いよいよ10月より消費税が25%上がります
よく8から10へ2%上がる、と言いますが値上率は25%です
税収を上げる為の増税
その為に軽減税率や膨大な広告費等の対策費?
日本は「健康の為なら死んでもいい」という国なんでしょうか
愚痴になり申し訳ありません
さて
今回のお題は「サル化する社会」であります
参考図書)
「サル化」する人間社会
山極寿一著 集英社インターナショナル
◆ ◆ ◆ ◆
人間社会はサル社会になり始めている
家族が崩壊してしまったら、 人間はどう変化していくのか
そうなれば、人間社会はサル社会そっくりに変わる
そしてその変化は、すでに始まっている
◆サル社会の経済的なシステム
絶対的な序列の中は、効率がいい
サルが群れているのは、集まっていたほうが得だから
サルは群れから離れれば、その集団に対する愛着を示すことは一切ない
サルは所属する集団に愛着を持たない
サルの社会は、個体の利益を優先する
個体の利益とは
・より栄養価の高いものを食べること
・安全であること
群れの中で序列を作り、ルールに従うことで、個体の利益を最大化する
自分より強いサルの前では決して食べ物に手を出さない
↓
食べ物をめぐるトラ ブルを未然に防ぐため
あらかじめ勝ち負けを決めておき、勝ったほうが食べ物を独占する
↓
敗者は不利益を被るのかではないか
↓
そんなことはない
サルの食べ物はほとんどが植物で、手に入りやすいので
争わないでもどうにかなる
無駄に争うより遠慮したほうが結局得だ、という知恵
↓
これは非常に経済的なシステム
しかし「弱いものは弱いまま、強いものは強いまま」となる
◆平等主義的なゴリラ社会
ゴリラの社会には上下関係や「負け」が無い
喧嘩をしても、負けるものを作らない
誰も負けないで、 問題を解決する
誰も勝たない、 誰も負けない
つまり
誰のことも押しのけない
優劣をつけるのではなく全員が対等であることが、ゴリラの社会のルール
人類が家族を作り、 それを基本の単位として社会を構築してきたのは
人間にもゴリラのような平和主義的・平等主義的な側面が備わっていたから?
◆人間の社会性
1.奉仕
見返りのない奉仕をすること
共感能力、家族~共同体
2.互醸性
お返しをする=共同体のルール~経済活動
3.帰属意識
自分の所属を確認し証明することにより、相手との差異を認め尊重できる
◆通信革命と序列社会
インターネットによる人間関係は社会にどのよくな影響を与えるか?
人間はどんどん自由になる、同時にますます孤独になる
ネットを通したつながりが、かりそめの安心感を与えてくれる
↓
無条件に自分を守ってくれる家族的なつながりとは全く種類が異なる
↓
ゆるやかにつながることを目的とする集団
=サル的な序列社会となじみやすい
◆いままで
人類は家族を基本の単位として社会を構築
人間にもゴリラのような平和主義的・平等主義的な側面が備わっていた
◆これから
現代の人間はいつしかゴリラ的な価値観をなくし
サル的勝ち好みの社会に突き進んでいる
誰も負けない社会は生きやすい
負けないため、勝者にならないといけない世の中は生きにくい
現代社会は勝者をたたえる社会になった
勝者にならなければいけないかのような意識が世の中に蔓延
そのうえ、 勝者は敗者を押しのけるだけではなく支配する
◆サル型の階層社会
平等からは程遠く、平等よりも勝ち負けが優先する
弱いものは常に身を引いて強いものを優先させる
↓
喧嘩が起きにくい
支配する側からは効率的で経済的
集団が大きくなりすぎると、収拾がつかなくなる
ちょうどよいサイズで収まる必要がある
適当な規模の人数で集まってある程度の安全性を確保しつつ
上下関係の中で衝突を起こさずに、ラクに暮らす
↓
弱いものは弱いまま、強いものは強いまま
家族が解体した集団本位の社会では、この傾向はいっそう進む
◇人間の本性からすると
サルのような序列社会はふさわしくないのでは?
◆IT化
人間の脳が許容できる集団の最大の人数は150人程度(マジックナンバー)
この程度は、それぞれの顔と性格を覚えていられる
しかしSNSでは多くの友達と繋がる
果たして、それを人間は受け止めることができるのか?
◆人間は、 生身の体を簡単には乗り越えられない
◆「生物学的な体」と「生物学的な心」が常に基盤
その部分はあまり変化していない
人類の脳は言葉を持たない60万年前にはすでに現代人と 同じ容量
◆サルは
笑っているように見える「口を開けて歯茎を出す表情」は
劣位なものが優位なものに対して
「自分はあなたへの敵対心は無く、恐れています」という
気持ちを示している
劣位なサルは、自分が劣位であることをいつも態度で示す
◆ゴリラは
自分の立場が相手よりも下であることを示す表情を
そもそも持っていない
ゴリラは じっと相手の目を見つめる
威嚇されても相手の視線を避けない
◆言葉とは ~ 次回に
◆ ◆ ◆ ◆
ということでした
これからの数年
日本にとって大きな転換期になることは間違い無いようです
つづく
ではまた