天狗は、時代によってさまざまに姿形を変えて人間界に立ち現れます。
舒明天皇の9年(637)、春2月に大きな流星が雷のような音を
立てて流れました。人々が「流星(よばいぼし)の音だ」「いや地雷
(つちいかづち)だ」と騒いでいると旻(みん)というお坊さんが、
「流星にあらず、是は天狗(あまぎつね)なり」といった。これが
天狗の文献(『日本書紀』)初登場です。つまり空を飛ぶ恐ろしい
ものですね。
平安時代の今昔物語ではトビになりますし、義経に剣術を教えた鞍馬
の天狗も大天狗はともかく、烏天狗などは鳥の嘴を持っています。
「天狗飛び切りの術」などという言葉もあり、どうも空を飛ぶ妖怪の
イメージが強いようです。

これは浮世絵師・初代豊国描く天狗。顔は鬼のようですが身体は怪鳥
の感じです。

「怪談登志男」という本に載っている空を飛ぶ天狗です。はっきり
羽が描かれています。足の履き物は草鞋のようで、お馴染みの一本
歯の高い下駄ではありません。
まだ「足が地につかない」というところでしょうか?(続く)
舒明天皇の9年(637)、春2月に大きな流星が雷のような音を
立てて流れました。人々が「流星(よばいぼし)の音だ」「いや地雷
(つちいかづち)だ」と騒いでいると旻(みん)というお坊さんが、
「流星にあらず、是は天狗(あまぎつね)なり」といった。これが
天狗の文献(『日本書紀』)初登場です。つまり空を飛ぶ恐ろしい
ものですね。
平安時代の今昔物語ではトビになりますし、義経に剣術を教えた鞍馬
の天狗も大天狗はともかく、烏天狗などは鳥の嘴を持っています。
「天狗飛び切りの術」などという言葉もあり、どうも空を飛ぶ妖怪の
イメージが強いようです。

これは浮世絵師・初代豊国描く天狗。顔は鬼のようですが身体は怪鳥
の感じです。

「怪談登志男」という本に載っている空を飛ぶ天狗です。はっきり
羽が描かれています。足の履き物は草鞋のようで、お馴染みの一本
歯の高い下駄ではありません。
まだ「足が地につかない」というところでしょうか?(続く)