1月8日
今日は今年初めての茶の湯のお稽古でした。
ちょうど志村ふくみ展を見に行かなければと思っていたので、南青山から六本木は近いので
帰りによる予定としました。和服を着ていると入場料も安いしね。
米沢紬には大好きな越後染織工房の帯にしました。
志村ふくみ展をちょっと意識して、草木染の紬にしました。
床の間には掛け軸
春入千林処々鶯(春千林に入り處々鶯)
表千家のお正月の定番とのことです。
初釜ではなく、年初のお稽古です。
入った時に前の方たちが先生が点てられたお濃茶を飲み終わり、拝見も終わった所でした。
床の間の竹筒に入った侘助のつぼみがかわいくて、思わず泣きそうになりました。
花の力ってすごい。すごく癒された感じでした。
一輪の花の自然の力のすごさ。今になってウイリアム・ブレイクの詩が浮かびました。
拝見に出された茶杓の名前「さきがけ」も新年にふさわしいものでした。
生徒さんが点てたお薄をいただきましたが、窓の外の鳥の声に聴き入ってしまい、
「どうぞおしまいください」と言うのを忘れそうになりました。
外があまりにも晴れていたので、白く映ってしまいましたが、六本木方面のビルも見えます。
裏が青山墓地の飛び地のようなところです。
次に先生にお濃茶を点てて、お濃茶をいただきました。
キレがあって美しかったです。早くするところ、ゆっくりするところのメリハリがついていました。
お手本を見るのは本当に勉強になります。
膝もだいぶ良くなり、立ったり座ったりの動作は大変なのですが、ずっと座っていることができるようになりました。
1回お薄を点てて、今日の特別なレッスンは終了。先生が点てられたお濃茶がまろやかでほんとうにおいしかったです。
私は茶筅の持ち方が違っていたので、どうも点てるのがうまくできなくておいしそうに泡が立ちません。表は裏ほど
たてないのですが。おいしいお茶を入れるが課題です。
外苑前から地下鉄に乗って、溜池山王はすぐでした。オークラはいつもは六本木一丁目から行くのですが、帰りは南北線の方から
帰りました。
最初に見た「秋霞」の藍色があまりにも美しくて、見入ってしまいました。糸の結び目は星のようにキラキラして
まるで宇宙の様でした。
志村ふくみさんは母が取っていた「婦人之友」に何回か取り上げられていて、織物を習いたいと思っていた私には
憧れのようなものでした。その後40年近く前になりますが、資生堂ギャラリーの展覧会で本物を見ました。
今回改めてその色のすばらしさに感動しました。なんという深い青なのでしょう。
それは宇宙のようでもあり、海のようでもありました。
花織の「花群星」も素晴らしかったです。
とても驚いたのは近年リルケについてまとめられたとかでリルケのイメージを織りにしたものもありました。
高校生の頃からドストエフスキーやリルケが好きだった私と接点があり嬉しかったです。
「悲歌(エレジー)」と言う作品の下には
リルケのドィウノの悲歌より引用がありました。
幸福とはまぢかに迫りつつある損失の性急な先触れにすぎないのだ
源氏物語の「若紫」のなんという高貴な紫色なのでしょう・・
かわいいピンクの「初音」・・・
そして大好きなのが古裂の小さな格子の作品。草木染の色がとにかく素晴らしい。
デザインはまるでパウル・クレーの絵のようです。
美しい色で目が洗われた展覧会でした。
特別展「志村ふくみ百歳記念 -《秋霞》から《野の果て》まで」(大倉集古館) 開幕レポート
自然、物語、感情 すべてが染織になる 美術手帖
たまたまバルコニーに人がいたので、写真を記念に撮っていただきました。
帰るころには空に飛行機もどんどん羽田に戻るところでした。ちょっと写真を撮るには
間に合いませんでした。
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今からトランプやマスクの不穏な発言いやですね。
プーチンと同じような領土拡大を狙うなんて。
時代逆戻りのこれからの世界はどうなっていくのか不安しかありません。
日本はもう領土のようなものですが、巻き込まれるのは必至です。
少しはウクライナを解決してくれるのかとも不幸中の幸いがあるのかなと思ったけど。
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