
この映像をご覧になって、作家名を思い浮かべる人も多いかと思います。
黒い背景のオイルセルに光を横から取り入れるタイプの万華鏡を数多く作ってきたご夫婦で、万華鏡製作においても二人合わせての最強のチームを作っています。
ランディーさんとシェリーさんのナップ夫妻です。
この万華鏡は、彼らの定番作品、マンダラシリーズの番外編で、筒に竹材を巻いたものです。 このシリーズは木材の種類と、映像の特徴で区別された MandalaMaMa, Mandalator, Mandalious, Magic Mandala, Twilight II, Kiyomi と 6種類の万華鏡があります。
どれも先端部の回転が滑らかで、きれいなシンメトリーの映像の変化も美しい万華鏡ばかりです。 今回のコンベンションスペシャルのこの万華鏡も、竹の表情もユニークながら、映像の美しさに惹かれました。
「ブライトイメージ」と呼ばれる映像を生み出すオブジェクトは、赤やオレンジ、グリーンなどはっきりとした色合いとともに、ダイクロイックガラスの輝く青が魅力的です。
コントラストの強い色合いですが、オブジェクトの形、透明度、大きさ、、配合のバランスなどの組み合わせが絶妙で、とても魅力的な映像展開です。
もう1点は「ジュエル・トーン イメージ」と言う映像表現で、「ブライトイメージ」に比べると、やわらかい印象のきれいな色合いです。
こちらもオブジェクト一つ一つがシェリーさんの手作りで、組み合わせられています。
オブジェクトを選んで組み合わせるところが万華鏡製作で一番楽しいところと彼女はいつも言っています。
オイルセルの中で、ゆっくりとオブジェクトが動き、横からの光を受けて、どことなく幻想的な雰囲気を醸し出しています。 オイルセルの魅力ですね。
ブライトイメージも、ジュエル・トーンイメージも際限なく新しい映像を生み出し、本当に素晴らしいのですが、数あるオイルセルの作品の中で、ナップ夫妻の映像と分かるだけの個性は、いったいどこから出てくるのだろうといつも思います。
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