katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

昨日に引き続きのウミウシの下絵

2017-02-02 07:08:41 | モザイク作家
今日はご夫婦で店舗の床の施工を・・・って言う桜のパーツの方からバックのタイルを送って欲しいとの事で、発送準備から。ひとまず手持ちのタイルを送って追加分の手配やら、事務的な郵便やら、何だかんだお昼過ぎまで掛かって・・・・。こう言うのって意外と時間が掛かるのね・・・。

そんなこんなでその後は、昨日の続きでウミウシの下絵。正確に言ったらおとといの晩から描いているんだけれどね・・・。ただ1匹を描いていたら図鑑のようになるだろうけれど、こんな事をすればそんな感じには見えなくなる。普通図鑑は同じ向きに同じポーズにする事で比較対象として見やすい・・。

そんな風になっていたりしたのね、昔は。今はそれがよりその生き物が生きているそのままの動きのカットが多かったりして、以前のような標本的なポーズでは無くなっている感じもするのね。それでも流石に同種類の個体が何匹かって言うのはあっても、生息地も違う個体を絡めるんだからね。

ちょっと雰囲気は変わって来る。ただここからがプロとアマチュアの違いで、絵であればたった3日で済むが、これから何十日も手間と材料費を掛けて、この作品に取り組む価値があるのか?・・・売れるあてがあるのか?・・・落語のかっぱだぬきなら先代のご贔屓が買ってくれるのだが・・・。

要するにモザイク限らずだろうけれど、こだわるって言うのは、何をやっても時間の掛かるもので、こうしてやりたい事を具体的に下絵を描いた後に、一体これをモザイクにするには、どんな大きさが俺の腕に適切だろうか?となった時に、恐らく5.60cmにはなるだろうな・・・と予測出来る。

それは目安として、この絵の一番細かい部分、細い部分が切れると思われる大きさに拡大しないとならない・・・って事なのね。当然大きくすれば、材料費が増えるし、制作時間も掛かる。じゃそれを値段に換算したら?・・・になれば、お手軽なものにはならなくなる。

こだわれば売りづらくなるような値段になり、売れるような値段の中で作ろうとすれば、当然簡素化したくなる・・・けれど、生活費はどちらでも掛かる・・・そんな中での制作になるのだから、1つ1つが楽な気持ちの中では作れない・・・それがプロだったりする。

逆にアマチュアの人は、別の稼ぎがあるから、生活費には困らないが制作時間は少なくなる。ただ、いくらでもこだわる事は出来るだろうね。俺も15年前にそんな葛藤をして、結局モザイクだけにしたのね・・・そんな事には今更迷ってはいないが、そうじゃなくて、問題なのは依頼品の事。

そもそも予約して頂いている方が数名いらっしゃるのだけれど・・・。それなら単純な話で、今やれば良いじゃん・・・って事に思われたりするが、そうじゃないのね・・・要するにさっきの理屈が本当なら、自分もそう言う葛藤の中、作る事になる。当然、作り出せばこだわりたい。

けれど・・・ってね。決まった金額の中、お客さんのお題を取り入れて、下絵を描き・・・ってやり取りをしてからの制作となれば、当然1か月なんてあって無いようなものであって、要するにその金額で生きられるのは何日分か?・・・となった時に、その限界は必ずやって来る・・・。

そこでいつしか考えた事が、制作資金を貯めてから・・・って事になった。こう聞くと、じゃ前金貰えば良いじゃん・・・って簡単に進める人もいるが、そうじゃなくて、その金額以上にこだわるから、予定よりもオーバーしてしまうって事なのね。だから、前金貰うとか貰わないとかの問題じゃないのね。

そんな事になれば、こだわりたいのと生活費の葛藤になる。そこでそれを解決する為に、お教室やらイベントやらってコツコツ貯まったら、そろそろ大丈夫かな?・・・と思ったら、いよいよ取り掛かる・・・そんな感じでね、まぁ貧乏作家って言うのはこんな中やっているって話・・・。

