不動産経済研究所が先日発表した5月の首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)の
マンション販売戸数は、前年同月比49.2%増の4967戸と2ヶ月ぶりに増加
したそうです。
「住宅ローン金利上昇への不安に加え、地価や鋼材価格の値上がりでマンション
価格が上昇するかもしれない」 と考える消費者が確実に増えているようです。
時の政府が 「景気を良くしたい。円高結構 物価上昇結構・・・・・・」これだけ誘導
すれば お金の余っている富裕層は 「とりあえずマンションでも買っておくか・・・」
との流れになります。
買う人がいれば販売価格は確定し、更なる販売価格の上昇につながります。
正社員になれない若者は将来の収入増が不確実のため 住宅ローンが組めず
賃貸住宅のまま・・・・・・・益々貧富の格差が拡大していく世の中になりそうです。
最近のマンションは大型物件が多くなり 複雑な権利構成となっています。
取り扱いは資金力のある大手がほとんどで 中小のデベロッパーが開発出来る
時代ではなくなりました。
まるでホテルのようなエントランス、販売用写真を引き立てるために設けられた
広いロビー(入居者はほとんど利用しない)、公園のようなオープンスペース等
1・2階には店舗、3~5階が事務所、その上が住居系の構成・・・・・・複雑です。
5~60年後の建替えが大変な作業になりそうです。
経済的耐用年数前に首都直下地震でもきたら悲惨です。
新聞 テレビ等では 「その可能性はありますよ」 と時々紹介されていますが
お金のある裕福層にとってはマネーゲーム上のリスクであり 意に介しません。
これからも高額マンションが開発され続け 売れ続ける時代が続きます。
入居者同士の交流の少ないマンション、個人権利に目覚めた入居者・・・・・・
販売広告に謳われた理想のマンション生活は 「望み薄」 だと思います。