万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

蝶文様

2009-07-13 15:23:51 | 万華鏡ブログ

中里保子さんの最新作「蝶文様」をご紹介します。日本の家紋に由来する文様をサンゴバン社の被せガラスにサンドブラストで表現しています。
このブログでも以前(2007年7月2日)にご紹介しました、ザ・ブリュースター・カレイドスコープソサエティー、2007年度コンベンションでの参加者の投票による最優秀賞受賞作品「秋草」と同じガラスを使っています。ガラスですが、色合いに深みがあり、日本の漆工芸の作品のような雰囲気もあります。ガラスを削るという作業で浮き上がった蝶の舞う姿が美しいですね。
この万華鏡は先の広がったテイパードミラーシステムを組み込んでいることもあり、先の広がりを入れながら、スランピングによって半楕円状の底面となるよう、上下2つのガラスを成型し、それらをぴたりと合わせて広がりのある筒にしています。
赤いガラスとオブジェクトセルを覆う白いガラスもカーブがぴたりと合わなければなりませんし、脇線のラインも整っていなければなりません。神経を研ぎ澄ましての手づくりです。その結果、美しいやわらかいカーブの面に蝶の舞をみごとに表現した素敵な作品になりました。
今後も文様シリーズとして、作品の幅を広げていく予定だそうです。本当に楽しみです。
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