今日は父の退院の日。LINEで妹から支度する内容が来ていたんで、その通り用意して1時間前には病院の駐車場に着いて、朝食なんかで待ってたのね。そんなこんなでスムーズに手続きは終わり、父が帰って来た。少し瘦せたようだが、それでも、
照れくさそうに笑って・・・でも、ボソッと、色々有難うな・・・って言ったのね。確かにこの場面の言葉としては、間違った事は言っていないのね。合ってる。ただ、何だろう・・・以前の父なら、悪いな・・・って言っただろうな。
有難うだの、ごめんだの、口にするような人では無かった・・・少なくとも俺には。しかし、明らかに歳を取り、いつしか老人になった頃から、たびたび聞くようになった。それでもこんな時、悪いな・・・だとしても、良かったねくらいで、
それ以上、会話が弾む事は無く、すぐに妹達に連絡をして、その時間の間を埋めた。それもそれで、俺達らしいと言えば、らしいが、有難うな・・・か。ん・・・まぁ、父と同じ職業なんて関係性って言う独特な時間がそうさせたのかも知れないが、
自分の方が上って言う態度をずっと見ているから、こうした人らしい態度をされると、戸惑うのね。もっと言えば、もっと若い頃だったら、もう少し変わったかも知れないが、今は俺の番だろうな・・・この役って思うから。
母も歳老いて、更にコロナ・・・妹達は来づらい。それが俺は車が運転出来て近い・・・更に芸人さんが言ってたが、売れていなかった頃、人から馬鹿にされたり、気まずい事があったりしても、こんな場面の時は、いち早く何でも出来たりする。
そんな時だけ褒められたりして・・・って。まぁ流石に売れた時の回顧録なら、そんな事もあるのだろうが、今、特にそんな気持ちにもならないし、ただ今までそう言う言葉を聞きなれないから、歳取ったんだろうな・・・お互いに。
勿論、退院出来た事を喜んでいない訳では無いのね。ただ有難うな・・・かぁって。まぁ助かったよ・・・くらいで良かった気もするが・・・。そんなこんなで、アトリエに戻って昨日の続きをしたんだけれど、気疲れかな?
何かいつものようには行かず、あれこれやって見たものの、パッとせず、ちょっとだアオリイカを触って、いつもより早めの帰宅になった・・・。