かったかくんのホームページ

日々感じたこと、心に残ったこと・・・綴っていきますね。よかったら、立ち寄って下さい。

コスモス園での演奏

2009年10月12日 | Weblog
 学校の周辺では、「日本一のコスモス園をつくろう」ということで、地区の休耕田をコスモス園にしています。今年は24ヘクタールを利用しています。今年で3回目になります。まだ、五分咲きといいますが、とてもきれいにコスモスが秋風に揺れていました。



 昨日は、開園式がありました。開園式に華をそえようと、三光中学校の吹奏楽部の演奏がステージで行われました。新チームになってから、この日のために、部員数は10数名と少ないのですが、まとまって練習を積み重ねてきました。職員室まで音が聞こえますが、日ごとに曲が出来上がっていくのがわかりました。



 
演奏を聴くために、開園式に行きました。すごい車の数でした。そのため、コスモス園近くの教えた生徒の家に車を置かせてもらいました。

 まだ時間があったので、上がってみると、まもなく受験ということで、参考書が並べられていました。がんばっている様子を見ることができました。コスモス園まで一緒に行きました。



 
 たくさんの見物客が、鮮やかな色のコスモスが咲いている会場につめかけていました。昨日は、このイベントが「JR九州 ウォーキング」になっていて、「北九州から来たんですよ。」など遠方からたくさんの方が来られていました。



 開園式が始まりました。来賓の方のあいさつなどが行われました。もちなげのあとにいよいよ演奏です。いろんな年齢層の方にも音楽を親しんでもらおうと、曲の選定をしていました。



 好評だったのが、「服部良一メドレー」です。青い山脈など懐メロも演奏しました。屋外での演奏でしたが、すばらしい音色が観客の心をひきつけていきました。見事な演奏でした。会場から大きな拍手がおこりました。




 部員のお家の方もたくさん聴きに来ていました。「緊張しますね。」という言葉。終わったあとの生徒の表情は緊張から開放された気持ちと、がんばった満足感でいい笑顔でした。




「風に揺れ リズムに揺れる コスモスの
               可憐な色が 心なごます」 



 コスモス園に響く吹奏楽部の演奏と鮮やかな花の色のコントラストが多くの人を楽しませました。 

婚約おめでとう☆

2009年10月10日 | Weblog
 今日は、おいの結納が行われました。


「おいちゃん、正式に結婚するようになりました。報告です。」


と結納前に電話がありました。



 ついに、結婚。


思い返すと、幼い頃からよく家に泊まりに来ていました。うちの子どもたちとも年齢が近いこともあって、きょうだいのように接してくれていました。かったかくんの家族にとっては、おいもわが子やわが孫でした。来たときに撮影した写真やビデオが本立てにはたくさん並んでいます。



 父や母も孫たちが遊びに来るととても喜んでいました。来たときは、仕事の合間にいろいろ連れて行ったり、ごちそうを作ったりしていました。夜は、一緒に寝るのが恒例でした。



 
父が闘病生活をしているときに、

「もう長くないかも知れんね。」

と冗談交じりか本当の気持ちがわかりませんが、ときどき言うことがありました。でも、孫たちが来たり、孫の話になると、

「みんなの結婚式には出らないとね。」

と気持ちを持ち直していました。孫のかわいさには、病気も勝つことはできません。




 おいの結婚式は、新春早々です。年齢が近いこともあって、いとこたちの結婚デットヒートとなりそうです。年末には、めいの結納があります。



 時が過ぎ去り、それぞれが新しい家族を持ち、新しい生活がはじまります。幸せな家庭を創っていって欲しいと思います。そんな中でも今までと同じように、縁を大切にしながら、気持ちが通じ合う家族同士でいたいものだと思います。



 明日は、おい家族が父への報告と母の見舞いと報告を兼ねてやってきます。家に来てくれることを楽しみにしています。



「結納日 幸せ予感の プロローグ
                  今日は 僕らの結婚記念日」



 なんと、今日は、かったかくんの結婚記念日です。何年前??でも偶然にもおいの結納日と重なりました。いい日を選んだねえ。

人権講演会に行ってきました

2009年10月09日 | Weblog
 今日の夜、人権講演会が中津文化会館で行われました。
「君をいじめから守る」
というテーマでした。


福永宅司さんが福岡市から来てくださり、現実にあった話を元にしながらの一人芝居でした。



「あなたを産んでよかった。」「あなたがいることを誇りに思うよ。」などを、大人が子どもたちのどこかにそう思わせる、そう接することの大切さを根本にすえながら、いじめの残虐さを舞台の上から訴えていました。



