今日も引き続きお教室あり。ここでは珍しいタイルクラフト教室だったのね。ティッシュボックスのような蓋の上に張るスタイルが2つ。下地は持ち込みで。ただ事前に伺っていたんだけれど、アクリルなのね・・・。
そうなるといつものボンドと違い変わって来るのね。しかも当然、今日完成して持ち帰りたいって事だろうし・・・。これが張るだけで次回目地って事で置いて行かれるのなら、リピータ―さんの外用流しを作っている方や、先日のタイルonタイルで使っていたボンドで良いのだけれど、当日持ち帰りとなると・・・ボンドが限定されて来るのね。
ここでもいつものような話で、良い事と悪い事は背中合わせ・・・って話で、良い事は速乾性があり、すぐ固まってくれるから、張り終わったらすぐ目地も出来るし、持ち帰りに壊れる事も無いのね。ただ当然悪い事も付いて来るのね。
それは速乾性があるって事は、塗ったら早く張れ・・・みたいにオープンタイムって言う放置して置く時間が短いのね。つまりボンドを塗ったらモタモタすんな・・・って話になるから、気忙しくなり、慌てるから手やピンセットやタイルにくっ付いてしまったりする。
そんな時いつものボンドなら、ほっといて後で水でも落ちるし、手なんか擦ればポロポロと落ちたりもする。だから使い勝手が良いんだけれど、アクリルやらガラスのように吸収しない素材には使えないのね。そこで外用のボンドって事になるんだけれど、それは建築用なんで、オープンタイムが長いのね。しばらく固まらないって話ね。
出しっ放しの時間が長いって事は、例えば1mくらい塗ったとしてもタイルをゆっくり張る事が出来るし、張った所を確認して、曲がっているような所をしばらく経っても直す事が出来るのね。所が、って事はいつまでも固まらないのね。
だから張ってすぐ目地って訳には行かないのね。そこでオープンタイムの短い速乾性のボンドとなるのね。しかもゲスな話で言う金額となると、いつものボンドなら20キロ缶で1万円はしない感じ。それが外用ボンドになると、2キロ2000円位から5.6000円位まであるかな・・・
それに対して、速乾性のボンドは歯磨き程度の量で、2000円弱となるから、中々高価なボンドなのね。こうして用途によって、ボンドの値段が大きく変わって来るのね。こうして材料代に変化が生まれるから、持ち込みの下地の場合は、
詳しく聞かないと判らないのね。そんなこんな中でスタートになるんだけれど、2つ作るって事で、3時間では無くて丸1日って前提なのね。さてそれでは素材選び・・・ここでお話し最中にあんまり切らない・・・ってワードが出て・・・。
あぁそれなら1cmタイルが都合良いのね。例えばガラスタイルのような2cmもある場合、テッシュボックスなんて真ん中に穴が開いていて、1枚張ってすぐ切るとなるよりも、目地幅調整でもしかすると切らずに済むかも知れないから。
そんな訳で様子を見る為に1cmタイルを取ろうとしたら、先日のカサブランカで使った窯変の金みたいなタイルがあったんで、それを使って寸法のアタリを見ていると、そのタイル良いですね・・・と言うのね。じゃ決定。
そもそも窯変のタイルって個性が強く、普通単色なものが多い1cmタイルの中で、ひと際変わったモヤモヤって柄のタイルなのね。だから普通のタイルと合わせずらいもので・・・だもんで、窯変シリーズの4つをお見せするがピンと来た
表情が無いので、他のタイルは・・?と考えると、9mmのクローバーに、いぶしっぽいシリーズがあったのを思い出し、お見せすると、窯変を見た時の表情が見えたんで、じゃこれで素材は決定となる。
この時点で本人は好きな色を選ぶ事になったのだけど、教える側としては、まず窯変の金に見えるようなタイルに食いついた事。こんなに数ある1cmの中で迷わずこれ・・・って言うのだから、相当気に入ったんだろうね。
その時に何に食いついたか?なのね。これが赤とか青とか単色なら、窯変なんかを提案はしないし、ならもっと透き通って見えるピュアなんかは?みたいな提案になったりする。一緒に・・・つまり趣味趣向探しなのね。
お客さんはタイルの素材がどんなのがあるか判らない。俺は素材に詳しいけれど、ご趣味が判らない。それをすり合わせるには、お客さんから趣味趣向を聴き出さなければならないけれど、簡単なのは何色好きですか?って直接表現。
