初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

ボックスカメラで撮影と現像

2015年09月01日 18時47分43秒 | Weblog


不思議そうに見ている私の前で

父親は、玩具のボックスカメラの

ピントグラスに庭の紅葉の木をとらえて

黒い紙に包まれたフィルムをカメラの切り口に

入れて、黒い紙の引き蓋を引き上げました



父親はカメラのシャッターレバーを指で押さえました

するとシャッターが開いてフィルムに露光が始まります

「1…2…3」と数えて指を離すとシャツターは

閉まります



父親は現像薬を水で溶きます

現像液は赤い色をしていました

現像液を小さな赤いセルロイドの皿(バット)に

… … …

次に定着薬も水に溶きますと今度は青い色をしています

これを青い色のセルロイドのバットに入れました



父親は台所で赤い現像液の入った赤いバットに

露光済みの黒い紙に入ったフィルムをそのまま

漬けて、トントンと叩きました。

数分して今度は現像液に浸かった黒い紙のフィルムを

次の青い定着液のバットに漬けました

数分して青いバットから黒い紙に入ったフィルムを

引き上げて黒い紙を破きました



フィルムには紅葉の木が陰画(ネガ)で

写っていました。乾燥したフィルムを私に渡して

「日光写真(にっこうしゃしん)で焼いてごらん…」と

横で見ていた私に渡してくれました



紅葉の木を撮影した居間も台所も昼間のひとときでした

なぜか母親は居ませんでした。市場へその日の買い物に

出掛けていたのでしょうか…