katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

体験教室だったんだけど・・・

2021-09-13 07:28:48 | モザイク教室

今日は体験教室があって、そんな訳で送迎。駅まで車で数分の間なんだけれど、アトリエに着いたら、レッスンって事になるので、この時間に問診的な話をするのね。例えば、モザイクをするに当たって、どんなものを見てやって見たいと思ったか?

とか、例えば仮に、ハリネズミの鍋敷きが可愛かったから・・・とか、飼っているからなんて場合、もうそれ以上は必要無いから、楽しんで下さい・・・で良いと思うのね。所が、例えばステップアップした時、テーブルを作りたいとする。

となると、ぺきぺきってタイルでは無いのね。そもそもぺきぺきタイルって言うのは、素材的には柔らかく切りやすいって事は、割れやすいにもなるし、ただ小さいものを作る場合、負荷が一点に掛かりづらいから割れないであろう・・・なのね。

それがテーブルとなると、1パーツが5cm以上なんて事もあるかも知れない。そうなるとそもそもが、壁用のタイルだから、割れちゃうかも知れないのね。勿論、いつか割れちゃうのは仕方無いです・・・って言うのなら、良いが、一応お知らせは

しないとならないのね。更にもし本格的にやって見たい・・・となった時を想定すると、硬いタイルって言うのは、こんなもの・・・として、切って見る・・・みたいな体験も必要かと・・・。更に言えば、玄関のように建築をやりたい。

しかも今後では無く、今・・・なんて事もあったりする。そうなると、ハリネズミの体験の1回が勿体無いのね。そうね、職業としてなら、例えば料理なら、皮むきみたいに包丁に慣れるから始まるだろうから、そればかりをやる事になる。

そして同時に料理とは、どんな工程で仕上げるのか?を繰り返し見る。これが修業の入口だったりして、タイル屋の場合だったら、荷物の運搬、行き帰りの運転、モルタルを練るとか、まぁ雑用全般になったりしたのね。

更に何年か経つと、焼き、煮るみたいな1つ出来たら、また1つ・・・と段階を経て、一人前になって行く。まぁこれは以前、中居くんの、味いちもんめで見たのね。ただタイル屋ん時もほぼ一緒。

これが今なら、まぁそう言う事になるな・・・と受け入れられても、若い時は、すぐに張りたいし、早く一人前になりたいし・・・と、はやる気持ちになってた。こうしてあっちの気持ちも、こっちの気持ちも・・・って体験をすると、

初めてなのに建築なんて・・・って言う老婆心と、良いじゃん・・・やって見たいんだぁ・・・ってイケイケ側の気持ちの両方を持って、先生として何処が落とし所なのか?となると、結論は基礎を徹底的に抜くって事になる・・・。

要するに修業ってのは、身に着けて今後に生かす為のもので、今後がある前提なのね。つまり今回だけ・・・って完結なら、基礎は要らないって考えれば、DIYのように道具を揃えて・・・みたいな事も無く、今回だけの事。

それなら、1からなんて必要は無いのね。つまり建築がやりたいのなら、いきなり硬いタイルで良いのね。そもそもそこでつまづいたら、その先は無いのだから。しかも労作展の子供達と一緒で目的意識がはっきりしている。

しかも工期としての期日がしっかりしている。終わりの時間がある。まぁほとんど一緒なのね。彼らは夏休みあたりに集中して時間を取る。がしかし、大人は普通仕事をしていたり、結婚していたら主婦として何かしなきゃならない時間も

あったりすると、時間が限定される。丸々1日OKなんて事は中々難しい。だからそれは現場の施工の日だけにして、後はパーツを仕込む・・・今からって考えれば、長期に渡ってしまうが、数時間何回も仕込めるって事になる。

つまり家がスタートする前にスタート出来るって話。要するに出来たものを当日取り付ける感覚。こんな話になるのだけれど、どうやらかなり本気みたいで、ただその話のワードの中にガウディって言葉があって・・・。

そうなると話は変わって来るのね。ご存じの人が多いだろうが、軽く説明すると、ガウディって人の建物のタイル部分は、大半がクラッシュって言う、割ったものの集合体で出来ていたりするのね。しかもカラフル・・・。

まず割った・・・ここ。例えば割るって言葉の持つイメージ。お皿のような大きさのものを落として割れた・・・こんなイメージだと思うのね。つまりある程度の大きさのものを落下させて、どんな形になるか判らない偶然の産物。

これが割るの持つ意味だとすると、1cmのピヤスを落とした所で割れない。当たり前だけど、大事なのね。つまり割れるにする為のタイルは何cmあれば良いのか?そして更に、カラフル・・・カラフルとは何ぞや?となった時、何色必要か?

そして、グレー、白、茶、ベージュ・・これで4色・・・これでカラフルと言うか?まず言わないと思うのね。実は日本のタイルのベースの色合いがこんな色で、更に日本にはPL法って言うルールがあって、やった奴の責任ってのがある。

タイルを作った奴の責任、施工した奴の責任・・・事故があったらね。って事になると、メーカーは、滑った転んだって事にならないように、床のタイルはデコボコにしよう・・・って事になる。だから外用はデコボコタイル、室内は、

雨も降らないし・・・それじゃツルツルでも平気かぁ・・・って具合に変わって来る。ってここは、機能性重視の話だが、そこに見栄えを乗せると、やっぱ個性じゃん。目立ってなんぼじゃん。って人ばかりなら、ショッキングピンクに、

