各国間で2010年3月に始まったTPP交渉がやっと大筋合意できたようです。
実際に発効するのは2016年に入ってからの動きになるそうですが まだまだ
解決しなければならない問題が沢山残っているようです。
TPPのメリットを受けるのは大雑把に言えば輸出業者と我々消費者。
デメリットを受けるのは輸入品と競合する国内生産者。
国としてはメリット合計がデメリット合計を超えると読んでこの交渉を進めて
きました。
残された問題を解決しなければならない時の政府は まずデメリットを受ける
農家へのリップサービスに全力で取り組まないと政権運営が危うくなります。
自民党を信じ続けた農協や農家の一部で 最近の自民党の言動に不信感を
持ち始めてきました。
TPP発効で関税が即時撤廃になるブドウ農家やキウイ農家は対策が大変です。
我々消費者は スーパーで買うブドウやキウイが安くなるので大歓迎ですが
高齢者が管理しているブドウ園が荒れ果てる景観が目に浮かびます。
対策は取りあえず緊急補助金名目で税金をばらまき 農家のご機嫌を取ります。
2~3年もすれば農家も諦め めでたしめでたしの廃業となります。
ブドウ園に限らず関税即時撤廃の農作物はいずれ輸入品にとって代わります。
我々消費者はこの流れを喜ぶべきか悲しむべきか将来何れ答えが出ます。
今は時の政府を信じるだけです・・・・・・・。