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スコットランド

2014年09月15日 | 時事
18日に英スコットランド住民投票 独立の行方、世界が注視
イギリスが分裂するかもしれない住民投票が18日に行われるようです。

イギリスの正式名称は、「グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国」であり、スコットランドはこのブリテン島の北部3分の1ぐらいに当たります。元々この島はイングランド、スコットランド、ウェールズの国に分かれていて、ブリテン島とアイルランド島の北部と合わせて大英帝国、通称イギリスと呼ばれているわけです。連合王国ですから、1つ1つが王国であり、4つの国をまとめてイギリスと称しているようです。今回の騒動は、北海油田の地下資源がほとんどスコットランド側に眠っているため、スコットランド自体がその権利を独り占めしてそのまま独立してしまおうと言うというのが発端のようです。イギリス全体の収入に大きく関わる大問題ですから、残る3国が慌てて止めようとしているのも心情としてよく分かりますね。
ちなみに、ブリテン島の西に位置するアイルランド共和国は、19世紀にイギリスから分離独立した国であり、分裂はイギリスの歴史上、前例が全くないわけではないようです。もちろん、当時は独立戦争を経ていますし、今でも北部アイルランドの帰属問題が残っているようですから、今回住民投票と言う民主的な方法が選択されたのは、少なくともその時の失敗を生かして…ということなのでしょう。

日本に置き換えて考えると、北海道などの島でなく、本州から東北地方だけがべキッと独立を宣言するようなものなので、やはり大変違和感がありますね。しかし、例えば秋田県にある油田が実は中東並みの埋蔵量だと分かったりすると、こういう事態も起き得るのかもしれません。地元の人は、地元の資源として恩恵を享受したいと思うでしょうし、国としては日本国の資源として最大限利用したいと考えるものです。本来、皆にとって喜ばしい発見だったはずなのに、仲違いの元凶になってしまうのは歴史の皮肉と言うか、人類史の乗り越えるべき大きな課題ですな。いずれにしても、18日の住民投票の結果で決まるそうなので、動向に注視したいと思います。

ところで、もしスコットランドの独立が決まったとすると、イギリス国旗のユニオンジャックから青い部分が取り除かれるとのことで、デザイン的に白地に赤の放射模様となるわけです。これ、まるで旭日旗なのですけど、どこかの国がまたうるさく言ってきませんかね?

富士山登山 下編

2014年09月14日 | 自伝
富士山の夏山シーズン終了…登山者6万7千人減
やはり今年は狙い目だったようですね。駆け込み登山でしたが、大正解だったようです。

今年は7年ぶりの低水準らしいですが、むしろ2007年まで25万程度だった登山者が、2008年から一気に5万人も増え、30万人を突破しそのまま昨年まで高止まりしていた感じなので、今年は戻ったとも受け取れます。2008年に何があったかは定かではありませんが、特に吉田口の登山者が急増したとのこと。一応の理由としては世界文化遺産に向けた取り組みが加速し始めた時期だったので、宣伝のためベテランが何度も上ったり、若者による弾丸登山が増えたりしたことが挙げられるようです。トイレ環境も2006年頃に良くなったらしいですしね。
任意の入山料1000円徴収程度では低調の理由にはならないでしょうし、天候不順が続いたこともありますけど、一番の理由はやはり過去最長53日間のマイカー規制だと思います。9月の開山延長は今年からだったようですが、自分もマイカーでなければ臨めなかったでしょう。せめてシャトルバスが24時間運行していれば・・・まあ、このまま高止まりが続くと世界遺産登録抹消となるかもしれないらしいので、ひょっとしたらベテラン勢が自粛していたのかもしれません。来年も同じ感じで乗り切り、2016年からまた登山者大爆発となるのではないでしょうか。いずれにしても、空いている時に上りたいという自分の狙いは当たったことになりますね。「富士に一度も登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿」とも言いますし、確かに高山病こそ回避できたとはいえ、かなり体力や神経を消耗しましたから、頂上でも下りてからも、とりあえず「来年ももう一度・・・」という類の感想は抱きませんでした。喉元過ぎれば・・・で、来年は分かりませんが。

では登頂記の続きをば。
山頂はそれなりに人がいましたが、思ったほどではありませんでした。予定通り午前中に頂上まで来られたので、日暮れまでにはかなり余裕があります。売店のような所では、ついにペットボトルが500円になっていました。また、途中の山小屋もずいぶん閉まっていましたけど、山頂では神社まで休業するようです。二度と来られなくてもいいように付近をウロウロし、しばらく休憩した後、お鉢巡りに挑戦しました。富士山の頂上は火口を囲むように一周3kmぐらいのトレッキングコースになっていて、自分が登ってきた山梨側の吉田口と静岡側の富士宮口の頂上は、時計で言うと3時と9時辺りに位置し、それぞれ反対側にある感じです。そして日本最高峰の剣ヶ峰は11時辺りなので、どちらかと言うと静岡側にあり、吉田口から登った場合は最低40分ほどかけて反対側まで歩いていかないといけないのです。ぐるっと一周しても良かったのですが、この日本最高所に長くいられる自信は余りなかったので、剣ヶ峰方面に近い反時計回りに進み、同じ道を往復してくることにしました。山道ほどではありませんがそれなりの起伏があり、少しでもペースを上げるとすぐに息が切れます。尾根を2つ越えるような感じでアップダウンを繰り返し、ようやく最後の上りをクリアして、ジャスト正午に剣ヶ峰3776mに到達しました。

この奥に観測所のような建物が建っており、実質そこが日本一の高さのようですが、さすがに上れないようでした。しばらくここに留まって写真を撮ったり撮らされたりした後、まどみちおさんの「1年生になったら」の歌詞にあるように、おもむろにおにぎりを食べてきました(笑)流石に1年生100人をここまで引率してくる勇気はありませんね・・・そういえば子どもはほとんどいなかったような。半袖短パンの外国人はいましたけど・・・どういう体の構造しているのだろう?

20分ほどその場を満喫した後、元来た道を帰りました。来る途中も、何か温かい空気を感じ不思議に思っていたのですが、帰りも同じ場所で感じたので気になって地面を触ってみたら、若干熱をもっていました。よく見ると硫黄の黄白色に染まった石が所々に落ちています。富士山は活火山だと言うことが良く分かりました。下山道の脇には氷柱も見られ、温められたり冷やされたり、苛酷な環境であることもよく分かります。
再び吉田口側に戻ってきて、そこで持ってきたお菓子を食べ、下山に備えました。登山道を見下ろすとまだまだ続々と上ってくるようだったので、普通に日中登山を試みる人も案外少なくはないのかもしれません。まあ、コースタイム通りならこの後昼過ぎに一応のピークが来るはずです。ご来光組の場合は夕方か夜明け前にピークになりますし、自分の上った正午前という時間帯は、どうやら朝一登山の先発隊と言うか、予定通りピークを避けて上って来られたようでした。実際、下りた後のスバルラインの駐車場は満員で、側道にまで車が停まっていましたから、丁度良いタイミングでアプローチできたのは間違いないでしょう。風は強く、気温も低いけど、一応真昼なので耐えられないほどではありません。水分はこの時点でお茶とスポーツドリンクが半分ずつ残っていたので、まあ下山も持つでしょう。体調も悪くはありません。あとは怪我をせずに下り切るだけです。

