万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

現代アート万華鏡 饗宴

2013-11-23 14:13:41 | 万華鏡ブログ

嬉しいことに(おそらく作家の方々には大変なことでしょうが)、このところ万華鏡展が続いています。 今日は、東京、吉祥寺の東急吉祥寺店で開催中の、5人の作家さんによる万華鏡展をご紹介します。 

トップの写真は松宮真理子さんの最新作「天体観測 メリエスの夢」と題された作品です。 ボディーのデザインのイメージは、まだ人類にとって月が想像でしかなかった時代のメリエスの映画「月世界旅行」だそうです。
この作品は、ゆっくりと時間をかけて楽しむ万華鏡です。 オイルの中のオブジェクトは少なめで、ボディーの回転を止めて、そのオブジェクトがオイルの中でキラキラと輝きながら流れ、消えていくのを見ます。 真黒な夜空に煌めく星を探すのに似ています。そしてその世界に心を落ち着けることができるのです。

金箔を使ってジャパネスクな雰囲気の作品は「ジパング」です。 手描きのデザインも素敵ですね。 装飾はんだも細かい仕上げで、細部まで手の込んだ作品です。 

人気シリーズ 「オリーブ」の新作も並びました。



次は小嶌淳さん、喜多里加さんの作品です。 喜多さんの表現力と小嶌さんの表現力が合わさって、独自の世界を見せてくれました。 小嶌さんの映像は、鏡の反射で作られた映像というより、オブジェクトに魔法をかけて生み出したような感じを受けます。 (タイトルを見てわくわくする大きめの作品の写真がうまく撮れていなくて残念です。)

沼尻のんさんは、モダンですっきりとしたデザインが目を惹きます。 オブジェクトセルの回転も滑らかで、覗きやすさも兼ね備えた高品質の作品です。

内部の映像も、白が基調となって、色が映えます。 雪の結晶のようにも見えますね。

佐藤元洋さんの吹きガラスの万華鏡も並びました。

吹きガラスの美しさももちろんですが、どの作品も映像がきれいで、色模様の変化に目が離せなくなります。 パーラータイプの「Boundary」や手持ち型の「二重奏」などの作品は、オブジェクトセルに工夫が凝らされ、奥のオブジェクトは薄いトーンで、手前のオブジェクトはくっきりと見えるのが特徴です。 また銀線細工を取り入れた「銀詩」や「フェアリー」などもガラスとの組み合わせが魅力になっていると思います。

最後は中里保子さん。 Katagami シリーズの作品、辻優子さんとのコラボレーション作品、「ゆうな」「蝶文様」などの万華鏡が並びました。 しっとりと落ち着いた展示風景ですが、手にとって覗けば、それぞれ異なった、心惹かれる色模様が展開します。

偏光フィルターを使ったオブジェクトセルからは虹色の世界が見えています。 
NHK総合テレビ(関東)「ひるまえほっと」の「@ホット」というコーナーで中里さんの万華鏡製作が放映される予定です。 11月26日午前11時05分から11時54分の放送時間内です。 万華鏡展とテレビと両方見るとより深く味わえると思います。

この万華鏡展は11月12日から12月4日まで開かれています。
現代アート万華鏡の魅力を、5人の作家さんの個性で表現する見ごたえのある万華鏡展になっています。

会場: 東急吉祥寺店 8階美術工芸品売り場 
時間: 10時~20時(最終日 17時まで) 
お問い合わせ: 0422-21-5531
(この記事は東急吉祥寺店担当者の許可を得て掲載しています。)

 

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