仮に赤なんて言えば、タイルの赤なんて1.2種類だから、はいこれ・・・って事になる。まぁ詰まんない話なのね。これが化粧品で口紅だったら、お店の端から端まで赤だったりして、どうしようかな・・・と選び放題になる。
勿論気に入れば良いけれど、そうで無い場合、じゃ赤は辞めて・・・なんて事になると、このやり取りを何度やれば見つかるの?になる。そこで傾向と対策になり、可愛いとかシックとか、大人っぽいとか、何らかの探るワードを示して、
勿論服装とか、趣味とかから、スポーティだったり、斬新な色合いだったり、持ち物などから、話を広げたりする。その時に何かきっかけになる1色を選び出すのね。勿論、これが・・・って自分が決め打ちしてくれるなら、お任せなのね。
例えば料理だとして、何でも良いです・・・これじゃ提案出来ないでしょ?せめて、和風だの洋風だの、麺だの、ご飯だのって手掛かりなワードが欲しいじゃ無い?その1列目の提案で、そっか和風かぁ・・・じゃ肉じゃがとか、きんぴらとか、
具体的に例を上げて、ここが2列目の話。そこで3列目に答えて貰えると、あぁそれならこれ・・・みたいな、まるでモンタージュを作るようなやり取りで見つけ出したりするのね。これが根拠ある見つけ方なのね。
それが感に頼るのなら、自分で棚からその日の気分で好きなタイルを選べば良いだけ。つまり好みのみ。この場合の説明にはテレチャンの審査方法が一番適切なのね。ここで紹介すると、予選の審査員はその道に詳しい人達。そして決勝は
一般人。何とも配慮に配慮を重ねた順番なのね。何故なら予選で選ばれると、落ちた人は詳しい審査員に落とされたのだから、その中で一番劣っていた事になり正当な審査になる。これがもし予選で一般人なら、単なる好みで落とされる。
つまり技術を持った人が落とされる可能性がある事になる。だから予選の審査員は詳しい人で正解。では決勝。ここでもし詳しい審査員だと、一番上手い人選びになるのね。所が決勝で一般人審査員だと好みで決めるのね。
つまり好みで落ちただけで、好みで勝てただけになる。だから誰も傷付かないのね。単なる好みの勝ち負けなんで、上手いか下手かを争っている訳じゃ無いと。しかも素人のど自慢的なもので、傷付け合う番組じゃ無いのね。
これが新人発掘って番組なら、容赦なく切り捨て一番優れているもの選びになる。こんな例えで判る様に、もし好みで選ぶなら、この先もずっと好みのみで選択すれば良いのね。それなら教える事は切る張るだけになる。
でもひとたび選び方の基本的な指導って事なら、まず趣旨として、こんな感じ・・・って言うニュアンスに沿った見つけ方があるって1つの方法。そう言う考え方がある・・・って事なのね。そもそも好きな色を選ぶだけなら口出し無用。
俺に存在価値無しなのね。でもこうなったりする例は、最初に好きな色を選ぶ。そして次、次と2.3色好きな色を選んだとする。じゃまた料理の比喩ね。一緒にディナーに行ったとする。まず好きな店を選んだ事になる。そしてワインも
選んだ。料理も決めようとした中で、ん・・・魚と肉どっちが良いかな・・・とか、コーヒーはホットとアイスどっちが良いかな?とか、何呑む?となっても、ほぼ決まった後なんで、そう大きな変化は無いのね。
これが店選びから悩んでいたとしたのなら、体調は?とか、昨日何食べた?とか、お昼は何?嫌いなものは?アレルギーとかある?・・・みたいになったりする。これを面倒臭いって思うか、至れり尽くせりと思うかは、お相手次第。
つまりオリジナルの想像教室なら、考え方講座になるし、単なるモザイクって話なら、好みの完成になるようにの指導になる。同じ漫才師でも、ネタを書く人もいれば、そのネタ通りに演じるだけの人もいる。
ネタの書き方も教えられるし、ネタは描かずに演じるだけも教えられる。そのどちらを選ぶか?で教え方は全く違うのね。ただこの方も違う分野で教える事もあるらしく、今日の作った作品は楽しんだ作品だったけれど、お話の説明は、ネタの
書き方教室に聞こえたらしく、勉強になります・・・と褒めて頂いたのね。まぁ無事に完成して何より。