トイレに行って、13時半に下山開始。下山道は須走口と同じで、行きとは違う所にあります。行きは○合目ごとにそれなりに変化に富んだ道でしたが、帰りは延々と砂地が続き、多少滑りながらひたすらジグザグと降りていきます。砂煙が凄いことになるという情報があったので、マスクをしていきました。無論まだ高所ですからあまり急ぐことはできず、「砂走り」もできません。ただ全く休憩しないままひたすら下り、14時に8合目分岐、14時50分に7合目トイレ前、15時半に6合目合流地点と通り過ぎ、16時にはもう下山完了となりました。ジャスト2時間半でしたね。コースタイムは4時間なので、相当早く下りて来られました。懸念していた最後の上りとなる所は、標高3700mでの簡易高地トレーニングが効いたのか、全く息が切れることなく上れました。むしろひたすら下り続きで足が痛くなっていたので、最後の登りはまるでご褒美のようでした(笑)これは普段のジョギングも楽々できるようになるのかもしれません。また、8合目分岐で須走口と分かれるのですが、今年は分岐をずらしてロープを張る対策もされたようですし、しゃべる立て札が示されており、間違いようがないようにすら思いました。まあ、薄暗いと万が一と言うこともあるのかもしれませんけどね。
気がつけば靴がが砂埃で真っ赤に。足腰には自信があったので靴に関しては全く頓着せず、普通のスニーカーで行きましたが、帰りは結構深く砂に埋まりますし、また上りの岩場が雨に濡れていたりすると、それなりの登山シューズが必要だったのかもしれません。いずれにしても、この富士登山に関して特別に買った装備は何もなく、行き帰りの交通費を除けば、スバルラインの2060円、入山料1000円、山頂トイレ300円、おにぎり6個とパン・ペットボトル3本、おやつ少々で約1500円、合計5千円以内というリーズナブルな出費に収まりました。今から思えば、山頂で土産ぐらい買っても良かったかもしれませんね(笑)

まあ、それだけで帰るのも味気ないので、とりあえず立ち寄り湯800円に浸かって、甲府名物である「ほうとう」を食べました。どう考えても冬の食べ物なのですが、富士山はずっと寒かったので、夏場でも温かいものが食べたくなる気持ちは良く分かります。どでかい有名店らしき所で、熟瓜餺飩(かぼちゃほうとう)一人前1150円と結構しましたが、どう考えても野菜や麺は2人分ぐらい入っていて、ほとんどの客が食べきれずに残していました。それで商売成り立つのか・・・?

自分には4食ぶりのご馳走だったので、しっかり完食。また車の中で仮眠をとり、岐路に着きました。

総括してみると、富士山は標高が高いと言うことが良い面も悪い面もあり、総合的には伊吹山よりもある意味楽だったように感じました。標高が高いと息苦しく、無理ができないので、必然的に歩みがゆっくりになり、一定の速さで登ることができます。ペースを上げたり、一気に駆け上ったりして後でゼイゼイとやるより、同じペースで休憩せず進んだ方が効率も良く疲れも少ないことは、ジョギングなどと同じ理屈です。7合目辺りには手を使わないと苦しい岩場もありますが、距離が長い分、全体的な傾斜はそれほどあるわけではないので、5合目でしっかりと高度に順応させ、一歩一歩亀の歩みで登れば、子どもやお年寄りでも不可能な山ではないでしょう。
また、気温が低いことも利点としてあげられます。余りに寒いのは体力を奪われますが、しっかりと防寒できていれば、冬のジョギングのように汗もあまり出ずに楽に行ける気がするのです。夏場は平地でも立っているだけで汗が出ますし、ジョギングすれば5分で汗だくです。夏場に本気で運動しようとすれば、それこそシャツが絞れるほど汗をかき、それだけで相当体力を消耗します。水分補給をするために、ペットボトルも余分に持っていかないといけませんから、荷物もその分重くなってしまいます。伊吹山では途中で買ったのも合わせて2.5リットルも飲みましたが、富士山では結果的に8合目までに1本、頂上で1本ぐらいの水分で十分でした。もちろん1本は予備があった方が良いので、1.5リットル持っていったことは後悔していません。それでも、これだけで荷物の重さが1kg違うことになりますから、非常に大きいですね。まあ、8月の最盛期ではないし、序盤は霧雨状態だったので、たまたま必要なかっただけかもしれません。
持って行った物は、普通のリュックに飲み物、おにぎり、おやつ、手ぬぐい、タオル、ハンカチ、おしぼり、ウィンドブレーカー、レインコート(ポンチョタイプ上のみ)、ガイドブック、ビニール袋、メモ帳とペン、小銭、携帯、マスク、カメラ、ティッシュ、救急用品、日焼け止め、軍手です。装備は伊吹山の反省を生かして極力少なくしたので、リュックの重さは全く気になりませんでした。アレもコレもと予防策を取り出すと、無駄な重さで逆に辛い思いをすることになりますから、コツは最低限必要なものを考えることです。工夫したのは予め濡らしたハンドタオルを持っていったこと。まあ、ウェットティッシュがあればその方が良いかもしれません。ライトは携帯の光で代用するつもりでしたし、時計も携帯で十分。またコースタイムの記録はわざわざメモせず、写真の時刻を後で拾うことにし、到着時、出発時など、要所要所で写真を撮ることにしました。立て札や山小屋を撮っておくと、距離や標高も分かって後で便利ですね。途中落として焦りましたが、何とか動いてくれたので助かりました。これも最悪携帯で代用できるでしょう。帽子は飛ばされると嫌なので、手ぬぐいを頭に巻きました。伊吹山ではタオルが絞れるほど汗をかきましたけど、ここではハンカチで十分でした。むしろ首に巻いていると飛ばされそうになったので、タオルはほとんど使いませんでした。軍手も出番なし。杖やストックなどは、普段使っていないので返って邪魔になると判断しました。携帯酸素も、十分時間をかけて登れば必要ないでしょう。
5合目からの総活動時間は5時-16時だったので、合計11時間です。結果的には2時間ずらしても良かったかもしれませんけど、混雑状況なども考えるとまあ最善だったと思います。ただし、前日夕方からかっとばしてきているので、ちゃんと仮眠はとったとはいえ0泊3日の強行日程であり、睡眠時間は非常に少なく、帰宅後は即爆睡しました。行き帰りの行程まで含めれば、伊吹山は比べ物にならないほど楽でしたね。

まあ、コレが叶うなら普通の金土日に行って来ることも不可能ではないわけですが、この弾丸行程だけは余りお勧めできません(笑)一生に一度の大冒険だったと言えるでしょう。

富士山登山 上編

2014年09月13日 | 自伝
というわけで、ついに念願の富士山に登ってきました。

世界遺産に認定された昨年はまだリサーチ不足でしたし、人入りとか体力面で尻込みしていましたが、今年に入ってから通算600km以上走り、夏休みには伊吹山登山も余力を残して登ることができたので、むしろ今年行かないでいつ行くの?というくらいの備えは有してきました。もちろん山開きの頃から色々と本を読んで情報収集し、登山道は山梨県側の吉田口が登りやすいことや、弾丸登山も(あくまでも個人的に)可能であること、今年の実情から9月は狙い目であることを導き出し、閉山直前である今週の決行を決意したわけです。
もう少し説明すると、富士山吉田口は全長7km、コースタイムで上り7時間、下り4時間と言われ、高所に順応する時間や、お鉢巡り(吉田口頂上から最高峰まではさらに40分ほど歩く)を考えると、日中登山はこれだけで日照時間ギリギリになってしまうのです。ちなみにコースタイムとは休憩を含まない登山時間のことですから、実際はこれ以上かかる場合もあるわけです。体力的にも厳しいため、一般的には日中登山でなく、山小屋に泊まってついでに山頂もしくは途中で御来光を拝む1泊2日登山が主流になっているのです。しかし、むしろそんな非日常な環境で山小屋に泊まっても、自分は全く寝られる気がしません。また景色が見えない夜に上っても楽しくないし、逆に危険だと判断しました。なるべく予算も抑えたいので、ツアーに申し込んだり一泊7000円の山小屋に泊まったりするよりも、マイカーで5合目に到着次第仮眠を取り、夜が白んでくる5時頃から登り始めれば、懐中電灯も必要なく、十分夕暮れ前には降りてこられるのではないか・・・と考えた次第です。伊吹山の結果から、コースタイムも1~2時間ぐらい縮められる自信もありましたしね。ただ、そのためにはマイカーが必須であり、マイカー規制中の夏休みには身動きがとれなかったのですが、今年は9月14日(静岡側は10日)までやっていて、山小屋は順次休業に入るものの、トイレはまだ使えるようです。また、もう一般的なシーズンではなく、しかもご来光登山とは時間帯もずれるので、登山客は比較的少ないでしょう。後のネックは天候と寒さですが、それは装備で何とでもなる話です。と言うか、ベストコンディションを狙えば人ごみは避けられませんし、予算も出せば出すほど楽になるわけですが、この辺は個人のさじ加減と言うか、欲を言い出だせば切りのない話ですね。人ごみと装備品代を嫌った分、ある程度は体力と根性でカバーしようとは思いつつ、もし荒天ならきっぱり諦めようと考えていましたが、前日昼の時点では何とか大丈夫そうだったので、勢い夕方スーパーでおにぎりと飲み物を買い込み、吉田口に向けてかっ飛ばしました。

