沼尻のんさんの最新作「Starlight スターライト」をご紹介します。 クールでモダンな作品を作りつづける沼尻さんが星へのロマンを込めて製作なさった大作です。
現在開催中の「星の万華鏡展」(仙台万華鏡美術館)で、最優秀賞を受賞なさいました。
外観にはあえて色を抑え、無彩色の鉄と鏡。 上部のイリデッセントガラスの光沢のみが色模様を見せています。
この万華鏡はとても斬新なアイディアで創られています。 覗き口から覗いて見るのではなく、開かれた大きな窓から映像を見るのです。
しかもその窓が6面もあり、 見る人は万華鏡に触ることなく、周囲を回りながら窓を覗くだけで、いろいろな星の姿を見ることができます。
内蔵する照明と電動で回転するオブジェクトが生み出す表情は、暗い中で浮かび上がり神秘的な輝きを見せます。
マスキング(ミラーシステムの一部に黒い覆いをすること)で、いろいろな形の星が生まれています。
6個のミラーシステムはそれぞれ違っていて、その結果、開かれた窓の大きさも違っています。 それゆえにユニークなデザインになっているのだと思いますが、6種類をきれいに組み合わせ、まとめるのは、さぞ大変だったのではないでしょうか?
さまざまな年代層の方に、万華鏡の美しい映像を見やすくご覧に頂けるように・・・との思いで創られた作品です。 映像の変化を自分が動くことによって楽しめる万華鏡作品は初めて見ました。 万華鏡にはまだまだ驚かされる要素があるのですね。
星の世界を楽しんでいただけましたか?