ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

黄金の谷と滝・黄龍(1)

2010-09-12 06:00:00 | 旅日記


ツァー4日目の8月28日、7時30分、九寨溝シェラトンを出発します。
ロビーにあった青銅製の「竜」とお別れして黄龍へ…。



今日の天気予報は曇り。しかし一昨日夜下ってきた山道を登って行くうちに、次第に青空
が拡がってきました。出発して1時間10分、この辺りはチベット人の集落が点在しています。



小さな峠までは荒涼とした山道でしたが、峠を越えると青々した畑地が多くなりました。



しかし、先年の四川大地震の爪痕がまだ痛々しく残っています。



この色鮮やかな吊橋を渡ると、一昨日夜、夕食をとった川主寺の集落です。
今日は「昼食が13時頃になるので、朝食はできるだけ遅く摂って欲しい」と言われていま
したが、川主寺の宝石店で1時間近くショッピングタイムがありました。興味のない私達
には迷惑な話ですが、楽しみにしている方もおられるのですから致し方ありません。
ようやく店を出て、町外れの小屋掛けのような「薬局」で水と酸素缶を積み込み、車内に
配られました。

やがて道は曲がりくねった登り道になり、今回のツァーでの最高所、雪宝頂峠に差し掛かり
ます。遠くに見えていた真っ白な三角錐の山が次第に近づきます。蒲さんの話では「富士山
と同じでなかなか姿を見せない山で、皆さんはラッキーです」ということでした。
標高4,007メートルの最高所を少し下ったところで下車。「急な行動は危険なので、写真を
撮るぐらいにして、ここを動かないでください」という指示があったようですが、一番にバス
を降りた私たちは「知らぬが仏」で、5分ほどで最高所まで往復してきました。



これが雪宝頂峠の最高所・4007メートル地点です。



峠から望む純白の雪宝頂(5,588メートル)。未踏峰ということでした。



峠を下って、黄龍入口にある何軒かのホテルの一軒「華龍山荘」で昼食をとりました。
12時30分出発。「ケーブルを降りると自由行動になるので、16時30分には帰ってきてほしい」
という指示をがあって、いよいよ黄龍観光に向かいます。



黄龍出入口(3,212メートル)まで歩いてシャトルバスに乗り換えます。後ろの鋸歯形の山
は岷山山脈です。



バスは緩く下ってロープウェイ乗り場に着きました。ここは標高2,900メートルです。
8人乗りのロープウェイは標高3,470メートルの山上駅までを数分で運んでくれます。



山上駅前の展望台で。まじかに岷山山脈、そして覗きこむと黄龍の流れの一部が望めました。



山上駅前の展望図。



旅行社から貰った概念図を転載します。
山上駅からは殆ど平坦な林間の道を1.7キロメートル。45分ほどで本道に合流します。



高度のせいか、早や息を切らして座りこむ中国の人を尻目にどんどん歩いて行きました。
林の中で真っ赤なロバナの実を見つけました。



木の間越しに黄龍の流れが見えてきました。合流点はもうすぐです。(続く)