ほとんど新聞を読めていない私が引っかかった記事は朝日夕刊の「人生の贈り物」
の鎌田實氏の連載。若いころからの自分史ですが、この人ってあの人なのねと
あとでわかりました。
学生運動の中であった先生の授業のところで
「そんな時、三木成夫先生の形態学の授業に出会った。先生は、胎児の標本や精緻なデッサンを使って
人間はお母さんのおなかの中で生命がたどった38億年の旅をして生まれてくることを実証していく。
三木先生は『いろいろな子供がいる。でも、一人一人が38億年の命を背負って生まれてきた。すべて
かけがえのない命だ』と伝えてくれたんです。」
というところが見つかり、今までの分を全部切り抜きました。
38億年の命が引き継がれているのだと・・すごいよね。今ここにいる私って。
他にはこの頃見たいと思っても外していたミュージック・ポートレート。
いつも野村萬斎とか興味深い人が出ていた。大竹しのぶの2回目にやっと気が付いて
見たら、すごく共感しました。ほとんど同世代人だと感覚がぴったりです。
大竹しのぶ 選曲
6曲目<新しい出会いと別れ>
「花はどこへ行った」Peter, Paul and Mary
大竹「『30代に何聴いてたんだろう・・・』と思って、(明石家)さんまさんに電話して聞いたんですよ。
そしたら『そやな・・・何聴いてたんやろな・・・』って言って、『音楽はなかったな』って言って。
おしゃべりと子供の声しかなかったんですね。息子が初めてあの『お母さん、あのCDを買いたい』って言って
、『何が買いたいの?』って言ったら、この『花はどこへ行った』だったんです」
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7曲目<自立~新しい世界>
「花(すべての人の心に花を)」喜納昌吉
大竹「すごくいい歌なんだなって思ったのが、『人は人として笑いもできる♪』って、『それぞれの花を
咲かそう♪』って。
母さんだからって『私の人生、楽しみはないわ...』とか、自分に言いわけしないで、何をしたいのかというのを
はっきり考えなくちゃいけないなと思って。で、コンサートを少しずつするようになって、
『自分が思ってることを話す!』ってことをしたいなって思うようになりました」
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8曲目<自立~新しい世界>
「JUMP」忌野清志郎
大竹「清志郎さんの曲とか、歌ってるメッセージとか聞くと、今、この不安定なこの世界の状況の中で、
特に日本の状況の中で、清志郎さんがいたら、今、どんなことを言ってくれるんだろうって思うんですよ」
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9曲目<今の自画像(ポートレイト)>
「たしかなこと」小田和正
大竹「若いときって『人の力になりたい』とかあんまり思わなかったんですけれども、五十過ぎてから
『自分の存在することが、もしかしたらだれかのためになるかもしれない』とか、『自分の芝居を見て
元気になるっていうことを信じたいな』ってやっと思うようになりましたね。
『だれかのために何かをしたい!』って五十過ぎて思うように初めてなって」
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10曲目<人生の最期に聴きたい曲>
「この素晴らしき世界」Louis Armstrong
大竹「『僕たちのこの素晴らしい世界を子どもたちに伝えていこう』って意味の歌詞なんですけれども、
やっぱり、今ここにいる世界をきちんと正しい世界にして、子どもたちに受け継いでいかなければ
いけないなって最近特に思うので、この歌はやっぱり素晴らしいなって思って、この曲を選びました」