ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

世界遺産の旅 - イタリア2 (ローマ、バチカン市国)

2009-03-03 20:19:41 | 旅の想い出
私たちの世代が「ローマ」と聞くとすぐ思い浮かべるのは、オードリー・ヘプバーンとグレゴリー・ペックの映画「ローマの休日」です。
前回に紹介したエマヌエーレⅡ世記念堂の前を、二人が相乗りしたスクーターが疾走するシーンはあまりにも有名です。


ヘプバーン扮する王女が髪を切ったのは、この「トレヴィの泉」の近くという設定でした。


この泉に後向きになってコインを投げれば、もう一度ローマに来ることができ、二度投げればどんな願いも叶うといいます。
もちろん背中越しに二度投げてみたのですが…。


泉そのものは思ったより小さいものでした。
しかし中央の凱旋門の前にギリシャ神話の水神像がたち、半人半魚のトリトンが周囲を囲む彫刻の美しさは他に喩えようがありません。
ぜひ再訪を叶えたいものです。


奥に見える円形の建物はサンタンジェロ城です。
ハドリアヌス帝が霊廟として建設し、後の歴代皇帝もここに眠っています。
現在は博物館になっています。
そこに通じる橋の欄干には美しい彫刻が並んでいます。


パンテオン。
古代ローマ時代の建築をほぼ完全に残している、貴重な建物です。


バチカン市国。いうまでもなくローマ市内にある世界最小の独立国です。
国全体が世界文化遺産に登録されています。
このサンピエトロ広場の入口に一本の線が引かれ、そこが国境でした。
ここから先は、通貨も切手もすべてバチカン国のものになります。
広場の中央に立つオベリスクは、17世紀半ばにエジプトから運ばれたものです。


右端がサンピエトロ寺院。
ぐるりを半円形に囲む回廊には284本の円柱が並び、その上に140の聖人像が立っています。


上の写真の右端に続きます。
サンピエトロ寺院は、皇帝ネロの迫害にあって殺された使徒ペトロの墓の上に建築されたといわれています。

世界遺産の旅 - イタリア1 (ローマ)

2009-03-03 09:40:21 | 旅の想い出
イタリアは世界遺産の登録数が43件にのぼり、登録数が偏在していると言われるヨーロッパでも特に多い国だそうです。
しかし私たちが訪問した1979年には、「ヴァルカモニカ岩絵群」がイタリアで唯一登録された世界遺産でした。
以下の写真の「ローマ歴史地区」は翌1980年に世界文化遺産に登録されました。


カラカラ大浴場
3世紀初め、カラカラ帝の治世に建設されたローマのレジャー施設です。
今でいう「Spa Gerden」でしょうか。入浴以外にさまざまな娯楽施設もあり、
200以上の浴室に1600人を収容できたとか…
バスの窓から、外観がちらっと見えました。


コロッセオ
ご存じローマを代表する観光地の一つ。ローマ帝政期の闘技場です。
剣闘士同士や剣闘士と猛獣の戦いが行われ、映画「グラディエイター」のように多くの剣闘士が命を落としています。




内部も見学しました。


コンスタンティヌス凱旋門
西ローマ帝国の副帝であったコンスタンティヌスが、正帝と闘って勝利した記念に立てたといわれる。
パリの凱旋門のモデルとか…。
ローマオリンピックのマラソンのゴールになりました。


フォロ・ロマーノ
古代ローマの政治経済の中心地でした。
カエサルの時代に整備され、アウグストゥスがこれを引き継いだといいます。


これら世界遺産の中心にあるのがヴェネツィア広場です。
その奥に立つ、1870年にイタリアを統一した初代国王ヴィットーリオ・エマヌエーレⅡ世の記念堂。
最近はエレベータがついて、屋上からローマの景色が眺められるそうです。