ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

しんどい一日(9月18日)

2010-09-19 10:27:20 | 矢田だより
世間では今日から秋の3連休。しかし車の渋滞や観光地の混雑を恐れて、こんな日は
たいてい家に引っ込んでいます。

PCいじりにも飽きたので昼前からTVの前に座り込みました。NHK・ハイヴィジョン
の「絶景・エベレスト街道」。



番組はルクラ「空港」に小型機が着陸するところから始まります。私たちが1999年に
行ったときのこの「飛行場」からは、ずいぶん良くなっています。しかし、トレッキング
が始まると、ルートはもちろん昔のまま…。懐かしい想い出が詰まった「街道」でした。

たくさんの資材を運ぶ大パーティで日数も倍近くかけるところは、4人パーティの私たち
とは違いますが、途中で学校通いの中学生に出会ったり、吊り橋でヤクのお通りを
待ったり、懐かしい記憶の中の風景が次々と克明に再現されます。



ナムチェの土曜日の市(バザール)も、この昔の風景のままでした。



とりわけ、このアマダブラムを始め、タムセルク、クンビラ、タウチェ、マカルー、
ヌプチェ、ローチェ、私の一番好きな山・プモリ…そして世界最高峰・エベレスト…。
山の姿は変わりません。
山が映るたびに、その名前が口をついて出てくるのが、我ながら嬉しかったです。

最後のカルカを過ぎて、ゴラクシェプが近づく頃から、♀ペンと一緒に「このあとの
標高差100メートルがしんどかったなあ」とか言い合いながら、食い入るように見て
ました。



そして遂にカラパタールへ登頂の日。ゴラクシェプから僅か400メートルの標高差
とはいえ、高度5200メートルを超える場所での行動は流石に強気の♀ペンも苦しかった
ようです。変愚院が「十歩歩いては立ち止ったなあ」というと、「十歩も続かんかった
ワ」という返事でした。



そして頂上から見たサガルマータ。(TVでもこの名前を使っていました)
TV撮影隊は頂上岩場を少し下った場所にテントを張り、夕陽に黄金に、そして朝日に
バラ色に輝くサガルマータを鮮やかに映しだして終わりました。

「ああ、しんどかったなあ」。あのときの苦しさを追体験させてくれるような、まさに
迫真の映像でした。

そして午後は、宿敵ジャイアンツを相手に行き詰まる投手戦…。満員の甲子園のファン
とともにTVの前で必死に応援。7回裏にようやく金本、桧山の超ベテランの活躍で
1点を取ったと思うと、9回に藤川球児が2連打を浴び…平野の超ファインプレーで
なんとか勝ちましたが、二人とも気が抜けたよう…。

何もしなくても「シンドイ一日やったなあ」。