かったかくんのホームページ

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出逢いの中で

2014年05月20日 | Weblog
ひんやりと朝の静かな校舎には
         廊下に浮かぶ優しい空気






中津市を含めて、最近、学校では環境の整備をして下さる方を配置してくれている地区が多いです。今まで、4人の方々と出会いました。尊敬する方々ばかりです。




三光中時代、初めて環境を整備する方が配置されました。Nさんは、朝学校に着くと、本人はすでに草刈りをしたりしていましたが、美味しい珈琲を用意してくれていました。

野球部の試合には応援に駆け付けてくれました。

教諭から役職が変わり、日田への単身赴任2年経て、偶然にも同じ学校に着任しました。Nさんがまだ勤務してくれていました。


学校の施設が壊れたりすると、一緒に修繕に回ってくれました。「いかんですなあ。雑ですなあ。」だいたいトイレの水漏れがあった時には、修繕の仕方が同じです。「いつになったら覚えるのかあ。」と辛口に見本を見せながら指摘してきます。

紳士でもあり、いい兄貴分の雰囲気がありました。




Nさんが退任する時は、「ちゃんと覚えていて下さいよ。」といろいろなことを教えてくれました。「珈琲の粉はスプーン、3倍もりもりに入れて・・・。」と朝の先生たちの珈琲の入れ方まで指導されました。


そして、2年後、あまりにも突然に他界されました。衝撃的でした。


この3月、三光を離れるまで、尊敬するNさんの教えを守って朝珈琲をつくりました。その役だけは誰にも譲りませんでした。



この4月、異動があり新任地に移り、今の環境整備のTさんと出会いました。まだ知り合ってわずかですが、朝、一緒に会話を弾ませながら、校舎を回りそうじをします。

生徒はまだきていませんが、だれもいない教室は、子どもたちの気持ちや姿が見えかくれします。




校舎が広いので、回りながら、Tさんがどこに行ったか分からなくなることもしばしば。途中の曲がり角でばったり出会い「おーっ、びっくりした。」が日常のできごとです。


年度はじめで、それなりにいろいろ考えたり悩んだりすることもあります。


ちょうどそんなときのついこの間の夕方、Tさんが、部屋のドアを開けて「先に帰りますよ。」の言葉。続けざまに「せんせい、表情がかたいですよ。えがお、えがお。」その時、何かその言葉に救われたような気がしました。

「はいはい、そうですよね。気をつけて。」と言葉を返しましたが、優しさのこもった言葉に嬉しく思いました。


朝と夕方しかなかなか顔を合わせることがないのですが、Tさんのあたたかい人柄を感じます。朝、校庭だけでなく学校の周辺のゴミを毎日拾ってくれています。




あと2人のHさんとKさんの話は近いうちに。環境整備という仕事とともに、「学校」というところを身近なところで客観的に見てくれている大切な方です。