河口湖から有料道路である富士スバルライン(2060円)を抜けて、予定通り真夜中に5合目へ到着。しばらく様子見で付近をウロウロしたら、それだけでもう息苦しく、空気が薄いことが分かりました。流石に標高2000mだけあります。伊吹山程度では若干涼しいくらいにしか感じませんでしたが、事前トレーニングでも高度障害に対しては当然全く無策だったので、スタートに立つ以前の段階でもう「タイムを競うのはやめよう」と決意しました(笑)車に戻って服装を整え、仮眠を取ります。しかし1時間ぐらい経った頃、予想外の雨のような音で目が覚めました。山の天気は変わりやすい・・・ということを信じ、寒さに耐えながら再び寝ました。
4時半頃、これ以上眠っていられないほどの寒さに見舞われました。タオルケットぐらい積んでくるべきでしたね。まあ時間的には丁度良かったので起きることにし、おにぎりを食べてトイレを済ませ、協力金の千円も納めて5時15分に出発しました。

何も見えねえ…orz
出発時の状況は最悪で、ものすごい霧と、霧雨のような雨が合羽に纏わりつき、前がほとんど見えません。しかもその状況をあざ笑うかのように、道が若干下り始めたのです。まさか上っていると見せかけて実は下山道に入ってしまったとか・・・開始早々遭難か!?と不安がよぎりましたが、まもなく前を行く団体さんの影が見えたので安心しました。伊吹山は5時前に登り始めて頂上まで誰1人抜かしませんでしたが、さすがに富士山はこんな時間でも人がいるわけですね。後学のために記しておくと、6合目までは途中まで半分ぐらい下りの道で、2kmぐらいあるのですが標高は差し引き85m上るだけの楽なコースのようです。実際、ここまではコースタイムの半分以下の、25分で上れましたからね。道もそれなりに広く、行き違うには十分ですし、砂利道や舗装道、階段等、多岐にわたっていました。しかし、コレは逆に帰りには上らないといけないというフラグなわけで、決して下山時に体力を使い果たしてはいけないという警告だと受け取りました。

5時40分、標高2390mの6合目に到着。ここに山小屋はなく、代わりに「安全指導センター」を兼ねた警察署がありました。こんな所に勤務する方も大変ですね。まだ疲れていないのでそのまま上り続けることに。ここから7合目までは約1.2km、標高差310mと本格的な登山が始まります。道は相変わらずの砂利道ですが、木の板が打ち付けられ階段状に整えられていました。しかしその幅が結構しんどく、なるべく段差の少ない所を探して進んでいきました。相変わらず霧は凄いですが、雨足は邪魔になるほどではないようです。途中少し霧が晴れ、これから登るべき道がうっすら見えたりもしていました。合羽が一種の防寒着の役割を果たし、寒くもなく汗が出るでもなく、丁度良い感じでした。ちなみに服は3枚着ています。レイヤードといって、暑かったら脱げるようにと考えた結果でしたが、結局下山時まで脱ぎませんでした。さすがに9月の富士早朝登山は、最初から最後まで下界の真冬並の寒さでした。水分は1.5L持ってきていましたけど、もしかしたらこんなに必要なかったかもしれません。

6時25分、標高2700mの7合目の花小屋に到着。8合目までは1.4km、標高差400mありますが、この辺りから標高100m間隔ぐらいで山小屋が点在し始め、ソレを目安に休憩が取りやすくなります。ただし花小屋は先客が多かったので座らずに、その上の鎌岩館と言う所まで上って初休憩。道もこの辺りから急な岩場が目立つようになり、かなり苦心するようになりました。

時折霧が晴れて、次の目標となる山小屋がはっきり見えるようになりました。こうして見るとすごく近いように見えますが、実際は崖をジグザグに上るような感じなので、中々辿り着けません。8合目までは流石に疲れてきて一気に登ることはできず、間の鳥居館、東洋館の前でもしっかり休憩しました。ここまで上ってくるとさすがに霧も下に仰ぐようになり、ようやく合羽を脱ぐことができました。日焼け止めを塗ろうと蓋を開けると中身が爆発・・・気圧もかなり低いようです。とにかく上も下も絶景。本当に来て良かったです。まあ、東洋館の時点ではまだ距離的にも標高的にも丁度半分といった所なので、正直まだ登頂できる自信はありませんでした。流石に標高3000mとなると息苦しさが顕著になり、少しでも無理をするとすぐに息が上がってしまいます。万が一この時点で高山病になってしまったら、酸素などの装備は持っていないので下山するしかありません。まあ、日本には標高3200mを越える山はココしかありませんから、仮に乗鞍岳などで高度トレーニングをしてきたとしても、結果は一緒でしょう。標高に慣らすためにここからは余り急がず、なるべく息を切らさない程度のゆっくりとした歩みを心がけ、時速1km程度の亀の歩みで進んでいきました。と言うか、手をつかないと登れないような岩壁地帯では行き違うのも一苦労ですし、回りの人もソレくらいの速度でしか進まないので、ある意味自然渋滞だともいえるでしょう。予想通り登山者は少なかったと思いますが、常に前方に数人は仰ぐような感じでした。これでもっと登山者が多かったら自分のペースで上ることはほぼ不可能に近いですね。御来光渋滞とかの画像を見ると、早朝登山で良かったと思います。

7時50分、標高3100mの8合目太子館に到着。風が出てきてさすがに寒くなり、用意してきた最強装備であるウインドブレーカーを羽織りました。道は再び砂利道に戻り、たまに岩場が出るような感じでした。お茶も丁度1本飲み干し、水分補給は中々良いペースです。飲み物はこの辺りの山小屋で既に400円ぐらい取られるので、なるべくなら持参した残り2本で凌ぎたい所です。着替えを車に残した分、荷物は伊吹山の時より相当軽いですからね。途中にあった温度計を見てみると、2℃・・・下界も多少涼しくなったとはいえ、ココは桁1つ間違えてないか(笑)
8合目からさらに標高300mほど上がった所に、もう1つ「本8合目」と言う所がありました。8~9合目は3km近くありますし、さらに標高50mほど上ったところに8合5勺という所もあり、よく分からない刻み方がされています。距離的には本8が大体8と9の中間辺りという感じです。ちなみに9合目から頂上までは400mぐらいしかないので、むしろ本8合目か8合5勺辺りを実質的な9合目だと見て、9合目は9合5勺だと思った方が良いかも知れません。9時10分に本8合目トモエ館付近に到着し、9時35分に8合5勺の御来光館に到着しました。この辺、高度順応を図ろうとしてかなりゆっくりめに進んでいます。まだ空腹ではありませんでしたがここでおにぎりを食べ、ハンガーノックを予防しラストスパートに備えることにしました。万事抜かりなし!カメラは地面に落としたけど・・・orz

10時15分、標高3600mの9合目にある鳥居に到着。いよいよ頂上まであと標高差110m、実距離にして400m歩くのみとなりました。前述の通り少々近すぎて不思議な気もしますが、まあ最後の最後は少し短めのほうが気分的に嬉しいですね。伊吹山も確か9合目から頂上は傾斜が緩やかになり、比較的楽だった気がします。しかし、この高さともなれば、たかが400m、されど400mです。本当に、最後のこの距離が異様に長く感じました。もちろん相当休憩していましたが、頂上まで40分もかかっていますしね。均すと1分で10mしか進んでいません。泳ぐよりも遅いペースで天空を歩くのです。大分高山病にビビって最後の最後で対策をした結果ですが、その結果、体調も万全のまま無事10時55分、頂上の地を踏みしめることに成功しました。

