katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

kameyaさんの出張教室と中学生教室

2021-08-29 07:53:49 | 出張教室

今日は午前がkameyaさんの出張で、夕方戻って中学生教室のダブル。ではまずkameyaさんのりょうさんから。先月、痛恨の外用ボンドを俺が忘れる・・・って失態があって、今日、中の模様を張る事になったのね。

ちなみに全てのパーツが切ってあり、張るって事に専念出来るのだけれど・・・って言うと、未経験の人は、それなら張るだけじゃん・・・と思いがちなのね。所が、そうは問屋が卸さない・・・のね。

では一体何が起きるか?簡単な事なのね。それはいつもの点と線の話で、1パーツ完結の点と、何パーツも合体して1つのパーツになる線とでは、難易度が全く違う・・・こんな話。そこで見ると判るのが、5パーツで出来ている白い花。

これは一見、線の方側に思えるが、丸を中心に順番にそれに沿って張ったら、位置がずれようと、きちんとした白い花に見える・・・つまり点側のパーツなのね。だから、すんなり張れる訳なのね。更に3つで作られる中心部とか、外側の花とか

・・・そうやって見ると、一見、線側に見えるが、どちらかと言うと点側なんで、それほど悩まずに張れたのね。所が中心の花となると、全てのパーツが切ってあっても、何十ものパーツで構成されているものは、ちょっとずれても合わない。

それを全てテープにくっつけて来ては、取り外す時にずれたりもする。だから思うように行かなくなるのね。だから1つ目の失敗は沢山切って完成したパーツを1つにまとめてしまった事。是正としては、テープにまとめるにも、3パーツごととか、

少なくくっつけて置いて、それを合体なんて事にすると、そこは解決なんだけれど、実はもっと根本的な事なのね。それは切っている時の自分と、張る時の自分の差なのね。例えば、切っている時の自分は、あっ切れた、次・・・って感じ。

こんな時に良くみんなが使う言葉は、仮置き・・・そうして仮置きを30個も切って見て・・・仮なんだよ、あくまでも。それでは練習試合みたいな感覚になるのね。そんな気持ちは無いって言ったとしても、それでも仮は仮なのね。

そしていざ張るとなると、もう失敗は出来ないし、それは仮では無く本番です・・・になる。簡単な話で、全ての人達のパフォーマンスは、練習では出来るのね。でも本番で失敗したり、成功もしたり・・・でも練習では成功率が上がる。

と言う事が全て。自分には起きないと思っている事が、不思議で、いざ張るとなると、仮のパーツで張れるの?って自分になった瞬間、切りなおしたくなるのね。でも切ってしまったら、隣と合わなくなる・・・そして更に・・・。

目地幅一つだって、ほんの数ミリずれただけでも入らない・・・そんな事は多々ある。それと同時に心持ちが変わるのね。仮の時と、いざ張る時は・・・でも、さっきまでの数枚の点のパーツの時は、すんなり張れたのね。

ほら矛盾でしょ?つまり張れたのは全てが点での少ないパーツのもの。張れないのは、複雑な線のパーツのもの。しかも、意識して最後に難しいと思っている中心をやっている事。ほら、ちゃんと難しいと思っている事でつまづいているのね。

だから、何パーツくらいまでなら、仕込んで大丈夫か?って言うのが次回の是正になる。それが今回の課題になったってだけなのね。そもそもこの時点で、かなり上手くなって来た事が伺えるのね。そもそもが、自宅でやっている事。

これは子供の頃なら復習。これは会得するには欠かせないものなのね。これによって、忘れる速さよりも、覚えて記憶に残す事が勝てる唯一の行動だと思うのね。反復する事で、忘れないって行為としては。

それとついやりがちなのは、折角切って来た・・・こんなセリフを言ってしまう場合、折角なんだから張っちゃう・・・そんな場合なら、切る事で満足しているから、切った時点で気持ちが終わっているのね。だから進む事重視。

所が、進む事よりも美を重視の場合、これでもか・・・って姿勢は、自分の切ったパーツすら切り直す。ほら、見なくても上手くなる方向の行為に繋がりそうでしょ?中々期待値上がるのね。じゃ棟梁は?

もうここに教える事は無いと思うが、簡単な比較として、棟梁の場合は、きちんと花びらをその都度きちんと合わせて張る。恐らく色んな色を使って、バックは白で・・・丸やら隠れハートやら・・・って方向性が誰もが判るのね。

この場合、注意として、似た色は隣り合わせにしないとか、キツキツに張らないとか、花びらを左右対称に張るとか、ほぼ誰もが想像出来る事なのね。つまり切る事にも困らない棟梁では、時々確認で済むのね。

ではさっきのりょうさんの場合、花のような模様・・・であって、何の花?とか決まりは無いのね。その場合、何が良いのか?悪いのか?の判断基準が難しいのね。それを例えば、棟梁側に立って、言うと、きちんと揃えて・・・と言いたくなる。

すると、花びらのバランスを整えて・・・となる。それが普通だと・・・。ただね、ただなのね。問題は、マリメッコのウニッコ柄ね・・・ほら子供のお絵描きみたいな絵・・・ちゃんと成立しているのね。もしりょうさんがそんな感じを、

イメージしていたのなら、きちんとする事が正しい訳じゃ無いのね。そうなると、何処まで出っ張って良いのか?何処まで引っ込んだらダメなのか?とか、一応花だから、直線のカットは避けようとか、微妙なアドバイスになるのね・・・。

図面や真似しているモチーフが無いのに、その人が描こうとしているものに近づけるアドバイス・・・これって結構難しいのね。そんな両極端のモチーフ。そして実は見えない部分に隠されている事があってね・・・。

切る事に困らない棟梁が、さほど考える事無く、単調に進めるこの作品は、怪我をしている棟梁には丁度良く、切る事に困らなくなりつつあるりょうさんは、考える事を追加して悩む・・・もう1つ上の段階に上がろうとしているのね。

実に良いバランスのお教室だと思うのね。きっとお互いに教えあう事が出来ると思うのね。さてそんなこんなで戻って中学生教室。

流石に終盤で、残り時間を考えると、慌ててしまう事もあるし、何しろ大作なんで、色々まだまだあったりする。ん・・・残り時間を考えるとね、少し無理しないと・・・って感じはある。まぁ終わらないなんて事は無いとしても。

まだ教えていないモチーフがある・・・って段階で、厳しい事が残っている。次回は朝から晩まで特訓教室として貰って何とか帳尻合わすしか無いのね。とは言え、グレードは全く問題無いのね。


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