かったかくんのホームページ

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『おきて』もいずこへ~つながるもの~

2016年01月02日 | Weblog
2016年も始まって2日目。テレビは正月の番組が行なわれ、「おめでとうございます。」の声がとびかい、正月の雰囲気をまだ実感します。
 

かつては、家は、田舎の商店を営んでいました。ほとんどが掛け売りだったために、年末になると、幼いころから歩いて近所に集金に行ったりしていました。


また店では、お金を持ってくる人がいて、家は大みそかを中心にごった返していました。「掛け売り」では、お盆と年末がないと商売はやっていけません。家族総動員でした。


年中無休でした。


それでも正月の3日間だけは、開店休業のような状態で、家族がそろう時間でもありました。
 


幼いころは、かつても書きましたが、両親からこのようなことを言って聞かされていました。

「正月にお金を使うと貧乏になる。」
 

インターネットから・・・

「「一年の計は元旦にあり」この計には様々な意味が含まれていて、計算をきちんとしましょうというのが前者です。月初からお金があるからと使い込むと貧乏になることを表しています。


元旦だけではなく、毎月1日の支払いはしないに越したことがないということで、計画外・予定外の出費はしないというのが古くからの慣習として残っています。」

 



地域によっては、そんな言い伝えがあったみたいです。だから、今のように、福袋を元旦から買うというようなことはありませんでした。年末に作ったおせちで正月の食事を楽しんでいました。



そして、家や親せきで過ごすというのが、一般的でした。


きっと、そこから発生したのが、「かるた」や「たこあげ」などでしょう。もう正月だから、「かるた」を買うということはめったに見る機会はありません。


新聞紙を使って、たこの足を貼ったのは、今は昔。かつては、家族や親せきなどのふれあいの場から一年が始まりました。
 

きょうだいで本が読みたいということになって、「おきて」をやぶり、街の商店街の「明屋」までどきどきしながら、バスに乗って行ったことが今でも思い出です。だんだんと文化も変わってきて、正月という雰囲気も平日と変わらないようになってきています。
 

かつての「おきて」は今はどこかへ。「おきて」?をやぶり、昨日は、買い物にジャスコに行きました。かつて教えた生徒たちにも会い、正月のあいさつをしました。
 

現代の雰囲気があたりまえになっています。なんとなく、あの頃の雰囲気も大切にしたいなあと思うところもありますが、時代は移り変わっています。
 

不易に求めるものは、「人と人とがあたたかくつながりあえる社会」ですよね。地域や親せきでお餅つきをしたり、家族でおせちを作ったとかいう話を聞くと、ほっとします。