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「アンプティサッカー」初めて聞く言葉でした。苦しみを乗り越え、常にチャレンジしていく姿に感動をしました
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「アンプティサッカー」初めて聞く言葉です。今日の夜のスポーツニュースで紹介されていました。どんなスポーツ?
「上肢、下肢の切断障害を持った選手がプレーするサッカー」
です。
片足の選手がピッチに。片腕の選手がゴールを守ります。2010年10月には、アルゼンチンでワールドカップが開催されています。
片足の選手は、杖をつきながらグランドを走り回ります。すごいスピードと格闘技的な要素を持っていて迫力があります。
日本代表の主将を務める新井さんは30代前半まで実業団の柔道選手でした。左足を失ったのは2005年3月。ひざに腫瘍ができ、付け根から切断しました。
悪性リンパ腫。がんは内臓に転移しましたが、臍帯血移植が成功し一命を取り留めました。
再発の可能性がほぼなくなって数年。リハビリを兼ねた水泳やアーチェリーでは満足できなくなり、「もっと激しいスポーツがしたい」という思いから、この「アンプティサッカー」に出会いました。
映像で新井さんの息子さんと一緒にサッカーをして遊んでいる姿が印象的でした。「お父さんに負けてたまるか。」と笑顔で息子さんがボールを追いかけています。
お父さんのキックを受け止めて痛そうに顔をゆがめていました。お父さんの病気と闘う姿、お父さんがそれを乗り越えて、サッカーでがんばっている強さを見てきているのでしょう。
「お父さんに負けてたまるか。」の言葉の裏には、お父さんを尊敬している気持ちが伝わってきました。親の姿を、父の背中を見ながら、しっかりと息子さんは成長しています。親子の笑顔は、とてもさわやかで素敵でした。
障害を乗り越え、アスリートとして夢や目標をもっています。まだまだ世界の壁は厚いけれど、今ある力で、精一杯相手と闘っている姿に心を打たれました。
2012年には、日本でワールドカップが開かれます。その時は、しっかりと応援をしたいと思います。