 教師に対してのあり方も芝居の中で提起していました。授業に対してもどのようにしたら、クラスの子どもたちみんなにスポットがあたるか、話をされました。学びあいの有効性を指摘していました。



いろんなことはアバウトでも、子どもたちに対しては、繊細ではなくては、子どもたちの心に触れることはできないし、子どもたちの悩みなどに気づくことはできないと思っています。なかなかそこまでは、達していませんが、そのようになろうとは努力しています。




 生徒たちの姿で、なんとなくほのぼのとした姿に接することができました。授業の中でものづくりを今行っています。先日、ある時に、生徒たちがまだ出来上がっていない生徒を一生懸命に手伝っているのです。職員室に急いでカメラをとりに行きました。その様子をパチリ。自分のことだけでなく、周りが見える心を持っている生徒たちにうれしさを感じました。



 人との関わり合いが少なくなっているこのごろです。その中で、学校ではどうあるべきか、家庭では・・・地域では・・・みんながそれぞれに建設的に時代の変化をとらえながら、取り組みができたら子どもたちもよりよく生きていけると思います。



 福永さんは、「一人芝居旅日記」のブログを開設しています。それを帰ってから見ながら、たくさんの学ぶことがありました。


「芝居見て 我の日々を 見つめなおす 
                 輝く子どもの 瞳を思い」

新人大会モードでした

2009年10月08日 | Weblog
先週は、新人戦モードでした。
学校全体が新人戦の対戦の行方を気にしていました。


 いろんな種目に応援に行きました。金曜日、土曜日が開催日でした。しかし、金曜日は外の競技が雨のために延期になったので、日曜日まで競技は続けられました。



 今まで三光中学校にいるときは、他の種目を見ることはありませんでした。自分が担当している野球部しか目がいきませんでした。しかし、他の種目を応援していると、いろんな競技のすばらしさを見ることができるし、戦術なども学ぶことができます。



 サッカー部が快進撃を見せました。予選リーグでは、すべて、PK戦に試合は持ち込まれたのですが、快勝。予選一位通過をしました。すごい。そして、次の日の決勝トーナメント。準決勝からの試合です。勢いを持っている三光中学校。その勢いで準決勝、決勝と試合を有利に展開していきました。僅差ではありましたが、見事、優勝。大歓声が応援席では沸きました。



記念写真もたくさん撮りました。練習中からマナーもすばらしいものがあります。そのまとまりでチャンピオンになりました。


テニスにも日曜日、観戦に行きました。特に一年生の動きが良くなっているのにびっくりしました。一ヶ月前とは違います。練習の成果がしっかりと表れていました。ボールのとらえ方もしっかりしてきていました。これから、夏にかけて楽しみに感じました。




新人大会が終わりました。しかし、勝ったチームは過去の栄光です。総体に向けてがんばらなければなりません。また負けたチームは、これから課題を克服してリベンジしていきます。


 部活では、技術も大切ですが、マナーやルールを守ることの大切さ、あいさつ・・・基本的なものを培って欲しいと思います。これには、過去の栄光などありません。ずっと持ち続けることのできる宝物です。その上にたって、勝利を求めて欲しいと思います。



 勝つだけに固執したときには、勝ったときには傲り、負けたときには仲間や自分を責めたりしてしまいます。残るものが少ないです。体に身につけた姿勢や態度は永遠の栄光です。



 すばらしい戦いを見せてもらいました。生徒たちは、感動のストーリーを練習の時から創っていきました。

充実している生活を見ました

2009年10月07日 | Weblog
「先生。」 


 えっ、声の方を向くと、小学校に勤務していたときの生徒でした。6年生の時に担任をした生徒でした。勤務の帰りに電機店に立ち寄っていたときに偶然に再会をしました。とても懐かしく感じました。



