27日午後、九寨溝観光を続けます。Y字の中心・諾日朗から右(西)へ日則溝を遡ります。
五花海
「五花海」の意味は、日光の射しこむ角度や強弱によって、水の色が淡黄、エメラルド、
マリンブルー、濃紺など様々に変化することから名づけられました。九寨溝でも特に優れた
見所のひとつです。
以下は説明板の日本語の部分を転載します。
『 標高2472メートル、深さ5メートル、面積90,000平方メートル。山崩れと地滑りの崩れ
た物質が川を塞ぎ、今の五花海になった。』
『水底はカルシュウム、マグネシュウム、銅のイオンを含む多様な石灰化鉱物が沈積して
いる。』
『湖の中にはいろいろな藻類、コケが生きている。』
『その他、太陽の光線の屈折と散射により、緑、青、紫などのような波長の短い光がもっと
も散射しやすくなった(?)。これらの化学、生物と物理の作用により湖水は青、緑を主と
する色とりどりの色彩を呈している。』
例によって、やや分りにくいところもある日本語訳ですが、Wikipediaの以下の説明が分り
やすいと思い、少し長くなりますが引用します。
「九寨溝の水は飽和した炭酸カルシウムが微細な浮遊物を核として沈殿するために極度に
透明度がよい。そのため、深さ20メートル以上の湖底までもより浅く感じられる(浅く見える
理由は水と空気の屈折率の違いによる)。
水は可視光の内、長波長の成分(赤い光)を吸収する性質がある。そのため深みでは、
水面から入射して湖底で反射した光の内から青い光だけが眼に多く届くようになり、結果と
して青い水に見える。また、深みでは光量が減少して暗くなるために水の青さに深みが増す。
微細な浮遊物のために水中浅所での散乱が多いと、赤い波長部が十分に吸収されていない
光も併せて届くようになり、水の色は青みが薄まる。湖底に苔が生えている場所では青みに
緑や黄色が加わる。かつ太陽光や空の状態も影響し、加えて水面で反射する光にもよって、
神秘的に変化する色彩が生まれる。」
『五花海の色彩と輪郭は、尾羽を半ば扇状に広げている孔雀に似ているから、孔雀海とも
呼ばれ、"九寨溝の一絶"(九寨溝でしか見られない景色)と誉れられていた。(原文通り)』
様々な色が写真でうまく表現されているといいのですが…。
池の畔を散策してさまざまに変化する美しい水の色や、石灰分の付いた水底の倒木が創り
出す奇妙な造形などを見ているうちに、30分の自由時間はあっという間に過ぎました。
熊猫海(パンダ海)
熊猫海は五花海からバスで5分ほど走った近くにあります。
『標高2587メートル、長さ570メートル、平均深さ15m、面積91200平方m。まれにパンダが
現れる。…後略』
近くにパンダの好む種類の竹林があり、この湖で水を飲むパンダの姿も見られたそうです。
湖にそって右手に少し歩くとT字の分岐があり、左は湖岸に沿って湖面に突き出すよう
に、屋根つきの桟道が設けられています。
桟道の山側は、湖に落ち込むように切り立った断崖で、崩れやすそうな黄色い縞模様の
岩石が露わになっています。上の屋根は落石よけのためのようです。
自由時間が短いので、少し先まで行って引き返しました。
分岐に帰ると、反対側は急な木の階段道になっています。「熊猫瀑布」への標識があり、
バスに帰る時間に追われるように急いで下りましたが、ヒザが本調子でない変愚院は下りに
時間がかかります。滝の見える所で諦めてズームで滝を撮りました。滝大好きの♀ペンは
さらに下の展望台まで駆けおりて行きました。
これが♀ペンの撮ってきたパンダ滝です。「水飛沫が凄くてうまく撮れなかった」という
ことですが、途中で引き返した変愚院には、また一つ頭が上がらない種ができました。
九寨溝の旅はまだまだ続きます。
五花海
「五花海」の意味は、日光の射しこむ角度や強弱によって、水の色が淡黄、エメラルド、
マリンブルー、濃紺など様々に変化することから名づけられました。九寨溝でも特に優れた
見所のひとつです。
以下は説明板の日本語の部分を転載します。
『 標高2472メートル、深さ5メートル、面積90,000平方メートル。山崩れと地滑りの崩れ
た物質が川を塞ぎ、今の五花海になった。』
『水底はカルシュウム、マグネシュウム、銅のイオンを含む多様な石灰化鉱物が沈積して
いる。』
『湖の中にはいろいろな藻類、コケが生きている。』
『その他、太陽の光線の屈折と散射により、緑、青、紫などのような波長の短い光がもっと
も散射しやすくなった(?)。これらの化学、生物と物理の作用により湖水は青、緑を主と
する色とりどりの色彩を呈している。』
例によって、やや分りにくいところもある日本語訳ですが、Wikipediaの以下の説明が分り
やすいと思い、少し長くなりますが引用します。
「九寨溝の水は飽和した炭酸カルシウムが微細な浮遊物を核として沈殿するために極度に
透明度がよい。そのため、深さ20メートル以上の湖底までもより浅く感じられる(浅く見える
理由は水と空気の屈折率の違いによる)。
水は可視光の内、長波長の成分(赤い光)を吸収する性質がある。そのため深みでは、
水面から入射して湖底で反射した光の内から青い光だけが眼に多く届くようになり、結果と
して青い水に見える。また、深みでは光量が減少して暗くなるために水の青さに深みが増す。
微細な浮遊物のために水中浅所での散乱が多いと、赤い波長部が十分に吸収されていない
光も併せて届くようになり、水の色は青みが薄まる。湖底に苔が生えている場所では青みに
緑や黄色が加わる。かつ太陽光や空の状態も影響し、加えて水面で反射する光にもよって、
神秘的に変化する色彩が生まれる。」
『五花海の色彩と輪郭は、尾羽を半ば扇状に広げている孔雀に似ているから、孔雀海とも
呼ばれ、"九寨溝の一絶"(九寨溝でしか見られない景色)と誉れられていた。(原文通り)』
様々な色が写真でうまく表現されているといいのですが…。
池の畔を散策してさまざまに変化する美しい水の色や、石灰分の付いた水底の倒木が創り
出す奇妙な造形などを見ているうちに、30分の自由時間はあっという間に過ぎました。
熊猫海(パンダ海)
熊猫海は五花海からバスで5分ほど走った近くにあります。
『標高2587メートル、長さ570メートル、平均深さ15m、面積91200平方m。まれにパンダが
現れる。…後略』
近くにパンダの好む種類の竹林があり、この湖で水を飲むパンダの姿も見られたそうです。
湖にそって右手に少し歩くとT字の分岐があり、左は湖岸に沿って湖面に突き出すよう
に、屋根つきの桟道が設けられています。
桟道の山側は、湖に落ち込むように切り立った断崖で、崩れやすそうな黄色い縞模様の
岩石が露わになっています。上の屋根は落石よけのためのようです。
自由時間が短いので、少し先まで行って引き返しました。
分岐に帰ると、反対側は急な木の階段道になっています。「熊猫瀑布」への標識があり、
バスに帰る時間に追われるように急いで下りましたが、ヒザが本調子でない変愚院は下りに
時間がかかります。滝の見える所で諦めてズームで滝を撮りました。滝大好きの♀ペンは
さらに下の展望台まで駆けおりて行きました。
これが♀ペンの撮ってきたパンダ滝です。「水飛沫が凄くてうまく撮れなかった」という
ことですが、途中で引き返した変愚院には、また一つ頭が上がらない種ができました。
九寨溝の旅はまだまだ続きます。