20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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虫時雨

2010年09月11日 | Weblog
 秋の空をうつした沼には、すでに紅葉した木の葉がはらりと・・・。
 朝晩はいくぶんしのぎやすくなってきましたが、今年は暑い夏と秋が共生しつつ冬になっていくのでしょうか。
 公園の沼も、暑さのためにどろりと濁っていた頃とはちょっと趣きがかわってきています。
 
 数年前、フジテレビのカメラマンとプロデューサーが我が家にやってきてビデオ録画して、私へのインタビューがテレビで放映されたことがあります。
 そのとき「超高層マンションに住んでいると、秋になると、まるで降るように虫の音が聞こえる」と話して、スタジオで笑われたことがあります。
 
 俳句の「季寄せ」には、「虫時雨」という言葉が載っていますが、秋になるとほんとうにお隣の公園からまさに降るように虫時雨が聞こえます。
 静かな夜は、虫の音だけを聞いていたいくらい風流です。
 そういうことを言いたかったのですが、言葉が足りなかったようです。

 昨晩、耳をすましたら、確かにかすかに虫の音は聞こえました。しかし虫時雨とはほど遠い音色です。
 いったい、あといくつ寝ると、すずかぜに戯れながら、虫時雨を楽しめる夜を迎えられるのでしょう。

 この土日、夫は会議のため、単身赴任ステイです。
コメント
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