
千葉三越で開催中の「陶の万華鏡 清野一郎展」に伺いました。 今回は万華鏡に特化なさっての作品展で、たくさんの万華鏡が並んでいました。
その三分の一ほどを占めていたのが、白い磁器の万華鏡の数々です。 上の写真の作品は「息吹」シリーズの1点で、手持ち型の筒が、花瓶風の台座に載っています。 この作品がユニークなのは、その台座に水を入れて、万華鏡の脇に花を飾ることができるところです。
素敵なアイディアですね。 もちろん万華鏡の中に展開する華も見事です。
白い地に細いラインが美しいこの作品は「雅」シリーズの1点です。
白い筒の中に展開する色模様は思いのほか多彩で、それぞれ違っています。この「雅」はミラーの第3面の一部を覆うことで、ユニークな映像を見せています。 優しい色の映像です。
オブジェクトに白い陶器や貝殻を使って、色味を抑えた「白い万華鏡」もありました。
清楚な白だけで構成された映像も新鮮です。
奥に飾られていたのは大きな2枚のお皿ですが、これらも万華鏡です。
左は大聖堂の中が描かれ、中央の薔薇窓のところにあるアイホールを覗くと、ステンドガラスのような映像が見えます。
右は天使たちが描かれたフレスコ画のようなデザインで、希望の光がテーマです。どちらもお皿の奥にホイールオブジェクトがあり、迫力のある映像を見せています。
清野さんの作られる陶器や磁器の筒は形も色も質感もいろいろあって、その上、いろいろなミラーシステムに挑戦なさっているので、本当に多種多様です。 次回もご紹介いたします。
この万華鏡展は30日まで三越千葉で開催中です。 27日と28日には、午後2時から清野さんのギャラリートークも予定されています。
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