明るいラベンダー色の筒、トップに紫色の花を飾った万華鏡は、ジュディス・ポールさん、トム・ダーデンさんご夫妻の「Monet's Japanese Bridge(モネの日本風の橋)」という作品です。
睡蓮の咲くモネの庭はあまりにも有名ですね。 池にかかった橋の絵もご覧になった方も多いと思います。
ジュディスさんはモネの作品がとても好きなようで、万華鏡のテーマにも何回か取り上げてきましたが、今回はストーリースコープシリーズの1点として、創られたものです。 外観はシンプルな筒で、橋は見えませんが、中を覗くと・・・
三日月型というか太鼓橋というか、とてもユニークな映像ですね。 美しいブルー、グリーン、ラベンダー、黄色、白、ピンクなどのさまざまな形、素材のオブジェクトが組み合わされ、きれいな橋の姿になっています。
庭なのでいろいろな花の形のオブジェクトも見られ、オイルセルの中の動きも優雅で華やかな展開です。
次は海岸をテーマにした作品です。 砂浜のようにざらっとした質感でパウダーコーティングした筒に貝やビーチグラス(瓶などの捨てられたガラス製品が、海の岩や砂、潮流などで割れて削られ、角が取れたガラス片)などを配した海辺の雰囲気の感じられる作品です。
外にもオブジェクトセルにもいろいろな貝殻を使っているのが楽しいです。
ヒトデも見えていますね。 ジュディスさんのオブジェクトは質、色、面白さなど構成を考え、組み合わされた上に、映像としての美しさもあり、いろいろなシリーズで多数のテーマを扱いながら、それぞれがなるほどと思わせる説得力のあるオブジェクト使いなのにいつも感心します。
ジュディスさんに考えてほしい万華鏡のテーマを思いついたら、今度お願いしてみようかなと思っています。 アイディア募集中です。