中里さんと辻さんのコラボレーション万華鏡「青の化石」の映像です。
とても狭い角度で二等辺三角形に組んだ３ミラーシステムから、こんなに細かな映像が生まれます。ブルーとグリーンの陰影に富んだ映像は、緑の茂る森の中に佇んで、梢の隙間から青空を見上げたような感じで、爽やかさと生命感に満ちています。深呼吸をしたくなるような気分です。木々の梢には鳥や虫や蝶たちが息づいているかもしれません。オイルセルのゆっくりとした動きは細かい映像に伝わると風に揺れる木々のさざめきのようです。
この映像を見るためには、どんなにどっしりと安定感を醸し出していても、ちゃんと細い筒の部分を持って持ち上げて、底の部分に光を当ててくださいね。
オブジェクトセルが装飾はんだも美しく、きれいに仕舞い込まれた造りなので、背景の半透明のガラスを通った光がとても大切なのです。森の中に差し込む光のように、この万華鏡の生命を与えています。