合計登山時間は5時間40分。うち休憩は1時間強と言った所でしょうか。伊吹山の時に予測したよりはかかりましたが、やはり高山病対策でゆっくりめに上ることが富士山では死活問題になりますから、順当な所でしょう。まあ多少なりとも鍛えていたことが、コースタイムより1時間以上縮められた成果だと言えるかもしれません。つーか、グレートトラバースの人は5時に0合目(スバルラインの下)を出て、12時に頂上に着いたそうですけどね。化け物だ・・・

お鉢巡り、下山編へ続きます。

スタバ鳥取進出

2014年09月12日 | 時事
スターバックス全国制覇へ=「大トリを鳥取に」
ついにスターバックスが鳥取県に進出する模様です。

何かたまたま見ていたTV番組によると、全国で唯一スタバがない県ということで、「スタバより砂場」という自虐アピールも存在していたとか。で、その番組で調べた所によると、「近々出展の噂があり、地元民に浸透しているが、実はガセ」と言う状態だったらしく、そのネタを持っていって県民の反応を見るという番組だったのですが・・・タイミング的にはガセでなかったようですね。ということは、事実関係が前後していなければ、これ完全にそのテレビ局の捏造と言うか、今朝日で大流行の虚偽情報に基づく決め付け取材ということになります。大丈夫か日テレ?少なくとも、インタビューした人には謝らないといけないと思うのですが。

まあ、結局テレビや新聞なんて昔から今までこんなものだったのかもしれません。

朝日謝罪会見

2014年09月11日 | 時事
<朝日新聞>「慰安婦」「吉田調書」…社長、誤報認め謝罪
ようやく朝日新聞が会見を開き、誤報を謝罪したもようです。

しかし、あくまでも今回は福島原発の「吉田調書」についての誤報会見で、慰安婦の「吉田証言」についてはオマケで謝罪しただけのようでした。確かに朝日にしてみれば、本日「吉田調書」が正式に公開されてしまうので、そのタイミングで今日絶対謝罪せざるを得なかったわけですが、4ヶ月前のコレと32年前のソレでは、波紋の広がり具合というか、事の重大性や迷惑をかけた規模から言えば完全に謝罪すべき順序が逆だと思います。12日の新聞で、ののちゃんの母が「木を森に隠しおった!」と言うオチがありましたが、まさにそんな印象ですね(笑)両方とも吉田氏がらみと言うことで、そういう意味では、今日は朝日にしてみれば、朝日のツインタワー(2大虚報)にシルバーブレッド(W吉田)が突っ込んだ、新たな9.11になってしまったと言えるでしょう。まあ、実態はW吉田に自爆攻撃をしたテロ朝日という構図ですが。

まず、原発の「吉田調書」についてですが、とりあえず公開された部分を読む限り、大筋として「現場は大混乱だった」「本店や政府の指示に翻弄された」というような内容だったと思います。特徴的なのは「現場が逃げた」と言うような問いに対しては非常に過敏に反応しており、ある意味暴言とも取れるような、かなり強い口調で反論している部分が目立っていたことです。これは吉田氏本人の主観による証言ですので、確かにやや自己弁護寄りと言うか、内容に必ずしも真実ではない部分はあるのかもしれませんし、自身の判断ミスや、他者との証言の食い違いについては、今後検証の必要がある類のものだと思います。しかし、そういった部分も含め、総じてこの調書からにじみ出る吉田氏の印象は「事件は現場で起きているんだ!」という、自分の仕事に対する情熱と責任感をもった青島タイプの中間管理職であると読み取れました。青島だったら、部下が自分ら判断して2Fに退避した行為を命令違反だとは言わないでしょう。本当に、コレをどう読んだら朝日のように「部下が命令違反で撤退した」と告げ口する証言をしたという論旨になるのでしょうか。非公開とされた調書を独自入手した結果、「何かやましい記述があるに違いない」と思い込み、特に見当たらなかったから敢えて穿った見方で捏造したと言うことなのでしょうか。よほど性格がひねくれていないと、この文に「命令違反で撤退」なんて見出しはつけられませんよね。彼が「公開しないでくれ」と頼んだのも、おそらく暴言が明るみに出るのを好ましくないと思ったからでしょう。しかし、吉田氏だって人間ですし、理想の聖人君子ではありません。こういう表現も含めてパニック時の人間の本心と言うか、もどかしい中間管理職の心情として非常にリアルであり、むしろ共感できるものです。
ここでよく考えてみると、「退避」を「撤退」としたり、「早くベントしろ」などと騒ぎ立てたのは、政府でなくマスコミだったかもしれません。当時、我々も少ない情報の中でああだこうだ憶測でものをしゃべっていましたが、マスコミは特にそうだったでしょう。今でも事件や災害が起こると、苦しんでいる地元の方や捜査・救助活動を行う人の邪魔をしに、大量の報道陣が駆けつけます。つまり、吉田氏が本当に怒りをぶつけたかったのは、余計な情報をばら撒き作業を困難にさせたマスコミだったのではないでしょうか。そして、心当たりのあった朝日新聞の記者は、コレを読んで「自分らを馬鹿呼ばわりした」と感じ、わざと吉田氏を貶める記事テイストにしてスクープしてやろうと思い立ったと・・・ありえそうで怖いですな。
しかも朝日の最も卑怯なことは、既に吉田氏が故人であり、本人が弁解の余地がない状態になるまで待って報道したことと、門外不出の調書ですから他社には検証の余地がないことを盾に、一方的に言論封殺して抗議しまくっていたことです。会見では「スクープがなければ公開されなかった」と強がっていましたが、公開されれば捏造がバレるので、政府が公開を決めた頃から戦々恐々だった事でしょう。当時していた、他社の批判記事に対する抗議についても今回取り下げたようですけど、他社は正しいことを行っていたのに言いがかりをつけられたことになりますから、これ逆に名誉毀損で訴えられますよね。しっかりと責任を追及し、心を傷つけられた慰謝料を請求されるとよいと思います。
また、既に世に出てしまったこの「吉田証言」の誤報の影響を探ってみると、「韓国のセウォル号並みの職場放棄」として扱われ、日本人の世界的な信頼度を著しく貶めました。そういう意味では、新潮の言う通り我々読者だけでなく1億国民が被害者なのです。乗客を見捨てた卑怯者と一緒にされたわけですからね。なのに今回謝ったのは読者と東電関係者のみ。謝る方向も間違っていますよね。

