今まで別に聴きに行きたいと思ったことがないムターでしたが
聴く機会を得て、大好きなブラームスのプログラムを楽しんできました。
ムターといえばカラヤンが見出した天才少女・・そんなイメージしかありませんでした。
あれからもう30年近く経ったそう・・
何か彼女自身の積み重ねを感じてしまう演奏でした。
何よりもヴァイオリンの音がすごくよかった。
抑えたような美しさ・・ そしてブラームスがもう彼女自身の血のように
感じてしまい、自然で無理がない・・そんな感じがしました。
ふと小澤を思い出してしまいました。どうされているのだろう・・
われわれが西洋音楽をすることは・・とか語っていらしたことを思い出す。
ブラームスのソナタ1~3まで。雨の歌はマイスキーのチェロ版を聴き過ぎたのか
その印象が残ってしまっていた。
アンコールのハンガリー舞曲と子守唄がとてもよかった。
めまぐるしい日々を送っているせいか聴いていて意識が遠のくこともありもったいなかったが
気持ちよくもありました。いつものようにいろいろな思いが巡ることもなく
音楽自体を楽しんでいました。
4月21日 東京文化会館にて