「今ね、ハローワークに行っているよ。」


「職探し?」


「またあ、そんなこといって。」


相変わらず、小学校時代と変わらない明るさ。


「わたしね、キャリアコンサルタントという資格をとったんよ。それで、採用試験を受けたら、合格して、今、福岡のハローワークにつとめているんよ。わたし、あんまり変わらんやろ。この性格。」


たしかに。


「だれも会わないと思ったから、化粧を落としたんよ。先生に会うなら、化粧しておけばよかった。先生、あんまり変わらんな。30代みたい。」


「・・・・・・・・・。」


 小学校の頃、やきいも大会や魚釣り大会などを児童会主催で毎月何かの行事をしていました。ぜんまい文庫のぜんまい採り・・・今の時代では考えられないことかもしれません。ぜんまいを採って、売って、図書委員会が中津に本を買いに行っていました。今、思い返してもたくさんの思い出があります。



 生徒の笑顔はあのときのままです。かといって勉強もがんばっていました。というよりさせていたのかも・・・。
 それぞれが、自分の道をしっかりと歩いています。



「仕事探しに悩んでいる人の話を聞いたりしています。」


「○○ちゃんやったら、悩んでいる人も相談をするうちに、明るい気持ちになるだろうね。」



 お父さんが亡くなったことは聞いていました。いろいろお世話になっていました。いろんな苦しいことも今まであったのだろうけど、心の中にしっかりと受け止めて、明るく振舞う姿に、笑顔は小学校時代のそのままですが、大人としての芯の強さを感じました。


「早く嫁にいかんとね。」
「ハローワークで探そうか。」うまい返し。



これから、いっぱい幸せになってほしいと感じながら、別れました。

高校の体育祭に行ってきました

2009年10月06日 | Weblog
 工業高校の体育祭に昨年に続いて、お家の方の誘いもあって観戦させてもらいました。ちょうど、中津市新人戦と重なっていたので、応援合戦のところを中心に見させてもらいました。


 担当した最後の学年の生徒たちは、3年生です。最高学年としての勇姿を見たくて、急いでグランドの坂を中学校から駆け足で登っていきました。



 会場の三光総合グランドは、たくさんのお家の方などでいっぱいでした。今年からは、工業高校と東高校が一緒になっての体育祭です。昨年とは、また違った雰囲気でした。しかし、秋晴れの中、若人の体育祭で賑わっていました。



 会場に着いたときに、ちょうど行進が始まりました。ナイスタイミングです。元気な心が一つになった声を出しての行進。見ごたえがありました。各科のプライドを鼓舞しながら気合が入った行進でした。一糸乱れぬ行進の見事さと頼もしくなっている生徒たちを見つけていく楽しさがありました。



 お家の方から、
「かずくんとしょうくんが応援団に入っているよ。」とか、「あの団の絵は、ゆうさくくんが描いた絵ですよ。こっちは、ゆうきちゃんが描いたもの。」
など解説つきで見ることができました。



 二人のお家の方の席で昼ごはんをよばれました。何人かの生徒も一緒にご飯を食べることができました。すごいごちそうでした。生徒たちは、すばやくご飯を食べて午後のプログラム一番の応援合戦の準備に向かっていました。でもしょうくんとかずくんが応援に行く前に、あいさつに来てくれました。とてもうれしく感じました。学ラン姿がよく似合っていました。



 高校生らしい雄雄しい応援合戦が展開されました。短い時間の中で、感動した時間を持つことができました。また新人戦の応援に戻りました。

夢をありがとう☆

2009年10月05日 | Weblog
昨日、今年の夏甲子園大会でベスト8に入った明豊高校の甲子園報告会が行われました。3年生が参加していろんな思いをかたったりしました。


1.2年生は、今、春の選抜を決める九州大会大分県予選が行われているので参加はしませんでした。昨日、決勝進出を決め、九州大会出場権を得ています。本年度は、宮崎県で行われます。


 甲子園では、一回戦から、好投手を擁するチームと対戦をしてきました。興南高校、西条高校、常葉橘高校、花巻東高校・・・どのようにして攻略してきたかなどの話も聞かせてもらいました。



 今後、3年生はほとんどが大学に進学をしていきます。2名だけプロ志望届をしています。今月末のドラフトにかかる可能性があります。日本代表にもなった内野手、上位で指名をされるでしょう。