で、肝心の慰安婦問題の「吉田証言」の方も、実は同じ構図で日本を貶めてきました。しかもこちらは前述のように32年間の長きに渡って続けてきたわけですから、よっぽどタチの悪い問題です。
普通の報道人なら、どんな権威ある人間のコメントでも先入観なく聞いて必ず裏を取り、極力中立的な報道になるよう努めなければいけません。何しろ新聞やテレビというものは非常に受け身なメディアであり、自宅に毎日届いたり、お茶の間にダダ流れになるものですから、報道する側の主観をそのまま受け取りやすいからです。週刊誌や本は多少過激な表現でも自ら取捨選択できますし、ネットも自分の好きな情報を検索できますが、受け身のメディアではそのまま洗脳されてしまう恐れがあるのです。例えばこの辺りは野球の中日ファンが多いですが、1-0で巨人に負けたとすると、「中日、巨人に惜敗」のような見出しが中日新聞には載るわけです。しかし、おそらく東京の読売新聞では「巨人、中日を完封」のようになりませんかね。これは、どちらも同じ事実を伝えていますが、明らかに主観が混じっています。本来であれば、どちらも「巨人が中日に1-0で勝利」という、客観的事実のみの中立な記事を書かないといけませんが、新聞は社の立場によってどうしても主観が混じった記事になるわけです。そして、記者が「こうあってほしい」という願望が強くなりすぎると、「中日惜敗 3回に誤審か?」「巨人完封、中日風前の灯」のように、本来取るに足らない出来事も大事に見えたり、余計な一言を付け足したり、また疑うべき内容でもスルーしたりしてしまい、そのうち誤報の元になってしまうのです。誤報と願望という記事でも触れましたが、「五輪が日本に決まって欲しい」と思っている人は、予定外の抽選になった時でも「おかしいぞ、これはちょっと待とう」となりますが、「落選して欲しい」と思っていると、「日本落選!イスタンブールとマドリードで決選投票」などと嬉々として誤報をフライングしてしまうわけです。そして、その姿勢がいよいよ居丈高になると、「中日、わざと負けて弾みをつける」「戦略的転進」など捏造してでも願望を叶えようという風になってしまうのです。朝日の捏造の歴史を遡ると、1971年の「百人斬りコラム」からもう捏造体質でしたから、おそらく多くの朝日の記者が生まれる前からの筋金入りの体質で、今日までずっと末期的症状であったといえるでしょう。
慰安婦についても、「吉田証言」を報じる際、「この記事はおかしい」と少しでも思えば、まず記事にする前に他の人にも聞いたり現地に行って裏を取ったりするでしょう。そうしなかったということは、その記事が記者にとってよほど都合の良いものだったということです。「吉田証言」は明らかに日本を貶める内容ですから、それが「都合が良い」というのは非常に恐ろしいことですけど、「吉田調書」でも同じ事をしている所を見ると、朝日の社の立場は終始一貫して「日本を貶めること」、または貶めたいと言う願望があったと言えるでしょう。これが社長の言う「思い込み」の正体です。確かに、同じような内容を報じる記事がネットに出揃った時、それぞれの新聞社の見出しのみを比べると、朝日だけ妙に日本に批判的な文面が並ぶことが多いですからね。
百歩譲って最初は本当に分からなかったとしても、もう20年ぐらい前の時点では、既に「吉田証言は虚偽」「挺身隊は慰安婦でない」と判明していたわけですから、どんなに遅くてもそこで訂正・謝罪・賠償を行うべきだったはずです。一応90年代に「真偽がはっきりしない」ことを認め、「それ以来報じていない」という対応をしたと主張していますが、これでは否定もしていません。まるで「馬鹿な国民はそのうち忘れるだろう」という態度で、10年間もしらばっくれていたわけです。その間、国連でも「吉田調書」が取り上げられ、世界中から非難される事態になってしまいました。まあ、「吉田調書」とは違い、8月5・6日の慰安婦検証記事は、自発的に紙面に載せたわけですが、タイミングとしては韓国の慰安婦像の大量生産化と「慰安婦白書」の制定があったからで、流石にこのままではまずいと思ったのかもしれません。
国民も朝日が思うほど馬鹿ではありませんから、おそらくこれまでも疑問や批判の投書などは多くあったと思われます。しかし、声欄に乗るのはほぼ9割が朝日の主張にあった内容ばかりで、早いとその日の1面記事に関連した投書が声欄に載ったりするのに、慰安婦の時は3週間、誰一人としてそのことに触れませんでした。おそらく、全て握りつぶしてきていたのでしょう。それでも今回こらえきれなくなった最終トリガーは池上さんでしたが、一般投書だけでなく、識者についてもそれまでは本当に朝日の主張と相容れない記事は全く載りませんでしたし、これまでも表面化しなかった多くの批判が闇に葬られてきたことと思います。小林よしのり氏などは最たる例で、薬害エイズの追及をしていた時はバンバン載っていましたが、新しい教科書を作る会の活動を始めた辺りから一斉に非難するようになり、また最近は反原発で同調したのか、再びコラムが載るようになりました。自社に同調する意見の時だけしか載せないので、井沢元彦氏、櫻井よしこさん、橋下徹市長といった反朝日まっしぐらの人は、一度でも載ったことがあるのでしょうか。今挙げた1人ぐらいは、ぜひ「第三者検証委員会」のメンバーに入れて欲しいと思います。あと批判された週刊誌や、読売・日経・毎日・産経からももちろんね。

ところで8月5日以降、また井沢さんの本を読み返しているわけですが、「朝日新聞の正義」「朝日新聞の大研究」「反日日本人の正体」などを読んでいると、どうも朝日新聞の捏造・虚報記事はこの2つだけでなく、KY珊瑚事件を筆頭に、南京事件、靖国問題、北朝鮮ミサイル問題、拉致問題、領土問題、教科書記述等、内外を問わず現在日本が抱える問題の全てを漏れなく網羅して日本を貶める宣伝活動をしてきているわけです。しかも、それぞれその後論破されているのにも拘らず、間違いを認め謝罪しないばかりか、論理を摩り替えたり、責任転嫁したり、「これはおかしい」と指摘してきた者を右翼呼ばわりし、言論弾圧したりしてきた歴史の繰り返しであったと言うことが分かってきます。今回の池上氏への対応も、氏や回りが声を上げなければ、そのうち「池上は右翼だ」と言い出し切り捨てていたかもしれません。都合の悪い記事は載せず、日本を貶める記事ばかり取り立てて波紋を広げ、疑問の声を上げても言論封殺。どうしたらここまで腐れるのでしょうかね。東大生が入りたがらない訳が良く分かります。
今回の騒動で安倍首相にも「国益を損ねる新聞社」というお墨付きを頂いたわけですし、今後は企業活動がどんどん厳しくなっていくでしょう。しかし、前も言いましたが、ココまで言っておいても自分はまだ朝日に対して「廃刊せよ」とは思いません。何故なら、朝日の主張は日本の未来に対するアンチテーゼであり、「常に逆張りしたら全てうまくいく」稀な存在だからです(笑)成立前にアレだけ反対していた集団的自衛権の行使容認が決定され、どうなりましたか。中韓が非常に静かになったでしょう?安倍首相をヒトラー呼ばわりし、ネガティブキャンペーンを続けてどうなりましたか。支持率が上がって5割を回復したでしょう?また、かつて民主党が政権を取った時、べた褒めだったのを思い出してください。舛添都知事も温かく迎えていましたがあの有様です。朝日が目くじらを立てて批判する時は、全て日本が良い方向に進んでいる時ですし、逆に何か褒めたら「これはおかしいぞ?」と思えばよいわけですね。「道が二手に分かれていて、正直者か嘘つきの案内人がいる」などという有名な命題がありますが、要は嘘つきであっても「嘘しかつかない」ことをうまく利用して正しい道に進めば良いわけで、旅人にとって一番困るのは「案内人が誰もいない」事態なのです。朝日新聞にはその分不相応な購読数をこそげ落とした後に、これからも変わることなく嘘つき新聞であり続けて欲しいものです。

それにしても、世の中、どんなものにも一応の存在意義はあるものですね。

障がい者受難

2014年09月10日 | 時事
全盲の女子生徒蹴られケガ、警察が捜査開始
まだ相手が不明なので状況は推測でしかありませんが、何とも非道い人がいたものです。

以前にも盲導犬が刺される事件がありましたが、視覚障がい者が被害に遭う事件が続いてしまい、非常に残念に思います。岐阜にも中心部に盲学校があり、その付近は点字ブロックがびっしりあって、子どもの頃からよく白状をついた人とすれ違ったものですが、よく目が見えないのにぶつからずに歩けるなあと感心、というか、不思議に思っていました。確かに点字ブロックはありますが、歩道はガタガタですし踏んでみてもそこまで分かりません。段差や石ころだってあります。あの人たちはどうして転ばないのだろう?凄いな~というのが幼い頃の体験でした。もちろん、白状を持てば誰でも目を瞑って道路を歩けるわけではないので、相当な訓練を経て習得した技術であるわけです。それでも、相当に神経を研ぎ澄ませ、トラブルに巻き込まれる不安と戦いながら外出しているのは明白でしょう。
一方、我々が普通に歩いていれば、前から杖をついた人や犬を連れた人にぶつかることはありえません。目の見えない人にぶつかるということは、相手も見えないか、他の障がいがあるか、スマホか何かに気を取られて見ていなかったのではないでしょうか。特に後者なら、自ら視覚を制限して歩く人と言う意味では、その人物も障がい者だと言えるかもしれません。ただ、電柱にぶつかった腹いせに電柱を蹴るのと同等の感覚で、盲導犬を刺したり女性を蹴ったりするなどというのは、決して許されない行為です。万が一相手側に非があったとしても、少なくともまずは何らかの言葉で主張するべきなのではないですかね。

