今日は赤津純子さんの新作「たまゆら」をご紹介します。
すらりとした万華鏡は4面のガラスで構成されていますが、四角柱ではありません。覗き口側の四角形とオブジェクトセル側の四角形は大きさが異なり、しかも途中にひねりの入ったデザインです。 1枚ずつのガラスに窯の中で傾きをつけるように2度も焼く手間をかけ、それらを組み合わせてこのような筒の形に仕上げています。 赤津さんの作品には、このようにひねりを加えたり、球面にしたりとガラスを成型した上で、組み立てているものがありますが、その手間と努力が、独自のデザインを可能にしていると思います。
中の映像にもユニークな特徴があります。中心は球体のように見える映像、そして周りをサークルミラーシステムで、色がぐるぐる巻いて上ってくるような映像です。中心映像の色を映しての周囲の色模様です。 ちょっと不思議ですね。
今年も松屋銀座7階、アートスポットで「赤津純子 作品展」 万華鏡-光の贈り物-が開かれます。
定番の万華鏡のほか、この新作も出品されます。
2010年12月15日~21日
赤津さんからのメッセージ
手の中に広がる宇宙を覗いてみませんか。
光と遊ぶ万華鏡たちに会いに来てください。