山見浩司さんの「Jewel Wheel」シリーズの一点をご紹介します。さまざまな色、質感のガラスパーツをハンダで繋いだ美しいガラスホイールです。万華鏡のオブジェクトの「ホイール」とは、円盤状のもので、ミラーシステムの先端で、軸を中心に回転させて映像の変化を楽しみます。
飾っておくだけでもきれいですが、このホイールを回しながら覗くと、またたくさんの違ったアートに出会えるのです。
ホイールの大きさは万華鏡の筒の２倍を直径としますから、かなり大きな面を変化に富んだ表情に演出しなければなりません。
ガラスパーツの部分、装飾ハンダの部分、隙間の空間のすべてが映像の要素です。それらを組み合わせ、光の透過性を考慮しながら創り上げます。
ダイクロイックガラスやカットガラスは特に光の影響を受けるので、映像に輝きや色の変化を与えます。タイプの違うガラスを使って２枚のホイールを重ねて見る作品もあります。丁寧な手仕事で生み出されるホイールタイプの万華鏡も奥が深いなあと思います。
