
前回に続いてスリーセンス万華鏡コンテストの受賞作品をご紹介します。小嶌淳さんの「三賢者の夢」という作品で、特別企画賞を受賞しました。「イエス・キリストの誕生に参じた東方の三賢者の見た夢を3種の映像としてランプポットに宿しました」という説明のとおりガラスを通して暖かい光の漏れてくる作品です。電気のスイッチを入れると明かりが灯り、オブジェクトセルが回転します。電球の熱でほのかに香るアロマオイル、オブジェクトセルが1回転するたびに鳴る澄んだベルの音が映像をサポートして物語を語ります。この作品が評価された大きなポイントはそのミラーシステムで、ひとつの覗き口から3種類の映像が見られるミラーシステムです。暖かさを感じる独特の風合いの陶器の部分は喜多里加さんの製作。コラボレーションの作品が多いようですが、小嶌さんの頭に浮かぶ万華鏡のアイディアに合わせて製作なさるのでしょうか。小嶌さんの万華鏡との出会いは突然のこと。ある日歩いていた時に突然万華鏡映像が頭の中に現れ、離れなくなったそうです。それから小嶌さんは独学で万華鏡の製作を始めました。「万華鏡制作は鏡を使って美しく摩訶不思議な映像を作り出す錬金術のようです。」いろいろなミラーシステムや映像のアイディアに満ちた作品は不思議なものが大好きな「鏡の練金術師」ならではの表現でしょう。
こちらのブログをいつも夢中になって拝見しております。
私は、スリーセンス万華鏡コンテスト参加者です。
3勝に輝かれたかたの作品は、どれもみな素晴らしく、本当にため息が出てしまいます。
実際に見ることができないのが、とても残念です。
どんな音色かしら、どんな映像かしらと想像しますが、こればかりは仙台に行かなければ駄目ですね。
さて、こちらの作品は、ひとつのアイホールから、
3種類の映像が見られるということですが、どうなっているのでしょうか?
屋根部分が2重構造になっていて、内側に取り付けられた3本の万華鏡が中央のアイホールに回ってくるようになっているのかしらとも思いますが、よく分かりません。
お差し支えなければ教えていただけると嬉しいです。
何となく分かるような気がしました(笑)。
でもひとつのアイホールから3つの映像を一度に見ると言うのは、難しいですね。
私も、なんとか変わった映像が欲しくて、二つのミラーシステムをピタッとつけて作ってみたことがありますが、効果的な映像は得られませんでした・・・。
いつか機会があったら、ぜひ受賞された方々の万華鏡を見たいと強く思いました。
こちらで映像をアップしていただけたら、最高に嬉しいのですが。