ある生徒が、「家業の農業を継ぎます。」という話をきっぱりとした口調で話をしていました。3年間培ってきた体力と粘りできっと日本の農業を背負う若者になっていくのでしょう。




 監督が、「みんなが現役の時は、成長させるために次々に課題を与えていて、君たちに感謝の言葉は言わなかった。今、現役を終えた君たちに、春夏連続甲子園大会出場、神宮大会、国体出場とたくさんのことを経験させてもらえ、心から今感謝したい。」と生徒一人ひとりと握手をしていた姿が印象的でした。



 
代表であいさつをさせてもらいましたが、本当に夢を与えてもらいました。これからの活躍を期待しています。

新しい耶馬溪の風景

2009年10月04日 | Weblog
 ずっと住んでいると、きれいなところが当たり前の景色になってしまいます。

 しかし、ふっとしたときに、緑の山々・・・耶馬溪の山の岩肌がなんとなく心を落ち着かせてくれるときがあります。四季折々の美しさをみせます。






 最近、車で通るときに目を奪われる美しいものがあります。それは、休耕田で栽培をしているそばの花です。本耶馬溪に道の駅ができた頃でしょうか。近年、本耶馬溪を中心に栽培が推進されています。ちょうど今が満開です。そばの花の白さがまるで田んぼに雪を降らせたようです。一面そばの花がさいています。



 朝、きれいだなあと思いながら、通勤をしています。そばの花の白さが朝日に照らされ、花にかかった露が輝いているのは何ともいえない美しい風景です。




 ふだんは、通勤に急いでいるのでなかなかカメラにおさめることができません。昨日は、朝少し余裕があったので、車を止めてシャッターを切りました。




 「蕎麦は75日」 といわれる程、種まきから収穫までの期間が非常に短いと言われています。11月の上旬に収穫した蕎麦は、干してから脱穀し、石臼でひいて製粉するそうです。そしてそばにします。



 
春の新緑。秋の紅葉が有名な耶馬溪ですが、可憐な白さのそばの花畑は隠れたスポットかもしれません。





「蕎麦はまだ 花でもてなす 山路かな」   
                             芭蕉

目標に向かって

2009年10月03日 | Weblog
昨日から、中津市新人大会が開催されています。


 いろんな会場で生徒たちは、夏からの新チームで戦いに挑んでいます。昨日は、なんと朝から雨。そのために、ソフトテニス、軟式野球、サッカーなどが一日延期、つまり今日からの大会となりました。


 昨日、室内の競技の応援に行きました。


 柔道。圧倒的な強さで団体戦を勝ちました。夏までのチームは大分県を制覇しました。その伝統を引き継ぎ練習を積んできました。また新しい顔での戦いです。1年生、2年生とも、団体、個人戦と相手に立ち向かっていきました。



 バスケット部。3年生のチームは、県3位になっています。新チームは人数は少ないのですが、強豪チームを相手に熱い戦いとなっていました。中津市全体がバスケットが盛んな地域です。どの学校も力が入っています。その中での戦いです。



 卓球部。豊陽中学校が会場でした。着いたときはすごい雨でした。駐車場から体育館に行き着くまでにずぶぬれになりました。しかし、体育館は熱気に満ちていました。各学校の生徒たちが球を追いかけていました。




 そして、今日。サッカーとソフトテニス、軟式野球が開幕。




 軟式野球は、接戦でした。序盤戦は、リードをしていました。しかし、足をからませた攻撃をされ、失点。相手投手を打ち崩せず、敗退をしました。しかし、夏から確実に力をつけています。シーズンオフにさらに課題になるところが克服できるように力をつけていって欲しいと思います。




 サッカー。今日は、予選リーグ2試合ありました。試合前から気合が入っていました。試合は、2試合ともにPK戦に持ち込まれました。そこで、粘り、PK勝ち。全勝で決勝トーナメントに。一位通過です。練習試合から見てきましたが、試合ごとに力がついていくのが目に見えました。応援団は大喜びでした。