黒い稲妻ラインの家とか、金ぴかの家とか、勿論車も家具も・・・って事になっても良いのだけれど、そうにはなっていないでしょ?つまり一生の借金を背負う家なんて場合、相当保守的になるから、汚れも目立たないし、流行りすたりも無い、

どうでしょう・・・グレー、茶、ベージュなんて・・・って事になる。ちなみに白を抜いたのは、床では汚れてしまうから。こんな理由から、日本には絵の具のようなカラフルな床のタイルは無いのね。

それが例外も当然あって、10cm・・・普通建築はmm単位なんで、100角なんて言い方をするが、その程度の大きさまでなら多少あっても、恐らく外で床となると、無いに等しいのね。じゃどうする?ほら既に素材が無いのね。

割るには最低300角は欲しいし、しかもカラフルにしたいとなると、益々日本には無い・・・となると、輸入材から探す事になる。ただやりたい・・・だけの人の場合、大体海外の画像を見ているので、理想を膨らませやすいが、実際はこんな

縛りになる・・・って事なのね。ただネットで昔よりもタイルは簡単に見つけやすくはなったのね。でも、実際買うとなると、建築としての金額となると、何万、何十万と言った単位になる。しかも間違ったら・・・ってね。

ただこんなやり取りをしてくれる建築の人って言うのが、そうそういないし、プロは教えるでは無く、自分で作る人だから、任せられたい人なのね。こんな場合、DIYの意味すら理解は出来無いのね。

しかしながら、見栄えだけしかお客さんは口出し出来ないし、丈夫である・・・って言う部分に関しては、プロの腕が欲しい・・・これはいつの世も何処でも一緒で、歌舞伎なら歌舞伎のまま続ける伝統の人達と、後世に残す為に、ロープで

宙づり、飛んだり跳ねたり、スーパー歌舞伎、更にワンピースまで取り入れ、現代劇にまで登場する。こうした全く相交わらない状況になる。古典落語に新作落語、何でも一緒で何処にでもこんな例はある。

しかもそこには伝統や継承なんて言う、繰り返しの時間の重みが加わるから、新しい事を拒む側の人達が沢山いたりする。ただこんな事も、受け入れる人が多くなると、その邪道もいつしか王道になると、恐らくこれが本物みたいに、

また同じ事を繰り返すんだろうけれど・・・。話は戻して、何しろ斬新な事がしたい事になるのね・・・DIY的な家って言うのは。その自覚無しで、何と無く見つけた工務店にそれを伝えても、理解出来ない人であると、否定されるし、

そんなの出来ない・・・とか、いつもと違うイレギュラーな事は、いつもの見積もりが出来ない以上、どんな事になるか?判らない分、多めに見積もりを出すだろうし・・・いずれにせよ、それを理解してくれる工務店を探す事が大事になる。

それを間違えると、恐らく相談疲れしてしまう事になると思うのね。ただ1つ言えるのは、普通の工務店って言うのは、歌舞伎側の伝統的にいつもの通り・・・って言う日常側であって、自分のやりたい事が普通だと思わない事なのね。

大抵ね俺の所に来る側の人は、普通の工務店では無理だろうな・・・って案件を持って来るような話で、斬新な事を好む工務店探しをする事をお勧めするのね。ただね、当然工務店側もみんな、切磋琢磨しているのね。

自分の所は変わっている・・・斬新なんだと。所が、みんながそうしているのなら、余程スバ抜けていないと、みんなとほぼ変わらない話になるし、受け入れる姿勢が無く、変わろうとしても、自分の思っている程、人からは変わっているようには見えていないのね。

要するにお客さんとしては、変わっている建物を建てている工務店探しじゃ無くて、自分が参加しても大丈夫工務店探しをしないと・・・って話。いずれにしても、こんな話をすれば、体験よりもこっちの話の方が聞きたかっただろうし、

そんなこんなで、そこそこ良い時間になり、その後、アオリイカをやるも、流石にいつもの時間までは・・・。こんな話の時は、グッタリするのが本音なのね。仮に来なくても、そんな事になる事を踏まえて・・・って伝えとかないと、

世の中は割と封建的な事が多かったりする。しかも、多数決の多い側にいれば、みんなと同じなんで、多い方が失敗の側になっても、みんなと同じだから・・・と安心したり言い訳も出来るが、人と違う側にいると、万が一失敗した時に、

ほら見た事かっ・・・みたいな老婆心側の批判を受ける事になるし、もっと言えば、自分が普通と思って工務店に言っても、受け入れられない事が多くても、それは工務店が普通で、自分がイレギュラーな自覚が無いからなんだけど、

それを言う役目が俺かぁ・・・なのね。王様裸だよっ・・・は、子供だから良いんであって、大人が言うと角が立つ。勿論、数は少ないが、有難うございます・・・と参考にしてくれて、上手く行く話もあったりする。

勿論、無難に体験をして数回は通って貰えば、数回分の身銭になったとしても、趣旨が違うのだから、ご理解は頂けないし、それなら気まずくなったとしても、老婆心としての話をした方が、役立つはず・・・と。

しかもリスキーなのは、1つ目の工務店がそんな人なら、簡単に事が進めば、老婆心の俺の話は、嫌な話となり、逆に何軒も回っても、理想通りにならない話になれば、この事だったのかぁ・・・となる。つまり老婆心とは、悪い事の回避話で、

振り返って思い出されている時点で、現状が悪い事側になってしまっている事になる・・・。残念なんだけれど。こんなリスキーな事を初回から・・・ってのは当然疲れるのね。ただ、誰に頼まれた訳で無く、自分の考えだから・・・。

とは言え、疲れるか?疲れないか?の2つなら、疲れた・・・って話。

 


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