
この「21世紀の万華鏡展」には、先日ご紹介した佐藤さんのほかにも日本人の作家さん達の作品が出品されています。
最初にご紹介するのは、沼尻のんさんの「Space Heart」というクールな万華鏡です。アルミニウムのワイヤーが特徴ですが、透明なアクリルの半球のケースで演出されてかっこいいですね。昨年の第一回日本万華鏡作家展で発表され、このブログでもご紹介しました。
こちらは麻紐で巻いた万華鏡。「Three Japanese Sisters 三姉妹」という作品です。
先端のオブジェクトセルを回すことができ、また映像もテイパードミラーシステムによって、大きな展開です。
モダンな和の万華鏡ですね。
鮮やかな色と逆三角形の形が目を惹く松宮真理子さんの「Triangle トライアングル」という作品。
テイパードミラーシステムによる映像にもインパクトがあります。
そしてこのお二人は中里保子さんの指導を受けながら独自の作品を創り続けています。
中里さんが出品なさったのは、アイアンとの組み合わせが新しい2点の「Wall Hanging Kaleidoscope 壁掛け万華鏡」と2つの手持ち型万華鏡「Butterfly 蝶文様」です。 特に壁掛け作品は、万華鏡を含めた空間の演出というアイディアも斬新で、21世紀の万華鏡にふさわしい試みだと思います。
蝶文様は和の文様のシリーズとしてずっと取り組んでいるテーマのひとつで、サンゴバン社の赤と黄色の被せガラスという素材は共通ですが、映像はもちろん同じものはなく、いろいろな試みをしながら創りだす作品になっています。
アメリカの作家さんと日本人の作家さんの競演・・・こんなに素敵なことはないなあと思いますが、そのためには結構ハードルがあり、日本人作家の皆さんががんばってそのハードルを越えたこともご報告しておきたいと思います。
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