私のシンプル脳力診断法では、社会的に指導的な立場にある人が横文字をくり出すときは、それだけで「赤信号点滅」であり「警報カンカンカン」です。
◆残業代がなくなる?◆(ITmedia News12/25 12:42更新)
ホワイトカラーエグゼンプションの制度導入をめぐっては、連合などの労組が、「残業代を払わなくてもいい制度。人件費を圧縮したい経営側の意図は明白」とし、導入そのものに反対している。
一方、経済界では、経団連が、対象を「年収400万円以上」とし、幅広い労働者への適用を求める提言をまとめている。今回の厚労省の報告書案についても、「労使間で個別に条件を決めることを原則とすべき」とし、適用条件の厳格化を警戒している。
ただ、経済界でも、経済同友会は、年収で線引きするのではなく、「仕事の質や種類で判断すべき」と指摘。その上で、「仕事の中身や量、スケジュールまで自分で裁量できる労働者は少ない」として、制度導入は時期尚早と主張している。
労使の対立に加え、経済界や部会でも意見に相違があり、今後の調整が難航するのは必至だ。ただ、ホワイトカラーの労働効率や生産性の向上が重要な課題であることは確か。
【用語解説】ホワイトカラー・エグゼンプション
労働基準法に基づく労働の時間規制を外し、成果に応じて賃金を支払う制度。1938年に米国で導入された。一定の要件を満たした(1)管理職(2)運営職(プロジェクト・リーダーなど)(3)専門職(教師や法律家)の3つの職種が対象。当初は経営者に近い高所得者に限られた一種のステータスシンボルだったが、現在はファストフードの副店長クラスにまで適用が広がっている。