映像の世界はズームレンズ万能
というか、一色なりました
ズームレンズが世間に知られるように
なったのはカラーテレビが始まって
からだと思っています
モノクロテレビ時代はズームレンズは
なくて、単レンズだけでしたから
俳優さんのワンショットから
クローズアップまでサイズを連続して
変えていくには
カメラをカメラマンが静かに押しながら
そして、ピントを合わせながら
撮っていかなくてはなりません
このカメラを前進、後退のショットを
ドリーショットと云っていました
… … …
それに対して、ズームレンズは
カメラを固定したまま、ズーミングによって
俳優さんのロングからクローズアップまで
スムーズに行えます。
これをズームショットと云うのでしょう
カラーテレビカメラがオランダの
フィリップスから輸入されたときの
附属のレンズは英国、テーラーホブソン社の
ズーム比、10倍の電動ズームレンズでした
つまり、カラーテレビカメラはズームレンズで
スタートしました。
しかし、この電動ズームレンズはどうも使い勝手が
悪く、悩みの種でした
そこへ、日本の光学メーカーのキヤノンと
富士写真光機から、キヤノン、フジノンの名前で
電動ではなく、手動(押し引き)の
国産ズームレンズが誕生しました
添付写真は叡福寺