 明日は、ソフトテニスの個人戦から応援に行きたいと思っています。



生徒は学校の中で見る顔と違っています。一生懸命な姿に輝きを感じます。




 目標に向かって、これからも、苦しいことも乗り越えながら、部活を充実させて欲しいと思います。これからもがんばれ!三光中。

生徒の思いから

2009年10月03日 | Weblog
生徒たちが道徳講演会の感想を書いていました。集まった感想文を読んでいました。生徒たちの感性の中で、いろんな思いを抱いていたことを感じました。

◇今回の講演会を聴いて、一番心に残ったのは、エンジェルケアのことです。僕のおじいちゃんが亡くなったときも病院のベッドの上でやってもらっていたことを覚えています。 

 あと終わった後に、体を触ってみると、暖かかったことを覚えています。棺に入れられてからもきれいな顔で寝ていたので、本当に亡くなったのかなあとわからないほどでした。今回の話で少し悲しくなったけれど、少し悲しくなりました。でも話を聞けてよかったです。                3年生男子




◇人の死を見ている人は、ずっとその悲しみを頭の中に残っているということを想像するだけで僕はいやです。だから人の死を見るのはいやです。               2年生男子





◇わたしは、まだ一度も葬式に行ったことも身近な人が亡くなったこともありません。でも講師の方が言っていたように、死んでからは感謝の気持ちは伝えたくても伝えることはできません。優しさを持って接していきたいと思います。    1年生女子




◇わたしは、おじいちゃんの葬式の夜、家族やいとこたちと一緒におじいちゃんの遺影の前で寝ました。そしたら、おじいちゃんの遺影が動いて見えました。遺骨を墓に入れるときが、今も鮮明に覚えて、時々、悲しくなることがあります。                                  3年生女子




◇日々、自分のことを思っている人たちに感謝の気持ちをもって過ごさないといけないなと思いました。                3年生男子






 生徒たちなりに、自分の生き方を振り返るいい機会だったと思います。

道徳講演会を聴きながら

2009年10月01日 | Weblog
先日、中津の病院の看護師さんをお招きして、学校で、「生命の尊重」をテーマとした道徳講演会を開催しました。


 ベテランの講師の方でしたが、涙を流しながら、エンゼルケアのことなどを話してくれました。エンゼルケアとは、亡くなってから、すぐに行う処置のことです。看護体験の中での亡くなる瞬間のことも話してくれました。


 ふと自分の体験とダブル部分がありました。父が亡くなる時のこともいつまでたっても忘れることができません。二番目の姉が父が危篤になって横浜から急いで戻ってきていました。しかし、みんなを握っていた父の手にも力が入らなくなり、意識がなくなっていきました。


父が信頼していた先生、看護師さんがずっと父の病室にいてくれました。そのことから、父の命がもう間もなく絶えるのだと察しました。



 福岡空港に着いた姉がタクシーで病院に向かっていました。父は、姉の到着を待ち望んでいたのでしょうが、息を引き取りました。



葬儀の時のあいさつで話しましたが、症状が重くなっても自分の父はなんとか持ちこたえてきました。だから、そのときもまた持ち直すだろうと自分の中で思い込んでいました。死が父を襲うことなど考えたことはありませんでしたし、考えたくもありませんでした。でもそのときはやってきました。



先生から死を告げられた後、エンゼルケアをしてもらいました。父が生きているかのごとく、優しく父に話しかけながら、きれいにひげをそってくれました。酸素ボンベの管が鼻からはずされ、元気な時の父に戻ったようなそんな姿を見ました。



 親を亡くしたのは、初めての経験でした。つらいこともありました。火葬場に連れて行ったときに、スイッチを押す瞬間です。押すときに、最高の感謝の気持ちを父に捧げました。



 講演を聴きながら、感じるものがありました。「生まれたときから、死に近づいている。」と話されていましたが、一つしかない命。生があるときに、幸せな生き方をしたいものだと思います。 



生徒も同じです。ちょうど思春期の真っ只中にいる生徒です。とまどい、悩み、葛藤、いさかい・・・が多い時期だと思います。講師の方の話をどのようにとらえたかはわかりませんが、前向きな、幸せをつかんでいくような・・・そんな生き方をして欲しいと生徒たちを見ながら、そう感じます。




 多くの死に接している講師の方が、涙を流した理由は何だったんだろうと思いました。自分の家族との別れ?看護師を体験しながらの思い出?常に人が亡くなっているときにつらく思う気持ち?ちょっと想像してみました。