「アートの庭」で12月12日まで開催中の万華鏡作家4人展から、今日は小林綾花さんの作品です。
万華鏡を製作し始めたのは2008年の夏だったそうですが、もともと金属工芸を学び、ジュエリー作家として活動をなさっていて、それらの技術を生かし、主に彫金の技法による、金属、天然石、樹脂などを用いた万華鏡を製作なさっています。
字を彫りこんだ真鍮の筒、個性的な図案で飾られたアクリル製の筒、それらを手にしたときに感じる味わいというか、小林綾花さんの世界の一端。 とても興味深いです。
そして何よりも、独特の輝きを持つ映像が魅力だと思います。
最初の作品は「Monlam モンラム」というタイトル。 ご自身が興味を持っているチベットの言葉を筒に浮き上がらせました。 綾花さんの感動や祈りが刻まれているのでしょうか。
カットされた天然石やスワロフスキーを使っているそうですが、とにかく輝き方が素敵なんです。
垣間見える鮮やかなターコイズブルーも印象的でした。
次は「Twinkle 星の海」という作品です。 真鍮に星の名前を刻印しています。
中にはきらきら宇宙が展開します。
同じシリーズでも一つ一つ違っているので、「それぞれの宇宙」です。
最後に「虹の星」という作品です。虹のような色合いに描かれた蝶。きらきらしてとてもきれいです。
小林綾花さんは、天然の石をオブジェクトに使っています。
「ものすごい悠久の時を経て地球に育まれた石達って、それぞれいろんな力を持っていると思う」(ご自身のブログより) そう思いながら、万華鏡に詰めていらっしゃるそうです。 小林さんの万華鏡を覗いて、感動や元気をもらえるのは、作家さんのそんな思いがあるからなのでしょうね。