【カシャリ!庭園めぐりの旅】 京都御苑 閑院宮邸跡庭園 現皇族直系に繋がる四親王家の廻遊式日本庭園
若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。
旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。
日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。
下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。
■ 京都御苑 閑院宮邸跡(かんいんのみやていあと)庭園
「閑院宮邸跡」は、広大な京都御苑の南西部に位置します。
地下鉄丸太町駅から徒歩でも数分のところにあります。かつての皇族・閑院宮家の屋敷跡であり、その庭園の遺構であります閑院宮は、東山天皇の皇子直仁親王を始祖としています。
創立は、宝永7年(1710年)です。閑院宮は、伏見宮、桂宮、有栖川宮家と並ぶ江戸時代の四親王家のひとつで、現在の皇室の流れとなっています。
創建当初の建物は天明の大火(1788年)で焼失し、現在の建物との関係など詳しいことはわかっていません。
閑院宮家が東京に移る明治10年まで邸宅として使用されていました。そののち、華族会館、裁判所となったりと、いろいろな変遷を経て、現在に至ります。平成15年度から3ヶ年をかけて全面的な改修と周辺整備が行われました。また、平成26年3月に、旧宮内省所長官舎跡の庭園が復元整備され、現在の庭園となっています。
この部屋は、唯一天井に虹梁(化粧ばり)を渡し、墓股を置き、化粧屋根裏天井となっています。南棟の中でも最も立派な造りです。
ここの庭園は、池泉回遊式庭園で、江戸時代中期の作庭といわれています。京都御所・仙洞御所など皇室の庭園でも見られる洲浜があります。ここの池泉はつては、今よりも大きかったそうです。江戸時代の洲浜の遺構は、地中に残って居るそうで、その上に同じ形で復元されました。
奥には、二つ目の庭園があります。1892年(明治25年)に元・閑院宮邸の敷地内に宮内庁京都所長官舎が建造されました。その遺構が「宮内省所長官舎跡」として残されています。建物の基礎と沓脱石・手水鉢・庭園などを見ることができます。
明治から大正時代にかけて作庭されたこの池泉回遊式庭園は、九條池や閑院宮家の苑池とはまた異なり、琵琶湖疏水から京都の市街地まで引かれた水路から伸びているそうです。こじんまりながら、きれいな水の流れが楽しめる庭園です。秋には紅葉が美しいそうです。
■アクセス
〒602-0881 京都市上京区京都御苑3
京都市営地下鉄烏丸線 丸太町駅より徒歩3分
京阪本線 神宮丸太町駅より徒歩15分
最寄りバス停は「烏丸丸太町」バス停下車 徒歩2分
閑院宮邸跡
上記京都御苑看板地図の左下(南西)
閑院宮邸跡
正面玄関
天井に虹梁(化粧ばり)を渡し、
墓股(かえるまた)を置き、化粧屋根裏天井となっています。
南棟の中でも最も立派な造りの部屋で
虹梁は、ここだけです。
展示室
池泉前から築山越しに見た御殿
御殿裏側
中庭
東池庭園
茶室前から見る東池庭園池泉の東半分
ここには2つの庭園があり、その一つです。
東池庭園池泉の西半分
かつてはL字型の大きな庭園であったそうです。
東池庭園の池泉
東池庭園の畔の立つあづまや
旧宮内省所長官舎跡
一時期、旧宮内省署長官舎がこの地に置かれていました。
西池庭園(旧宮内省所長官舎庭園)
最上流が流れ出す築山
最上流
右手が最上流、奥が官舎跡地
上記踏み石から見た池方向(感謝園側間近)
ナレーションつき映像で視る
リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm
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ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】
写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。
静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm
【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています