初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

ペチカ

2015年09月24日 18時35分29秒 | Weblog


満洲國、冬の寒さは半端なものでは

ありません

近くの工場のボイラーから

送られてくる蒸気で

温水暖房(蒸気)が使われますが

工場が遠いところは、ペチカが使われました



第六官舎とか第七官舎と呼ばれた

クリーム色、薄オレンジ色で彩られて

それぞれペチカ用の四角い煙突(煉瓦製)が

並んでいました



居間や台所などの真ん中にペチカが

備えられていて各家庭で石炭を燃料として

暖をとるようになっていました

友だちの家に遊びに行ってチラッと

眺めただけで詳しい構造はわかりません



我が家の温水暖房(蒸気)やペチカの

燃料は石炭でした

この石炭は満洲國・奉天(ほうてん=瀋陽=しんよう)

の撫順(ぶじゅん)の石炭露天掘りから

運ばれていたのでしょう

… … …

新京特別市の冬の気温は平均-10℃ぐらいでしょうか

特に寒い日は-20℃になりました

一週間に-10℃が4日、-20℃が3日、続きました

これを「三寒四温(さんかんしおん)」と云われていました

… … …

最近、日本の冬でも三寒四温と云われることがあります

満洲からの引き揚げ者が云い始めた言葉ではないでしょうか

私の実感から日本で三寒四温は少し違うように感じています



ある日、母親が京都・下鴨の感覚で

洗濯した寝間着をうっかり、外へ干しました

干した途端に、風に吹かれて寝間着は

翻った姿で凍ってしまいました