そんな中、移籍した身なのだから・・・と何か変化を求められる訳で。勿論、誰に何を言われた訳じゃなくて、本人の気持ちとしては・・・って話。
そこで、クリスマス、金魚、バレンタイン、花・・・と小物作品を作って見たものの、十分な結果も得る事は無く、資金を作ると言うよりも、

何やってんだかっ・・・って気持ちにもなりそうなんだけれど、それが出来ているのも移籍した身なのに、この結果でも平気なのは、支えてくれる人達のお陰であって、とは言っても何か結果を出さないと・・・となると、正直何をどうすれば良いんだろうか?・・・になる。

そんな中、落語のアニメを見たのね・・・勿論、何でも良いのね・・・アニメとは言え、メジャーにしても大リーグの元選手が監修にいれば、事実が盛り込まれている訳で・・・勿論、この落語のアニメでもそうだったのね。だからこそ、そこに真実がある・・・。

その中に、自分の落語を見付ける・・・って言葉が出て来る。ん・・・またそこか・・・結局、そこに戻られると、自分のモザイクって何だ?となった時、こんなモザイク見た事無いよな・・・になった時に、俺の選ぶモチーフは変わっているって言われる・・・。

このグネッと感はたまらないのね・・・柔らかくてグネグネしていて・・・とは言え、ヘビだのウナギだのミミズも当てはまりそうだけれど、ツルんとしているだけで、美しくない。まっ、ヘビはウロコは綺麗だけれど・・・。

おっと話を戻して、小物の資金ぐりなんて事をして時間とお金を使ったけれど、逆に後どの位なら、こんな事をしていられるのか?と考えた時、かぐやと話して1か月くらいは平気なのかな?・・・となるが、果たしてウミウシに1か月掛けるだけの価値があるのか?・・・って悩むのね・・。

幸か不幸か、風邪っぴき・・・数日はお教室も無いし、ウミウシの絵を描いていても・・・って感じ。そんな中、大家さんがアトリエの方の外壁の塗り替えしてくれていて、アトリエに来て・・・中から職人さんに指示したりしている中で、何それ新作?って聞かれたんだけれど・・・・。

ここにはほとんど女の人しか来ないから、それ依頼品?って質問されたんだけれど、違うよ・・・何と無くって言うと、何と無くでウミウシ?って。
そもそも大家さんは元々サーフィンをやっていたり、釣りだの、海にゆかりがあったりするから、こんなのも詳しかったりするのね。

しかもこんなの近海にはいないよねぇ・・・やっぱりモザイクにしやすいって思ったの?って。まっ、それは理由の1つでもあるのね。ふぅぅん・・・って行っちゃったんだけれど、説明し切れないのね・・・こんな短い時間じゃあね。でも、否定的でも無かったのね・・・。

以前なら、流石にウミウシは作れなかっただろうけれど・・・それでも金魚ばかり作っていて、また金魚かよっ・・・って言われた事もあった。
それでも呆れられるような事もあったのだから、逆に言えば、今は大家さんにモザイクにしやすいから?って言われる訳で・・・。

何を作っていても自由過ぎるくらい自由・・・良く言う事だけれど、必ずしも自由って便利じゃないのね・・・自由が不自由な事もあるのね。
どちらにしても有難い話ではあるが、15年もいた習慣ってものもあって、戸惑ったりもする。ただ、だからこそ結果が欲しくなったりもする・・・。

そこで小物で結果を求めようとするから・・・って大きく作るかっ・・・になったものの、描けば描くほど面白くはなってはいるが、売れないなっ・・・こんなの・・・と思ってしまう。ただ作品としては、間違いなく悪くは無い・・・でも・・・とね。

昔とは違って思い付きでは出来なくなった・・・と思う。それが消極的なのか?はたまたそれが常識なのか?・・・いずれにせよ、やれば積極的な非常識である事になるんだろうが・・・。こんなの作れば、もはや水族館しか似合わないだろうし・・・。




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