いくら環境が整っても、障がい者が泣きを見る世の中では真のバリアフリーとは言えません。こういう機会に点字ブロックや盲導犬の役割などを周知し、社会の理解を進めていきたいものです。

全米テニス準優勝

2014年09月09日 | 時事
錦織、準優勝 チリッチに0-3で敗戦/全米テニス
テニス界でも日本人が1、2を争うようになったのは非常に誇らしいことですね。

バドミントンは団体戦で世界1になり、卓球も銀メダルを取り、サッカーはまだまだですが(笑)野球は元々世界1、2の実力があるわけで、東京五輪に向けてどのスポーツも良い感じに力をつけている証拠だと思います。特に今回は「勝てない相手はもういない」「目標は決勝なので、ベスト8で喜べない」など、日本人では珍しく世界に対して強気な姿勢が目立っていましたし、チャンスを待つ粘り強いプレイスタイルにひょっとすると全米制覇もありうるかな?と思っていた分、決勝の結果は少々残念に思いましたが、それでも素晴らしい快挙だと思います。

あとは、また報道が足を引っ張らなかったか、よく検証して欲しいですね。

9月の富士山

2014年09月08日 | 時事
富士山登山道、冬季閉鎖へ-静岡県側は10日、山梨県側は14日
というか、まだ開いていたのか・・意外に9月は狙い目かもしれませんね。

と言うのも、今年はマイカー規制の期間が非常に長く、8月いっぱい規制されていたために、富士登山を決意しにくい環境にあったからです。この時期にマイカーで行っても下の臨時駐車場に停めざるを得ず、シャトルバスと合わせて2500円と500円多く取られますし、営業時刻も最速で4時半ですから、しばらく体を慣らす時間を加味すると5合目出発は7時過ぎになりかねません。またツアーに申し込めば天候を加味できないわけですし、山小屋や食糧事情等、いずれにしても自分のペースで自由な登山には至りません。
やはり良い天候を選び、自分の都合の良い時間帯に、誰の予定にも束縛されず、自由に登山したいと思うのが登山初心者の偽らざる気持ちだと思うのですが・・・今年はトレーニングも積んでいるし、伊吹山にも練習で登ったので是非行きたかったのですが、開山直後から天候不順が続き、また即マイカー規制となり、非常に初心者が近づきがたい山になってしまったなあと言うのが調べてみた印象です。事実、例年30万人と言われていた登山者も、今年は24万程度に留まる見通しのようですし、世界遺産委員会の注文であった「増え続ける登山者の管理」は結果的に達成できたことになりますが、協力金千円の収入では元はとれそうもありませんし、2割も減ったと言うのは関係者にとってかなりの痛手なのではないかと思います。

もし自分が行けるとしたら、岐阜を夕方に出て深夜に5合目に入り、マイカーの中で仮眠をとった後、起き次第登頂開始と言う行程になるでしょう。ご来光には興味はないので日中かけてゆっくり登るつもりですが、カテゴリーで言えば弾丸登山に入ってしまうのかもしれません。まあ、伊吹山の時も思いましたけど、真っ暗な山を登っても何の感慨も沸きませんし、富士山に至ってはご来光登山がメジャーっぽい扱いなので、むしろ日中に登れば人ごみを避けられる気もしますしね。もちろん山小屋は泊まりませんが、トイレや休憩用くらいには使える模様です。あと、例年だとこの時期もう初雪が降るそうですが、積もるまではいかないでしょうし、単純な寒さなら防寒対策で何とかなりそうです。運動会シーズンで日中は地獄ですが、何か今年は非常に過ごしやすい日が続いていて、会議もなく夕方は割と隙があります。色々準備して、最後の3連休、天候次第でワンチャンス狙ってみるかな(笑)

デング熱ワクチン

2014年09月07日 | 時事
製薬大手、STOPデング熱 国内感染拡大 治療薬・蚊の忌避剤の開発加速
国内で初の感染者が出たわけですし、確かに今後研究が加速する部門でしょうね。

エボラ出血熱などもそうですが、基本的に難病と言われるものはワクチンや特効薬がない場合が多いです。むしろないから難病な訳ですけど、その理由として「新薬の開発が難しい」以前に、「患者が少なすぎて薬を作っても儲からないから研究する価値がない」と言う問題が潜んでいるわけです。単純に考えて、薬やワクチンなどはその病気にかかった人か心配な人しか買いませんからね。患者や症例が増えてきて、「これは儲かる」という事態にならないと、製薬会社もなかなか開発を進めないのでしょう。
しかし、いざ「儲かる」となってからは、熾烈なシェア争いが始まります。今もエボラ出血熱では治験をすっ飛ばしてでも有効な薬が欲しい状況になっていますし、現状そういう薬を作っている企業の株価はうなぎ上りなわけです。デング熱に関してもまだ薬はありませんから、今後の感染拡大の行く末や、どの企業が先んじるかによって、製薬会社の勢力図が一変したりするわけですね。

で、現在仏製薬大手のサノフィという企業がこのデング熱のワクチンの開発に成功し、来年には実用化できる見通しの模様です。それはそれで大変喜ばしいことなのですが、うがった見方をすると、何かタイミングが良すぎる気もしないでもありません。薬と言うのは、できたからと言ってすぐに商品化して人体に使えるわけでなく、マウスやら培養細胞やらを使って最適な分量や副作用の有無等を地道に調べないといけないわけです。その研究にも数年かかりますし、最終段階である治験(人に対する臨床試験)にも2~3年かかるため、開発から実用化には10年以上かかるというのが日本の現状です。デング熱の国内感染の疑いは昨年からあったようですが、数日前に臨床試験に成功したと言うことは、間違いなくそれよりかなり昔から研究を進めていたということでしょう。いざ実用段階へという最高のタイミングで訪れた今回の感染拡大は、この企業にとっては天恵というか、まるで使徒が来る前から完璧な迎撃体制で待ち受けるためにエヴァと第三新東京市を開発したネルフのごとく、あまりにも用意周到な気さえしますね。逆に今回の感染騒動がなかったらほとんど注目されない記事だったわけですし、本社ビルの現住所が代々木公園から1kmぐらいの所にあるのも、様々な憶測を呼ぶ原因となっているようです。流石に自社の利益のためにウイルスをばら撒いたとまでは思いませんが、意図的でないにしろ、デングウイルスを持った蚊が脱走した、治験中知らないうちにキャリアになっていて近所の代々木公園で休憩中に蚊に刺されてしまったと言うぐらいなら、素人考えではありえる話ですからね。しかし、過失であっても、今後感染がさらに拡大すれば新薬を独占販売できるこの企業の一人勝ちとなるは火を見るより明らかです。悪だくみをしているように思えてしまうのは、未だに感染源が特定できないために疑心暗鬼になっているのでしょうか。

少し前に映画化もされた「20世紀少年」は、“血の大みそか”にばら撒かれた謎の細菌に対して、緊急にワクチンの開発に成功したと言う団体がやってきて、そのまま世界を牛耳ってしまうという話でした。実はその団体お抱えの製薬メーカーが裏で細菌兵器も作っていたと言うオチだったわけですが、そういうのは本当マンガだけに留めておいて欲しいと思う次第です。報道によると、デングウイルスにもDNAのような固有の「型」があるらしいので、とりあえずサノフィさんには研究に使っていたデングウイルスのサンプルを任意提出をしてもらい、ちゃんと事実無根を証明された方がよいと思います。

