今日は日本橋高島屋で開催中の「万華鏡 関井一夫展」に伺いました。 金属素材の工芸の素晴らしい技術で、現代万華鏡の世界にまた新たな表現が生まれています。 その中からいくつかをご紹介させていただきます。
最初の写真は銅鎚起 「猫」万華鏡です。 ちゃんと見てねと訴えてくるまなざし・・・
動物をモチーフとした作品、次は真鍮鎚起 「月見兎」万華鏡です。 ガラスの台の中に鏡の組まれた筒があり、取り出して万華鏡として楽しみます。 ガラス作家さんとのコラボレーション作品です。
月を見ている兎の姿が愛らしいですね。 金属の筒の部分にも模様が彫り込まれた手の込んだ作品です。兎をイメージした映像はパステル調のきれいな色合いでした。
2014年の干支にちなんだ作品でしょうか。 「トロイの木馬」というユニークな万華鏡です。胴体の部分が万華鏡の筒になっており、抜き出して覗きます。
関井さんが最初から作り続けている脚付きで、立てて飾るタイプもいろいろ展示されています。 縦のラインの美しい造形をスマートに、安定して飾れる独自のスタイルを考案されました。 その中から「紅薔薇」です。
今回もっとも印象的だった作品は「アルテミス」です。 アルテミスとはギリシャ神話の女神だそうで、凛とした姿と表情、存在感に圧倒されそうな作品でした。 どんな万華鏡なのでしょう?
頭の部分を持って、そっと抜き出すと万華鏡の長い筒が現れます。 一見しただけでは万華鏡とは分からないはずですね。
どの万華鏡も筒には美しい模様が彫り込まれています。 金属という素材のいろいろな可能性を表現した造形作品としての素晴らしさと、変化に富む映像表現が合わさったみごとな作品の数々を堪能した万華鏡展でした。
-万華鏡-関井一夫展
2013年11月13日 ~ 26日
日本橋高島屋6階 美術彫刻コーナー
(最終日は午後4時まで)
担当の方の許可を得て、撮影とブログ掲載をしています。