かったかくんのホームページ

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紅葉の季節の思い出

2013年12月03日 | Weblog
秋深く紅色染まる山々の
       散りゆくもみじ 思い出深く





朝、車での通勤。坂の上から学校が見えてきました。学校の上には朝焼けがとてもきれいに見えました。車を止めて写真を撮りました。何となく落ち着く風景でした。


いつも見る風景ですが、同じ風景に出合うことはありません。見る時間、見る季節・・・見るときの気持ちで風景も異なってきます。





晩秋の季節の朝は、かつて同僚だった環境整備をしてくれていたNさんの姿を思い出します。もみじが学校の裏庭に鮮やかに飾っていたとき、朝、Nさんと話をしながらコーヒーを飲んでいました。


庭のもみじを見上げたNさんにカメラを向けると、「こらこら、撮影禁止・・・。」と言いながらも会話を弾ませることができました。思い出のショットです。





そんなNさんが退職されてから、学校評議員になっていただきました。気骨があり、ずばっと指摘をされます。かつて会社の管理職であった方だけなるほどと思う角度からのアドバイスです。

あるとき、「先生、体調が悪いので、評議員を辞めさせて下さい。」と突然言われました。それから、数ヶ月・・・。


最後に話した言葉は、

「家内の冬のタイヤのはめかえをしてくれて、タイヤを置かせてくれるところはないですか。もう自分がタイヤのはめかえをすることはないので。」

でした。



優しさの中で、Nさんは旅立ちました。2年経ちますが、あまりにも急な出来事で、ひょっこり学校に来てくれるのではないかと思うときもあります。子どもの結婚式にも来てくれました。よき兄貴分で、よき相談相手でした。





退職されるとき、「先生、この道具は、ここに置いておくからね。」
「この水道の修繕をするときは、ここをこういう風に抜いて・・・。」
「これから朝のみんなのコーヒーは先生に任せるよ。この容器に盛って3杯入れるんですよ。」




それから、今だに朝の職員室のコーヒーは、学校に着いてから言われた通り、すぐに入れています。きれいな風景にたくさんの思い出が浮かんできます。