腹筋300回

2014年09月06日 | 自伝
本田望結、フィギュアのために毎日腹筋300回! 初公開の映像にスタジオ騒然
すごいなあ・・・もう腹筋バキ×2なのでしょうね。まだ若いのに(謎)

昨年から雨で走れない時に筋トレも多少やるようにしていますが、最初はそれこそ腹筋20回ぐらいで次の日死んでいました(笑)中学や高校の頃は100×3セットなら行けたのですがね・・・まあ、継続は力なので、とりあえず嫌にならない程度にがんばっていたら、冬には50×2ぐらいはできるようになり、今は気が向いたら50回という気楽なノルマを課しています。そのお陰で空腹時には何となく腹筋が割れているように見える時もありますが、お腹って筋肉層の上に脂肪の層があるので、風呂場では何か妙に三段腹が強調されてきているように見えるのですよねアレ(笑)・・・まだまだ開発の余地があると言うことかな。

ところで、真夜中によく腹筋運動をターゲットにしたショップ番組がやっていて、自分も高校の頃盛り上がっていた「アブフレックス」を若気の至りで購入した思い出があります(笑)今は専ら「ワンダーコア」が主流のようですね。流石にアレは場所を取るので欲しいとは思いませんが、あのCMを見ていて、確かに水平状態から曲げる従来のやり方では効果が薄いのではないかと思うようになりました。普段も、90度以上曲げながら50回やるより、むしろ45度ぐらいで戻し、その分速く50回繰り返した方が腹筋にかかる負荷が強い気がしていますし、10秒キープなどをやってみれば、一番腹筋を使うのは水平状態からほんのちょっと浮かせた時であることは感覚的にも自明です。ワンダーコアは、座標平面で言うと第4象限まで体を反らすことで効果が倍増するという原理を謳っていますが、実はアレ、特別な装置がなくても例えばベッドやマットレスの上で頭や肩を少し落とす形で行えば、十分代用できるわけです。そんなわけで最近はその方法で水平方向プラスマイナス20度ぐらい動かすだけの腹筋方法を編み出しました。同じ50回でも、段違いで負荷を感じます。またベッドがクッションになり、腰の負担もありません。まるで簡易ワンダーコアです。皆さんも是非お試しアレ。

勢いよくやっていると段々ずり落ちハ-ドモードに突入していきますが・・・

ガム離れ

2014年09月05日 | 時事
“若者のガム離れ”製菓各社が危機感 想定外の調査結果「スマホが需要奪う」
言いたいことは非常によく分かり、面白い見方だと思いますが、風が吹けば桶屋が儲かる感が否めません。

確かに自分も10年前に比べるとガムを食べなくなりました。しかし、スマホは現在も持っていないので、少なくともスマホの影響ではないと断言できます。その頃は通勤・通学中に車や自転車に乗りながら噛んでいましたが、通勤時間が短くなり、味がなくなる前に着いてしまい(笑)もったいないのでやめてしまいました。まあそういう意味では、ガムの需要はズバリ長時間の暇つぶしにあると言え、確かにスマホと同じカテゴリーに属しているとも言えるでしょう。しかし、そもそもガムは口を使う暇つぶしですから、別にガムとスマホは一見共存できそうな気がしますね。カーラジオやウォークマンと言った耳を使う暇つぶしとはちゃんと共存してきたわけですが、人間、目や指を動かすものと口を動かすものとは共存できないと言うことなのでしょうか。普通にゲームやスポーツしながらもガム噛みますけど・・・。
車や自転車に限って言えば、暇つぶし目的で運転中にスマホを使うことは法律で禁止されているので、環境的というか常識的に共存し得ません。都会では電車で通勤する人が多いので、そういう発想になっているのでしょうか。電車をイメージすれば、新聞や雑誌などとスマホは使い道が競合していると言えますし、イアホンをつけて音楽を聞く目的でも、スマホはウォークマンなどを完全に互換しています。「目・指・耳」を使う媒体は、基本的に同時に2種類は使用しませんからね。なので、「週刊誌やCDが売れなくなったのはスマホのせい」というのならまだ的を得ていると思います。しかし、スマホで口を使うアプリとか、味覚を満足させる技術は今の所できていないので、やはりガムとの競合性ははっきりしません。

同時期にAが増え(または減り)、Bが減ったという事実があっても、「AのせいでBが減った」という推論は自明ではなく、しっかりと関連性を証明する必要があります。ガムの目的は単に通勤中の暇つぶしだけでなく、おやつとしての嗜好性や、口臭対策、虫歯予防なども挙げられます。もしかしたら、最近の不況や物価高のせいで必須の食物ではないおやつ自体の消費が敬遠されており、相対的にガムも減っているだけかもしれませんし、最近はキシリトールが当たり前となり、それ程CMで言わなくなったので、逆に「虫歯予防になる」という宣伝効果が目新しくなくなっているのかもしれません。また「ガムはゴミが出る」という視点から見ると、公園や公共施設にゴミ箱が減ったのも、外でガムを食べることが難しくなり、ガムが減った理由になり得るでしょう。その辺にガムを捨てる人がいると景観も悪くなりますし、靴にくっつくと取るのが大変、清掃ボランティアをしてみたら道路掃除が大変と言うことで、「ガムは減ったほうが良い」と考える人が多くなっていることも原因かもしれません。単に労働者人口が減り、その辺をターゲットにした商品が全体的に落ち込んでいるだけと言う見方もあるでしょう。スマホ説はこれらに比べるとまだ関連性の証明が弱い気がしますね。

何でもネットやスマホに結び付けて悪だと論ずる風潮は、いい加減いかがなものかと思います。

朝日批評拒否

2014年09月03日 | 時事
池上彰氏、朝日新聞での連載中止を申し入れ 慰安婦「検証」批判で掲載拒否
広告拒否の時は冗談で書きましたが、何か朝日新聞の内部では本当に戦時下のような検閲と言論封鎖が進んでいるようですね。

池上氏の「新聞斜め読み」は、月に1回ぐらいのペースでその頃話題となったテーマについて主要紙の報じ方を比べ、朝日新聞に対して「もっとこうするべきだ」と批評を書くという中々意義深い連載で、最近楽しみにしていました。朝日は、ともすれば論調が居丈高と言うか、「無知蒙昧な大衆を我々が善導する」という態度になりがちで、タイトルからして上から目線の天声人語をはじめ、事実だけ伝えればよいものを敢えて捏造した記事によって自ら「波紋を広げ」たり、たまに「○○って何?」など語句の解説をあたかも小学生に語りかけるような調子でルビまでふった記事も散見したりする有様でしたし、池上氏の「週刊子どもニュースをやっていて実は大人がニュースを良く分かっていないことに気づいた」というスタンスと非常に似通っているなと思っていました。そのためココが結びついたことには全く疑問はなかったのですが、むしろこれまでのコラムの内容は、自分の読んだ限り朝日を礼賛するばかりでなく、時にダメ出しし、時に煽り立て、時に全否定するなど、ある意味非常に中立的な立場に立って書かれていたと思いました。彼も朝日ほどでないとはいえどちらかといえば左寄りのジャーナリストなので、俗に言う「池上解説」はかなり左向きに軌道修正された価値観で伝えているわけです。「分かりやすい」ことは、必ずしも「事実を正しく」伝えているとは限りません。しかし、このコラムに関して言えば、池上氏個人の信念に基づいて朝日の記事をを公正に他社と比較しちゃんと批評している文章になっていたと思いました。まあ、それでも面と向かった朝日批判にはなっていなかったのは明白で、あくまでも池上節で「やんわりとたしなめる」程度の批判だったわけですが。

