国土交通省の有識者会議で道路・橋の老朽化対策について 「最後の警告ー
今すぐ本格的なメンテナンス体制を取るべき」 との提言を出したそうです。
高度成長期に造られた道路や橋、トンネルの老朽化が進んでいるが 適切な
点検や補修がされていなかったことが明らかになってきました。
トンネル内を走行中突然天井板が落下してきて9人が亡くなった悲惨な事故。
適切な点検や落下防止策が取られていれば突然の落下が避けられたかも
しれませんが 何もしなければ将来ほぼ100%落下する構造は人災です。
老朽化は刻一刻と進んで待った無しです。
建設後50年が経過した橋が全国で7万、10年後には17万になるそうです。
先生方や高級官僚は 選挙や実績のことを考えればどうしても華々しい新設
道路・橋・トンネルを造りたくなりますが そろそろ人命に関わる保守・点検に
予算を計上する方向に転換して頂きたいと思います。
トンネルの保守・点検状況については怖い調査結果が紹介されています。
都道府県と政令市の95%はトンネル点検をしているそうですが 政令市を除
いた市町村では39%だそうです。
しかも、点検していると応えた市町村の多くが 車の中から目視による点検
レベルだそうです。 ・・・・・・・・・残念ながら担当者も素人レベル?・・・・・
市町村が管理する橋は約52万、 トンネルは約2600位だそうです。
素人が車の中から目視で判断できるのは壊れた後の状態だと思います。
点検業務は道路なら道路のプロ、橋なら橋のプロ、 トンネルなら実務を知った
プロに依頼してもらいたいものです。
市町村でその道のプロの職員を育てられないなら 外注でもいいと思います。
管理者が責任を持って管理出来る体制つくりに努力して頂きたいものです。