そごう横浜店で今日から開催中の「2012 おとなも楽しむ万華鏡」展に伺いました。 夏の恒例の企画となったこの万華鏡展には11人(組)の作家さんが参加しています。このポスターおよびDMのデザインをなさったのは中村あや子さん。 万華鏡の映像をデザインに生かした、これも毎年の楽しみです。
たくさんの作品があり、じっくり見ながら楽しんでいらっしゃるお客さまも多かったです。
山見浩司さんの作品の数々。 美しいガラスを使ったステンドガラスの作品だけでなく、アクリル製の意外な映像を見せる作品やテレイドスコープも並んでいます。
中村明功さん、あや子さんご夫妻の作品は、手描きの筒の模様が特徴です。 今年は柔らかい色調の模様が新しく加わりました。 外観の色とコーディネートされたオブジェクトが生み出す世界を楽しみます。
小林綾花さんの作品も勢ぞろい。 虹の星シリーズ、Twinkleシリーズ、Twinkle miniシリーズ、Monlamシリーズ、そして最新作のShambharaもあります。
今年も美味しそうなKarinさんのスウィート万華鏡。 とても万華鏡には見えませんが、覗き口を探して覗くと、甘くて爽やかな映像が広がります。
木村えみ子さんはガラスや和の布を使った作品、また田村慎一さんは金属やプラスティックを使った作品です。 シンプルなデザインで手に取りやすい万華鏡たちです。
中里保子さんは、被せガラスで蝶や花を浮き上がらせたガラス万華鏡、辻優子さんとのコラボレーションによる陶の万華鏡、「夢」シリーズなど出品。 偏光素材とガラスオブジェクトを組み合わせたオブジェクトセルから生み出される美しい映像が魅力です。
吹きガラスの万華鏡は佐藤元洋さん。 美しいガラスの筒の中に展開する繊細な色模様は、何度でも覗きたくなる美しさでした。 手持ち型ながら、オブジェクトセルがなめらかに回転し、オブジェクトの動く音が心地よい作品、手の中で慈しむように、全体を回しながら見るのがぴったりの丸い形の作品など新しいタイプのものが、並びました。 そのほかペーパーウェイトやグラスなども。
喜多里加さんの陶器、小嶌淳さんの映像表現が独特の雰囲気を持つ万華鏡たち。 陶の形、色合い、模様なども新しいタイプがたくさん登場しました。
細野朝士さんの銀色の万華鏡がたくさん並びました。 外見は似ているけれど、ミラーシステムの種類、オブジェクトの見せ方は多種多様です。 そして細野さんのテレイドスコープも高品質で、ミラーシステムがいろいろあり、周りの景色を美しい万華鏡模様に変えるデザイナーのようです。
毎年大人気の細井厚子さんの作品は、私の伺った時にはもうありませんでした・・・
最後にクイズです。 次の映像はどの万華鏡のものかわかりますか? 上の写真のいずれかにあります。
信じられないくらい角度の小さいミラーシステムから生まれた細かい模様が、鮮やかに、ダイナミックに変化して、万華鏡の面白さと驚きを経験させてくれる作品です。
「2012 おとなも楽しむ万華鏡」
見せてあげたいと思う誰かがいるしあわせ
7月31日から8月6日まで そごう横浜店、6階美術館通り 特設会場にて 開催中です。