今日から12月21日まで松屋銀座7階のアートスポットで開催中の赤津純子さんの作品展から、
新作 「耀(あかる)」をご紹介します。
オブジェクトセルに当たる部分は、ダイクロイックガラスと色ガラスを立体的に組み合わせています。
それで光はそれぞれの面から、異なった角度で中に入り込みます。
この万華鏡のユニークなところは、このオブジェクトセルにほとんどオブジェクトが入っていないこと。
上部の筒の形から推測できるように、ミラーは先細(テイパード)に組まれていますので、立体的な球状の映像が浮かび上がるのですが、この色はオブジェクトが作るものではなく、セルを構成するダイクロイックガラスから入る光が反射して色が生まれ、ミラーシステムに反射することで映像が生まれます。
唯一オブジェクトとして動きを見せるのが、透明なガラスの粒です。 表面に花が咲いたようですね。
光の当たる方向により、違った色に見えるというダイクロイックガラスは、ちょっと向きを変えるだけで取り込む色も変えるのでしょうか。
同じ作品でも、さまざまに色を変えて輝きを見せるところに目を奪われます。
「光と遊ぶ」というのがぴったり感じられる万華鏡「耀」です。