教員にも一部そういう面がありますが、外からの批判を受け付けない機関はどうしても澱みが生まれ居丈高になるのは世の常ですし、最近では多くの所が外部評価を受け入れる形になっています。朝日新聞もここで池上氏の批評を甘んじて受け、彼のやんわりとしたダメ出しを敢えて受けることによって、一部の右寄り読者の溜飲を下げると言うか、ガス抜きのように機能させていたとさえ思っていました。むしろ特定秘密保護法の時の池上氏は「採決が近づいていてからキャンペーンを張っても遅かったのでは」と進言し、後の集団的自衛権の際にはアクセル全開で踏み込ませた張本人でありましたし、逆に前回の危険ドラッグ報道に関しては「朝日の記事はわざと小難しく書いて本質をぼかし、読者に危険性が伝わっていない。筆者が理解していなかったのでは。天声人語も反応が遅い」と痛烈にダメ出しをしていました。このヒットアンドアウェイ作戦を池上氏は「朝日との信頼関係」と表現していますが、当の朝日にしてみれば、組んず解れつごまかしながら「うちはちゃんと批評も受け入れていますよアピール」をしていたに過ぎなかったわけですね。なので今回真正面から慰安婦捏造の件を取り上げ、「謝罪すべき」と諭したコラムは朝日にクリティカルヒットを与え、あえなくボツとなってしまったわけです。

しかし、これはどう考えても朝日にとって最悪の対応だったと言えるでしょう。仮に池上氏のコラムを載せ、その後もふてぶてしく沈黙を守った場合と、池上氏が「朝日に謝罪せよと言ったら連載打ち切られた」と言いふらし始めた現状を比べてみると、どう考えても後者の方が被害がデカイからです。池上氏の番組はゴールデンで視聴率10%は固いですし、最低1200万人の視聴者がついています。もし然るべきメディアで今回の経緯の説明や朝日批判をされてしまっては、部数800万の朝日新聞では太刀打ちできません。折角今までTVではこの問題をほぼスルーしてくれていたのに、彼を敵に回してしまっては今後集中砲火は避けられませんね。これでは流石に「まっまだ連載中止を正式に決定したわけじゃないんだからね!勘違いしないでよね!」と言うしかなかったのでしょう。
NHKのつぶやきビッグデータでも、8月5日以降「朝日新聞」「慰安婦問題」の文字が飛び交うようになりましたし、この日は「池上彰」がヒットしていました。そのうちNHKも無視できなくなりクローズアップ現代されることは間違いありません。その前に国会の証人喚問かな?中国にも同じことを言いましたけど、「都合の悪いことは公表しない」対応で歴史をなかったことにできる世の中ではもうないのですよ。

まあ、自分は廃刊しろとまでは言いませんので、慰安婦捏造で躍らせたことを韓国に謝罪し、言われるがままの賠償金を払い続けてあげてくだされ。

デング熱

2014年09月02日 | 時事
新たに14人がデング熱=代々木公園で感染か、計36人に―厚労省
最初はクラスメイト3人とかいう話だったのに、一気に広がってしまいましたね。

この全員が代々木公園にいたか周辺を歩いたと言うことで、少なくとも公園内か付近に生息している蚊が菌を媒介しているのは間違いないようです。最初は近所の大きめな公園をイメージしていましたが、代々木公園は何と東京ドーム11個分の広さがあり、休日には数万人の来園者がいるそうなので、その中の数10人と言えば、むしろ比較的小規模に留まっており、非常に限定的だと見て良いでしょう。しかし、そうは言っても1匹の蚊が30人以上を刺すとは考えにくいので、複数の蚊が媒介しているか、海外でかかった人が1次感染、最初の3人を2次感染とすると、後の30人は同じ2次感染でなく3次、4次感染を起こしいる可能性も考えないといけませんね。今後の患者が数10人で留まれば前者である可能性が高いですが、後者となるともはや代々木公園だけに殺虫剤をまくだけでは解決しません。蚊の行動範囲は100m程度だと言われていますが、普通に風に乗って数km先に飛んでいくことだって考えられますし、キャリアとなった人が地元で蚊に刺されればそこからまた集団感染しかねません。唯一にして最大の防御策は「蚊に刺されないこと」なので、代々木近辺にいて移りたくない場合は虫除けスプレー等で自衛するしかないでしょう。

一応エボラ出血熱とは違って致死率も低く滅多に重症化しないようですから、TVではそれほど心配する必要はないように言われています。「保菌者の血を吸った蚊がまた刺す」ことでしか広がりませんから、これから蚊のシーズンに向かうのなら別ですけど、既に夏も終わりですし、蚊の寿命である2週間程度が過ぎれば自然に沈静化していくのは間違いないでしょう。成体は血を吸った状態で越冬しませんし、産んだ卵にまでは引き継がれませんからね。
ただし、これは「たまたま今回はラッキーだった」と見るべきなのかもしれません。本来は一次感染の時点で止めるべきで、海外の保菌者の入国を許してしまったのがそもそもの発端であり、今後もそれを止める手段がなければ、来年もまた夏に同じ騒ぎが起こるかもしれないわけです。また、もう少し温暖化が進み、蚊が越冬するようになったりするとより危険かもしれません。セアカゴケグモも最初は「熱帯の生き物だから冬には死滅する」と言われていましたが、今では越冬し日本全国に広がっていますしね。すでにマスコミは「安全だ。直ちに影響ない。」と唱える体制に入りつつありますが、軽傷で済むからと言って今後何もしないのでは絶対にいけません。しっかり対策を練って実践していくことが、来るべきエボラや鳥インフルなどの強毒性ウイルスと戦う準備になっていくのではないでしょうか。

差別する者

2014年09月01日 | 時事
「ブラック企業」は、人種差別用語である 言葉の使い方に鈍感すぎる国内メディア
少なくとも自分はこれまでに一度もブラック○○=黒人を連想したことはありませんでしたが・・・

確かにイメージとして白=よい、黒=悪いという概念はこれまで日本にも存在していました。しかし、それは日本人が黒人や白人に接する以前、1000年も前より囲碁の白番=上手が持つ=勝ちやすいや、相撲の白星=勝利の印というものから連想されたものであると推察されます。また、●○は陰陽を表し、占いや天気予報にも使われたりしています。そもそも島国であり、交易といえば中国ぐらいしか関わってこなかった日本の価値観の中に、黒=黒人と言う概念はほとんど定着していないわけです。

これはむしろ、ブラックを黒人と結びつけて差別しているのは当の筆者なのではないですかね。確かに海外では肌の色による人種差別が根強く残っているようですけど、普通の日本人は、黒=黒人が結びつかないばかりか、黒人=差別ということすらピンと来ないわけです。この人には、もしかしたらブラックリストやブラックユーモア、ブラックコーヒー、ブラックタイガー、ブラックマヨネーズ(笑)と言った言葉にも常に黒人を連想して嫌悪感を抱いていたのでしょうか。もちろん、ピザーラのCMに出てくるピザブラックに対しても「あんな黒塗りで悪さをするなんて黒人差別だ!」と抗議したのでしょうかね。ここまでいくと最早ヒステリーとしか思えませんし、万が一他の言葉は全部スルーして単に「ブラック企業」だけに反応する都合の良い神経の持ち主だとしたら、論旨の整合性を保つにはもうどこかのブラック企業さんからお金をもらって書いた記事だと疑わざるを得なくなりますな(笑)

昔、「ちびくろサンボ」という話があり、自分が子どもの頃はよく絵本で見かけたものですが、ある時期を境に一斉絶版となる騒ぎが起こりました。登場人物の振る舞いが黒人差別に繋がっているというのが理由だったようですけど、そもそもサンボ一家はインド人であり、黒人ではなかったのです。第一、アフリカにトラは生息していませんし、少しでも絵本の中身を知っていれば分かるものなのですが、それを、何も知らない連中が絵柄が黒いからと言って突然「黒人差別だ!」と叫びだし、人権団体が一斉に叩き、その結果絶版に追い込まれてしまったのです。つまり全くの勘違いの八つ当たりだったわけですが、じゃあその絵本が絶版になった結果、世界で黒人差別がなくなったかというと、全くそんなことはありませんでした。人種差別は人類が最優先で解決すべき問題ですが、その方法として表現を規制することは根本解決にはならず、単なるオナニープレイに過ぎないのです。

根本解決を目指すのではなく、弱者を餌に記事を書いて気持ちよくなっているだけ・・・果たして真に差別する者は誰なのでしょうか。