ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

世界遺産の旅 -余録1-

2009-03-01 17:19:47 | 旅の想い出
ギリシャ滞在中、世界遺産を訪ねたのはアクロポリスとミケーネの二箇所に過ぎません。
しかし日記には(世界遺産の)他にも、訪問した土地の雑駁な寸描を書き残しています。
以下はあくまでも私が感じたままの印象ですが、まあ30年前のアテネはこんな所だったということで…。


(ホテルから前のオモニア通りを見下ろす)

木材より大理石が安い土地柄、どっしりした石造の住宅が多い。
郊外では建造中のコンクリートのビルがやたら目につく。
アテネの人間はフェスタ(昼寝)の習慣からか、夜遅くまで、
ぷらぷら散歩したり、広場へ集って議論を斗わせている。
ショーウインドウの灯りは終夜点灯しているが盗難防止のためで、
ガラスには金網が入っている。治安は悪く警官が多い。


(現代のアゴラ<市場>風景)

日本製品、とくに車、カメラ、ラジオの進出が自立つ。
省エネ政策から土・日はナンバー末尾の奇数、偶数で交代に車を走らせている。
違反は罰金160万円プラス懲役1ケ月。
そのくせ車検がないので車はガタガタ、タイヤは坊主、運転は非常に乱暴。
大の男が街頭にボンヤリ立って一日中、珠数のようなものをまさぐって過している。
一般に無気力で怠惰な感じで、偉大なギリシャ文明の末裔というイメージに
そぐわない。