

時代を担う君らに期待


昨日の夕方から、ジャーナリストの矢萩さんと接してきました。昨日は、一緒に北部九州豪雨の爪痕をたどりました。今日は「小論文を書く」というテーマで生徒たちに授業をしていただきました。

矢萩さんは、相手に自分の気持ちを伝えるための方法を教えてくれました。
一つのものを見るとき、例えば、
「今日の合唱祭のよかったことと改善した方がいいところをあげて下さい。」
という感想を聞いたときに、方向性は同じでも同じ意見のものはありません。自分の意見が周りの意見とまったく同じであることの方が不思議な話です。
自分を含め、時には思いが同じであるような錯覚をおこすからトラブルも発生します。

矢萩さんは、「学校のいいところと悪いところを書いて下さい。秘密は厳守します。」と指示しました。
生徒たちがどんなことを書いたかは本当に厳守だったので、知るすべもありませんが、以前調査した具体的な答えの例をあげて、悪いところは、ほとんどがコミュニケーションが円滑だったらおこらないケースであることを伝えました。
コミュニケーションが円滑であるためには、伝える力が必要で宇。その方法の一つとして、書くことがあります。そこから小論文へと移っていきました。自分自身、伝える力の不足から、どれくらい失敗を重ねてきたことでしょう。
伝えるコミュニケーションでも、最低2つはあるのかなと思います。
一つは、日ごろからのコミュニケーション、距離感です。例えば、矢萩さんの言われることは、理解できます。生徒よりわかり得たかも知れません。それは、昨日から、ずっと矢萩さんと一緒だったからです。
日ごろから関わりを深めておくことが、相手の考えもわかり、伝えやすい、理解してもらえる方法だと思います。
二つ目は、用件そのものの伝え方です。伝え方によっては、相手を傷つけることもあります。たびたびそのミスを犯してしまいます。自分の意見が周りの意見と違うことを前提に置くことで、伝え方も考えることができます。
しかし、マスコミなどで、一斉に同じ見方の報道がされ、世論がその見方に固まってしまうことがあり得ます。何が事実で何が正しいのか自分の考えの中で、判断できる人へと成長してもらいたいと思います。

生徒たちは東京周辺で活躍している矢萩さんの講義を受けることができました。小論文の書き方とともに一つの事象でもいろんな意見があり、いろんな見方があることを感じたと思います。
貴重な時間でした。その時間を与えてくれた矢萩さんに感謝しています。