■■竹根事務所を訪問 【連載小説】経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.134<o:p></o:p>
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昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。<o:p></o:p>
【本書の読み方】 脚注参照<o:p></o:p>
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■12 第二創業期始まる 10 通算134回 竹根事務所を訪問 <o:p></o:p>
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印刷会社ラッキーの取締役会の場である。荒れた取締役会であるが、五カ年計画の第二議案まで何とか可決されるところまできた。<o:p></o:p>
幸は、荒れた役員会の思い出から、我に返ると、そこはまだ靖国神社の茶室であった。三代目になるであろう育猛が何故ブログの話をしだしたのか気になって仕方のない幸である。<o:p></o:p>
そのうちに幸は竹根と再会した1980年代に再び引き戻された。竹根がプリダ印刷機の販売の件で、古巣である福田商事を訪れた。<o:p></o:p>
幸もまた、偶然福田商事の角菊にあった。竹根もそのフォローのために、日時をずらして福田商事に行った。そのことが気になる幸である。<o:p></o:p>
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【回想2 1980年代】 <o:p></o:p>
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福田商事のプリダ・オフセット印刷機の販売のことで幸は福田商事を訪問する決心をした。<o:p></o:p>
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翌日の午後、福田商事を訪問した幸は、その足で竹根の事務所に足を伸ばした。<o:p></o:p>
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竹根の事務所は、『文の都』と愛称されている東京の中でも学園地域といわれる文京区にある。<o:p></o:p>
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文京区は、JR環状線である山手線のほぼ中央に位置する住宅街の一つでもあるが、東京大学やお茶の水女子大学、東京医科歯科大学をはじめとする、日本を代表する大学や高校などがひしめいているところでもある。<o:p></o:p>
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何度か足を運んだことのある幸を竹根の秘書をしている平しずかが温かく迎えてくれた。<o:p></o:p>
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彼女を見ても、愛子と共通する女性らしさを感ずるので、竹根の女性の好みを幸は自信を持って勝手に自分の見る目は正しいのだと確定した。<o:p></o:p>
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――昨日の教唆で愛子は竹根とのデートの約束ができたのだろうか。何も言ってこないけど、まあ、うまく運んでいるのだろう。たぶん、竹根のスケジュールの関係で時間調整中なのかな――<o:p></o:p>
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応接室に通されると、秘書の平が「竹根は五分ほどで参ります。貴重なお時間なのにお待たせして申し訳ありません」といいながら、薫り高いコーヒーを出してくれた。<o:p></o:p>
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コーヒーをすすりながら、応接室に飾ってある、竹根が描いたという海の風景画を眺めた。遠くに突き出た半島の先に小さく灯台が描かれている。<o:p></o:p>
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ニューヨークにいた時にロングアイランドの東端で描いたことを以前に聞いている。<o:p></o:p>
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< 次回に続く お楽しみに ><o:p></o:p>
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■■ 脚注<o:p></o:p>
本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。<o:p></o:p>
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