
我が家の暖房は
温水暖房(蒸気)でした
各部屋と台所、風呂場、手洗い場に
暖房のラジエターが備えられています
配管は直列接続です
… … …
貼付写真はラジエターです
各部屋の窓際の下に
一台取り付けられています

家の前を西に向かったところに
市場があります。その市場の隣に
大きな煙突のある工場がありました
工場の空き地には小山のごとく石炭が
積み上げられています
その工場に大きなボイラーが何基か
据えられていて、暖房用の蒸気を炊いているのです

その工場から各家庭のラジエターに
地下の配管で蒸気が送られます
各家庭のラジエターを通って温度の
下がった蒸気は再び工場へ帰っていきます

朝、布団の中で目覚めてしばらくすると
工場から蒸気が送られてきます
すると、床下の配管が
「キーン…カンカン…」
「コキーン…」と金属パイプを金槌で叩くような
音が聞こえてきます
やがて、部屋は温かくなってきます

だいぶ後になってわかってきたのですが、
蒸気暖房では
ウォーター・ハンマーとか
スチーム・ハンマーと名付けられた
現象だそうでした
