アートの庭で開催中の4人展から、今日は細野朝士(ほそのともお)さんの作品をご紹介します。
ステンレスや真鍮のシンプルなデザインの筒に、2ミラーや3ミラー、ポイント数などを多彩に取り揃えての出品です。またミラーシステムにこだわったテレイドスコープもあります。
それらの最大の特徴は、偏光万華鏡であることです。 偏光フィルターを通して、透明なオブジェクトが思いがけない色を生み出す偏光万華鏡ですが、細野さんの作品は、その色彩の美しさに定評があります。 こちらは2ミラー4ポイントの映像です。
背景に使う素材を変えることによっても、映像の雰囲気が変わります。 そして、たとえ同じ筒、同じミラーシステム、ポイント数でも、やっぱりひとつずつ、同じものはないのが万華鏡の面白さです。 こちらは3ミラー(30度ー60度ー90度)による映像です。
色のないオブジェクトから色を生み出す光の不思議と醍醐味を味わえる作品です。
細野さんは以前、このような木とステンレスの筒を組み合わせてとてもユニークな作品を創っていました。
また、下のようなテレイドスコープも展示してありました。 細野さんの作品は海外でも評価が高く、これらの作品に興味を抱いた海外のアーティストの方たちから、問い合わせを受けたこともあります。