1月15日
昨年末に調理師の友人に相談して、何とか調律だけで行けそうというので、約束した15日に
調律に来てもらいました。この前もピアノの中を開けて見せてもらいましたが、今度は本番で
開けた時に写真を撮らせてもらいました。
ストレートな音にならないように、鍵盤に遊びを持たせることが大事と彼女は言ってました。
中を見ると、ピアノって本当にすごい楽器なのだということが、わかります。
ピアノの中身を見ることは感動的なことでした。とても美しかったです。
共鳴板に音を響かせるのですね。ただハンマーでたたく打楽器ではないのです。
ピアノって偉いねと思いました。高額なのも無理はないとも。
あまり使われない端の方の鍵盤は弾くと元に戻らないようになっていたので、その辺も直してもらって
中のフエルトも縫い直していました。これからは弾かないキーも触って動かすことが大切とのこと。
ランチタイムを除いて、ずっと立ちっぱなしで午後5時近くまでの作業が続きました。
私は居間でスマホのいらない写真の整理をしたりしていました。
そして調律がすんだらなんとも美しい音に生まれ変わっていました。ヤマハのこの時代のピアノはいい音だと彼女は
言っていました。
私は場所も狭いし、電子ピアノでもいいかと思ったと話したら、とんでもないことと返されました。
心が音に乗っかるのは生ピアノだけと。繊細な表現ができると。ピアノを教えてもらおうと思った友人も同じことを
言っていました。
娘のために買ってもらったピアノは私のピアノになりました。私が子供の頃に使っていたピアノも祖父母に買って
もらったものでした。今さら母に感謝です。調律して長い眠りから覚めたピアノは私のピアノになりました。
私くらいの年齢の人からの調律の依頼がとても多いそうです。新たに始める人も多いとか。
ランチはサンドイッチとミネストローネ。
おやつのために蒸していたデーツとクリームチーズを入れてホットケーキミックスで作った
蒸しパンもちょうどできあがり、出来立てを食べました。まぁまぁでした。山に行ったときに作るというレシピで
やってみた簡単なおやつです。
ピアノの鍵盤の上のフェルトが虫食っちゃったのか丸く切れていたのでかわいいフェルトをプレゼントしてもらいました
調律がすんでやっとコーヒーブレイク。
彼女は昔私が言ったこととかよく覚えていて、昔の自分を再発見したり、宗教やいろいろな話をして、楽しかったです。
彼女が多くの困難を乗り越えて、今仕事に生き生きと携わり、まだまだ先を見て生きているのを嬉しく思いました。
江尻南美さんのシューベルトを聴きながら・・
今度またゆっくり会いたいねと話してお別れしました。
ピアノが新しく生まれ変わって、コーフンした一日でした。
整理して出てきた娘の子供の時のおもちゃも、忘れていたけど飾ってあげました。
昔のものに再び命が吹き込まれて、みんないとおしくなってしまいます。
シルバニアファミリーはほとんど親戚の子供にあげて使ってもらっていたけど・・
ピアノ、美しいですね。驚きました。芸術作品みたいです。カンカンさんはピアノを習われていたんですね。素敵。鍵盤にふれたらまた新たな感動が沸き起こることでしょう。私の近所友も、ピアノ再開しようかと思ったらお隣のおじさんの詩吟が凄くて負けそう
と言っていましたよ。
これからの時間はピアノと共にと思って
リフォームの時に思い切ってピアノを自分の部屋に
持って来ました。やっとスタートできそうです。
ピアノと言う楽器そのものに感動した不思議な体験でした。